★オルガンとピアノの二刀流で鳴らしてきた人気者ヤエル(1971〜)の、全編通してはこれが初めてになるというピアノ・トリオ・アルバム。
★折り目正しくきめ濃やかで、落ち着いた安定性とセンシティヴな翳り感を好もしく呈した、クリアーでありスモーキーでもある美味タッチでの、マイルドな優しい歌謡性と硬質で鋭角なアクションのキレ、の双方に揺るぎない妙味を示した、振り幅&均整ある躍動型リリカル・プレイがスッキリと、輪郭明媚に絵を飾った好内容。
★現代主流派ピアノ・トリオの一正統らしい、メリハリ充分のドラマティックな敢闘が続き、ピアノ者の、ゴツゴツしたパーカッシヴ感を強調しつつのハード&ダークな力学指向の凸凹ダイナミック速攻、に先ずは確固たる硬派な本領を発揮する反面、メロディックなアプローチにおいては、キース・ジャレットの詩情面にも底通する、牧歌的であったり半内省的であったりの、甘美でポップなロマンティスト体質の歌い様、が変わらぬ基本身上となっていて、そうした、生粋の美旋律家たるスウィート・フレージングが硬派アクション曲の中でも一瞬炸裂!→清涼剤の如くフレッシュな感動が広がったりと、そのブレンド配合にも新味アリのスリルとおいしさたっぷりな、瑞々しい闊歩邁進コースを形作っている。
1.Jealous Guy
2.Think Of One
3.Blue Pepper
4.Hometown
5.Oumou
6.River Song
7.Moonlight In Vermont
8.United
9.My Ideal
10.So Long
Sam Yahel(piano)
Matt Penman(bass)
Jochen Ruckert(drums)
2007年10月22日 NYブルックリン録音
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紙ジャケット仕様CD