★男気みなぎる硬派一徹な福岡の実力派ギタリスト:中川正浩(1962年北九州市戸畑区生まれ)の、更に熟味を増した6作目、=オルガン・トリオによる2セッションをまとめた一編。
●きめ濃やかで温かな潤いとコク味に溢れ、かつ豪快な勢い〜推進パワーもバッチリ備わったギターの、丹念にしてメリハリ満点な、キレのあるブルージー・プレイが、オルガン・グルーヴ物の一典型らしいスモーキーな音空間の中で、凛々しくも味わい深い映えを見せた、奥行き豊かな敢闘内容。
★ウォーム&インティメイトな和み感と、キリッとした精悍軒昂なエネルギッシュさ〜熱い躍動力、がバランスよく自然に並立した、歌心&ブルース・スピリット全開の明朗旨口なハード・バピッシュ・グルーヴ大会!、が濃密に展開。ギター者の、絶えず背筋の伸びた風なシャープな張り=音の立ち具合に頼もしい骨太タフネスを感じさせつつの、音響面には細心の配慮を持って場面場面で的確にその鳴り様・トーンの色合いを変化させ、俊敏でイナセげなソウルフル・アクション節や殺陣っぽい鋭角的バップ・イディオム技、ちょいクール・メロウな様式美的端麗フレージング、などを次々滑脱に繰り出し、トータル的には無駄なくおいしさの詰まった抑揚ストーリー風の流れにしっかり構成されている、という、ツボを心得た真摯で人情味溢れる硬派吟醸職人ぶり、が益々の深化を見せて文句なし。
★熱情的アーシー指向の王道スタイルから、不思議な未来的メカニック・サウンド演出まで、何げに変幻自在なフレキシビリティを溌剌と揮うオルガン者の助演もGOOD。
1. The Best Things In Life Are Free
2. Fly Me To The Moon
3. Ho-Sowat
4. No.1 Green Street
5. Jeanine
6. Danny Boy
7. The Cat
8. Come Sunrise
9. Fungi Mama
中川 正浩 Masahiro Nakagawa(guitar)
Jared Gold(organ)
Quincy Davis(drums)
2008年5月30日(#1,#2,#4,#6,#8)、2009年9月29日(#3,#5,#7,#9)NYブルックリン Acoustic Recording録音
レーベル:
Center River
中川 正浩(Masa Nakagawa)のサイトへ
在庫有り
CD