★アレックス・リール・トリオの花形として人気を集めてきたデンマークの正統派ピアニストH・ハンセン(1978〜)の、トリオによる初リーダー・アルバム。
★濃い暗影とキラキラした光沢を細かに交錯表出する、重心の安定した折り目正しい小石風の硬角質タッチでの、抑えを利かせてシブ凛々しく哀愁を歌う、中々苦味走った正統的バップ・プレイが奥深い魅力を放った好内容。
★歌心とスイング感を最重視した極めて正攻法な直球型のハード・バップ奏演、がサバけた調子で溌剌と続き、ハンセンの、絶えずワンポイントの余裕を残して滑脱に歩を進める、ブルースの旨味に満ちた半ハードボイルドな語り口が冴えている。ガキゴキ・カッチリした殺陣風のダーク&スクエアーなバップ・イディオム技=重みある鋭角的アクション手法、で先ずは道筋の根幹を「硬派」に固めながら、エヴァンス・ライクな機動的ロマンティック・フレージングや、高音部を玉転がし様に響かせる粋なファンキー節、などといったマイルド・メロディックな美味アプローチを的確に盛り込み、トータル的には結構燻し銀っぽい渋めの旨口文脈に仕上げてゆく、という、「職人+詩人」的な含蓄と翳りあるストーリーテリングは見事。
1. Trubbel
2. Lotus Blossom
3. Are You Lonesome Tonight
4. Bolivia
5. Summer Night
6. Minority
7. When The Sun Comes Out
8. Minor Up Blues
9. The Boy Next Door
10. I Should Care
Heine Hansen(piano)
Jesper Lundgaard(bass)
Morten Lund(drums)
2010年3月1日&2日 デンマーク-コペンハーゲン録音
レーベル:
Marshmallow
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在庫有り
厚紙Wジャケット仕様CD