★バークリー音大に学んで(G・ガゾーン、J・ロヴァーノ他に師事)NYで数年間活躍した後、2010年に帰国して多角的な活動を展開している実力派テナー(&ソプラノ)サックス奏者:西口明宏(1980年兵庫県生まれ)の、初リーダー・アルバム=アルト入りクインテットやワンホーン・カルテットによる自作曲集(+フリー即興3トラック)。
★肉厚で逞しくもふくよかな弾力感の備わった、陰影深いコク旨なテナー・トーンによる、熱情味とけだるさ(〜脱力っぽさ)の入り交じった激烈にして流麗なハード・ドライヴィング・ブロウ!、がスケールもワイドに力強い映えを示し、アルトやピアノらの苦味走ったモード色濃い奮戦も猛々しげに彩りを添えた、硬派で芳醇な敢闘内容。
★今風モーダル・ジャズの一典型らしい勇猛軒昂なダイナミック熱演が続き、リズム隊の重量感溢れるゴッツい骨太轟鳴に巧く突き煽られながら、西口の、甘さ控えめでいて何げに滑脱な表情変化を見せる、ダーク・ハードボイルド調の即興プレイがスリリング&テイスティーに見せ場を飾ってゆく。→野太く豪快に猛り吠える熱血アグレッシヴ傾向の疾走アクション攻勢も圧巻だが、どちらかと云うと、一定の重みやタフネスを堅持しつつ脱力的な浮遊感覚やレイジーなクール・テイストを際立たせた、妖しく物憂い半内省ムードのリリカル・インプロヴィゼーション、に独自の新味が感じられ、アブストラクトな領域へも度々踏み込みながらの確固たる、妥協なき歩の進め様で中々濃厚に昂揚させてくれる。
1. Masamune
2. Three Musicians
3. Improvisation #1
4. The Murmur Of A Brook
5. Watercolor
6. Improvisation #2
7. Improvisation #3
8. Abstracted Camel
9. Tre Agrable
西口 明宏 Akihiro Nishiguchi(ts,ss)
Uri Gurvich(as,fl except 4,5,6)
Lawrence Fields(p)
Pascal Niggenkemper(b)
Nick Falk(ds)
2010年1月ニューヨーク録音(日本作品)
レーベル:
D-musica(ダイキムジカ)
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CD