★アルゼンチンを代表するオールラウンドなモダン・ベースの名手:ホルヘ・ロペス・ルイス(1935年生まれ)の、本盤は、ガトー・バルビエリも参加した2管クインテットによる1961年録音のデビュー・アルバム(原盤:Vik LZ-1079)、の復刻盤CD。
★ウネり&コクの利いたダイナミックなベースの鳴動も、中々頼もしい存在感を放ちながら、息の合った凛々しい2管アンサンブルや、キレ味シャープなトランペット、モーダル・ソウルフルな逞しいテナー、スクエアーでシブいピアノ、らがそれぞれバツグンの生鮮度で精悍軒昂にシャキシャキと見せ場を飾ってゆく、実に痛快な美味内容である。
★1曲1曲は結構短尺めにまとめられた、ブルース色も濃い真っ向勝負のメロディアス&スウィンギンなハード・バップ大会!が一貫し、各人の、ごくストレートであり、かつ、簡潔にエッセンスを凝縮したような、意気のみなぎったソロ敢闘が、全くアザやかにスカッと壮快な映え、豊作ぶりを見せる。
★バルビエリ(ts)の、レイジー・スモーキーな泥臭さと、モード色強めのアグレッシヴな激烈さ、の入り混じった、タフげで肉太いハード・ドライヴィング・ブロウが、際立った華を成している他、フェルナンデス(tp)の、ミュートも的確に活用しつつの、鋭利でいてこってりアーシーでもある吟醸ワザや、Furst(p)の、カッチリした硬質堅固な風合いの燻し銀的ファンキー・バピッシュ・プレイ、といった辺りも旨味充分で好インパクト。
1.Pablo
2.Tema Para Gatofon
3.Como Sonny
4.Hiroshima
5.Berklee Waltz
6.Michele
7.Siento Algo
8.Gisela
9.Village Blues
10.Summertime
11.Trauma
12.Vicky
Jorge Lopez Ruiz (bass)
Pichi Mazzei (drums)
Ruben Lopez Furst (piano)
Gato Barbieri (tenor saxophone)
Roberto Fernandez (trumpet)
#1,2,3,4
1961年8月9日 録音
#5,6,7,8
1961年8月14日 録音
#9,10,11,12
1961年10月9日 録音
在庫有り
輸入盤CD