★ピアノ・ファンの間で大きな話題となっているデンマーク在住の女流ピアニスト、平林牧子の2作品が高音質HQCDで遂に国内盤リリース!
●「Makiko Hirabayashi Trio は鮮烈の極み。圧倒的なエネルギーで迫りくる豊潤なサウンドで、文句のつけようがなかった。」
・・・ 後藤誠一(ジャズ批評3月号より)
●クラシック・ピアノやバイオリンの修練を積んだ後、ジャズへ転向、バークリー音大に学び、1990年にデンマークへ移住、以来今日までコペンハーゲンを拠点に活動を続けてきた日本人女性ピアニスト:マキコ・ヒラバヤシ(1966年東京生まれ)の、強力な顔ぶれのトリオによる自作曲集。
★2005年10月コペンハーゲン録音。透明感と濃い陰影味を兼備し、冷涼な潤いにも富んだきめの細かい端麗タッチでの、硬軟心得た基本はリリカル指向の滑脱なプレイが、中々余情豊かに座を飾った好内容である。
★ヨーロッパの抒情派路線特有の、シャープな硬質感を含んだビタースウィート風味のロマンティシズム表現に、独得のアジアン・エキゾティズム(〜ちょっとフォークっぽいスピリチュアルさとか)が多々注入されたような、仄暗く妖しい内省世界と開放的でおおらかな牧歌ムード、の間を細かく行き来する、スタイルも多様な緊張感充分の道程が続き、半ノイジーな異形めのパーカッション音響などを巧く活用したアブストラクトなサスペンス醸成、も度々効果的に盛り込まれる予断ならない展開の中で、主役pの、メロディストであり、ハードな立体力学派肌でもある、一本芯の通った哀感深い劇的ストーリーテリングが凛々しげに冴えている。
★ブルースを基調としたソウルフル&スピリチュアルな明朗溌剌型のフォーク歌謡グルーヴっぽい旨口メロディアス・プレイ、を確固たる1つの柱とする一方、クラシック〜サード・ストリーム寄りの荘厳な幾何学的ダイナミズム攻勢も織り混ぜながらの、ダーク&ビターな瞑想的・半抽象的ファンタジー世界の力強い描破具合、にも揺るぎなく濃厚な訴求力〜根深いこだわりを感じさせ、歯応え満点に楽しませる。個性ある良質敢闘作。
1.Clouds Over Mt.Blanc
2.Asymmetric Rainbow
3.Waves
4.First Flight
5.Camel Ride
6.City Murmur
7.Midnight Bells
8.My Cherry Tree
9.Orchids
10.Epilogue
Makiko Hirabayashi(piano)
Klavs Hovman(bass)
Marilyn Mazur(drums,percussion)
2005年10月 コペンハーゲン録音
在庫有り
Hi Quality CD