★ニューヨークのトランペッター、イアン・クリーヴァーのデビュー・アルバム。
★伝統よりも革新が優先されがちなこの世界で、先達の作品に関連性と創造性を見出す新しい音楽家の波を見るのは刺激的だ。彼らは、伝統の中に保存し、探求し、再構築する価値があることを思い出させてくれる。古いものの本質を見直すことで、私たちは何か深い新しいものを発見することができる。この旅に出るのに、ニューヨークほどふさわしい場所があるだろうか?トランペッターのイアン・クリーヴァーは、デビュー・アルバム『Yarn』を通して、こう語っている!(ニュー・アムステルダム・ジャズでのアーティスト・レジデンスのサポート)を通して、伝統と革新がいかにシームレスに絡み合うことができるかを明らかにする。
★イアン・クリーヴァーは現在、ニューヨークのジャズ・シーンで著名な人物だが、彼のルーツはオランダにしっかりと根付いている。アムステルダムで育った彼は、幼い頃から即興演奏に親しみ、16歳のときにはすでに国際的なステージで演奏していた。アムステルダム音楽院とマンハッタン音楽院で正式な訓練を受け、バスター・ウィリアムスやジョン・ファディスといった伝説的なジャズ・ミュージシャンの指導のもとで腕を磨いた。長年にわたり、クリーバーはハン・ベニンク、アック・ファン・ローエン、レジー・ワークマン、ジョージ・コールマン、ジョン・エンゲルスなど、名だたるアイコンたちとステージを共にしてきた。「Yarn!」は、イアン・クリーヴァーにとって音楽の旅というだけでなく、個人的な節目でもある。
★これまで数多くのアルバムに参加してきたイアン・クリーヴァーだが、本作は初の本格的なソロ・プロジェクトであり、自身の作曲にスポットを当てている。その結果、彼の物語を形作った人々や出来事にそれぞれ捧げられた個性的な作品集となった。「糸を紡ぐ」というフレーズにインスパイアされたこのアルバムは、これらの要素を豊かでまとまりのある物語に織り込んでいる。タイトルの『Yarn!』には幾重もの意味が込められている。それは、物語を語る芸術を想起させると同時に、編み物やかぎ針編み、あるいは織物に使われる糸にも言及している。このイメージは、多様な影響と世界中から集まったミュージシャンの並外れた才能によって複雑に形作られたタペストリーのように、音楽が徐々に展開していく様子を反映している。即興演奏、リズム、メロディーを通して、彼らはストーリーを共有し、互いや周囲の環境からインスピレーションを得て、世界と視点のダイナミックな融合を生み出す。
★イアン・クリーバーはニューヨークで、音楽が日常生活の一部であることを実感している。オランダでは音楽は特別な日のハイライトとして使われることが多いが、ニューヨークでは音楽は日常生活の中にシームレスに流れ、街の自然なリズムとなっている。この音楽との無理のない関係は、クリーバーの作品に深い影響を与え、伝統と革新の相互作用を探求しながら、この街のダイナミックなエネルギーを捉えるインスピレーションを与えている。絶え間ない活気と限りない創造性を持つニューヨークは、『ヤーン!』の豊かな音楽的対話の理想的な背景となっている。(新譜インフォより)
1.Jearebear's Dance 05:18
2.Pookie 05:27
3.Gloria 04:27
4.I Concentrate On You 05:52
5.Marijn 06:39
6.Yarn! 06:50
7.Blame It On My Youth 06:24
8.Midge 05:36
9.Out Of The Night 05:11
Ian Cleaver(trumpet)
Jarien Jamanila(saxophone)
Steve Ash(piano)
Felix Moseholm(bass)
Willie Bowman(drums)
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入荷予定時期 : 2025年5月下旬 受注締切 :2025年4月20日
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