★音大のピアノ科を卒業後、1996年に横浜ジャズ・プロムナード・コンペティションで優勝、1997年にはアメリカ-ニューヨークへ渡り、以来今日まで同地を拠点に活動を存続(度々帰国して東京などでも演奏)、今世紀に入りケニー・ギャレットとの親交がきっかけとなってギャレットのカルテットのレギュラーを務める一方、セッション・ピアニストとしても超多忙に活躍し、ヴィンセント・ハーリング、JD・アレン、カール・アレン、ロイ・ハーグローヴらと共演、ここ最近は女性ばかりの自己レギュラー・トリオを起ち上げて益々旺盛に快進撃を続けているという、京都生まれの実力派ピアニスト:早間美紀の一編。
★2003年12月&2004年1月NYブルックリン録音。編成は、トリオを基軸に(トリオ単独で5曲)、tpやasも次々と加わってくる趣向。演目は本人のオリジナル6曲と有名な既製作品4曲。
★曲想に応じてトリオ、カルテット、クインテット、と編成を転じつつ、また要所要所でエレピを効果的に活用しながら、気迫と熱のこもったシリアスな新主流派モーダル路線の正統然たる敢闘が活き活きと続いて行く、生鮮で非常に密度の濃い充実内容である。
★切れ味鋭く振り幅の大きな圧倒的ダイナミズムとアグレッシヴな熱情性を露にしたドッシリと重い大立ち回り攻勢や、よりシャープ&スピーディーに軽快なグルーヴを体現するリズミカル趣向など、概ね「アクション」の躍動的迫力&スリルと、多岐に渡った(今日的な)基底ビート演出の巧妙さ、に殊の外秀でた、かつまた、アツくパッションがハジけるようなビター&エネルギッシュな情緒性の有り様に特性を示した、緩急のメリハリあるドラマティック(&エモーショナル)な道筋が展開。
★tpやsaxの(バップとモードの基本イディオムに則っての)ピリッとしたスパイシーな勇躍もインパクト鮮烈。覇気軒昂な真剣勝負の会心打作品。歯応え抜群。
1 Mccoy
2 Chelsea Bridge
3 The Pear Tree
4 Yamabiko
5 A Beautiful Story Of My Own
6 So In Love
7 The End Of A Love Affair
8 Urban Nite Talk
9 Waiting To Hear From You
10 The Blessing
早間 美紀 (piano,el-piano)
Miliam Sullivan(bass)
Kim Thompson(drum)
Sean Jones(tp,flh)
Tia Fuller(as,ss)
2003年12月13日、2004年1月3日 録音
早間 美紀のサイトへ
在庫有り
経年変化により帯び変色
国内盤CD(ART UNION)