★キャリア豊富なフランスのピアニストSerge Delaiteの、本盤はレギュラー・トリオで2000年2月に吹き込まれたPassage Cloute作品の澤野版化。曲はジャズメン・オリジナル中心。
★明解で親しみやすい抒情性たっぷりの道行きが続き、サンバ〜ラテン〜ワルツなどのリズミックなビートに乗せた、エレガントでマイルドな唄心表現(曲の途中で4ビートに変わるというパターンが多い)に深い妙味がある。結構堅くクリアーなタッチでハキハキとキレよく明晰にメロディーを歌う主役pのバピッシュ語法(伝統的バップ・イディオムの使い方はちょっとソニー・クラーク似、か)が快調で、バラード的局面においてはヨーロッパらしい優雅な耽美センス(ノーブルな文学っぽさ)や、エヴァンスとガーランドの折衷的な趣味のいい寛ぎプレイも繰り出され、興は中々に多彩。
★4ビートでダイナミックに直進スイングが決め込まれる辺りでの、パウエル〜マッコイ〜エヴァンスの文体をミックスした豪快な躍動ぶりもGOOD。刻々とリズム・パターンを変化させながら、ウェイト感充分に安定したグルーヴを演出する、b&dsの腰の据わったサポートが実に頼もしい。シンプルな爽快作。
1 Lookin' Up
2 Tin Tin Deo
3 Interface
4 Eclypso
5 Ballade Irlandaise
6 Lady Be Good
7 Sea Changes
8 Cubano Chant
9 Central Park West
10 MacCoy
11 Come Sunday
12 Sea Changes(take 2)
Serge Delaite(piano)
Pierre Verne(bass)
Jean-Marc Lajudie(drums)
2002年2月 録音
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デジパック仕様CD
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