★キャリア豊富な日本人女性歌手の、第1作から17年ぶりとなる2nd。スウェーデン南部のトラーネモでの録音。ベテラン・ピアニスト大徳俊幸とスウェーデンの精鋭達が組んだ小コンボの伴奏。
★線は細めの冷涼な声質で、ちょっと澄ましたような恬淡な表情と深く濃やかなアンニュイさの入り混じった、奥行きあるリアルな語り口を見せる、独特の軽みと浮遊感を含んだ吉野の抒情派筋の行き方が爽快にして感動的。
★大徳やg者、sax者らの、インティメイトなリラクゼーションや内省的ロマンティシズムの体現に軸を置いた折り目正しい新主流派演奏も、程好い彩色コントラストを成しながら吉野の歌曲表現にピタリとマッチしており、スインギーな躍動的グルーヴ感を重視した本格派寄りの数曲も適宜なアクセントとなった。オリジナル曲が連続する後半部のちょっとミステリアスで瞑想的な世界の形成具合がとりわけ傑出。妖しいまでのセンシティヴな息遣いに蠱惑される個性充分の逸編。
1. Invitation
2. Falando De Amor
3. ‘Round Midnight
4. Blame It On My Youth
5. Waltz For Debby
6. A Night In Tunisia
7. Blue Vega *
8. Elegy (A Ray Of Moon) *
9. After A Long Spell Of Rain *
10. Where Are You From? *
11. Talk About A Child That Do Love Jesus
*7〜10 composed by Michiko Yoshino
Michiko Yoshino(vocals)
Toshiyuki Daitoku(piano,synthesizer)
Rolf Jardemark(guitar)
Thomas Markusson(bass)
Raymond Karisson(drums)
Thomas Gustafson(soprano saxophone & tenor saxophone)
Ebba Westerberg(percussion)
Recorded and Mixed January 18-24,2001 at Rougim Studio,Tranemo,Sweden
在庫有り
国内自主制作CD
★レコーディングは、スウェーデンの南に位置する、Tranemo(トラーネモ)という、美しい森のある,静かで、落ち着いていて、でもかわいらさのある人口4,000人くらいの小さな村にある.スタジオで行なわれました。
Tranemoとは、スェーデン語で鶴の舞い降りる地という意味とのこと。その名の通り、私を、しばし鶴に変へ日本からスウェーデンへ飛ばせ仲間の待つTranemoへ舞い降りさせてくれたような気がします。この一枚を作るために。そしてそこでの仲間との音楽作りはとても楽しい幸せな日々でした。それはきっと神のギフトだったのかもしれません。
この一枚はそんな風に思えるレコーディングから生まれた17年ぶりの2ndアルバムです。