★多作家で鳴らした女性ハード・バップ・ピアノの筆頭名手:ジェシカ・ウィリアムス(1948〜2022)の、これは、リロイ・ヴィネガー参加の強力トリオによる1994年の人気ライヴ旧作。
★重心のしっかり安定した、歯切れよさと流麗さを併せ持つ、中々に荘厳でエレガントな透徹クリアー・タッチによる、ダイナミックかつブルージー・メロディックな、腰の据わったスケールの大きい劇的スインギー・プレイ、が風格も堂々のテイスティーな映えを見せた豊穣内容。
★緩急メリハリは適宜豊富につけられ、ライヴならではの豪快な勢い=加熱沸騰パワーや粘っこさも好もしく発揮された、ごく正攻法な吟醸娯楽的ハード・バップ大会が楽しげに続き、ウィリアムスの、あくまでエンタテイメント性を重視した小回り抜群の抑揚豊かな、ブルース色も濃い旨口のアドリブ奮戦が、シブ凛々しい見せ場を形成してゆく。ゴツッとした岩石風の骨太タッチを活かした殺陣的バップ・イディオム節で、先ずは道筋の基盤を硬質堅固に安定させる一方、軽涼な玉転がしタッチを織り混ぜながらの、ガーランド、ピーターソン、ガーナー、テイタムらの影がチラつく「ソウルフル小唄」調の芳醇なメロディアス・フレージング、を次々と大量潤沢に盛り込んでゆく、という、いい意味で職人オヤジのようでもある明快シンプルな渋旨タイプの語り口、が少々荒っぽくゴキゲンに冴え渡っている!!!
1. Introduction / Equinox
2. Berkshire Blues
3. If I Were A Bell
4. The Sheikh
5. Wrap Your Troubles In Dreams
6. Say It Over And Over Again
7. We See
Jessica Williams(piano)
Leroy Vinnegar(bass)
Mel Brown(drums)
1994年9月10日オレゴン州ポートランドのAtwater'sでのライヴ録音
レーベル:
Jazz Focus
在庫有り
CD