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ホーム2025年1月REVIEWコンテンポラリーなモーダル・ファンク的行き方に本領を発揮するアルトサックスの熱さとクールさ混合のブロウに、60年代新主流派の匂いを残したピアノやヴィブラフォンが果敢に立ち向かってゆく当世型リアル・ジャズ会心の一撃! 輸入盤CD OUT OF/INTO アウト・オブ/イントゥ / MOTION I
商品詳細
★イマニュエル・ウィルキンズ(as)やジョエル・ロス(vib,marimba)、ケンドリック・スコット(ds)ら、現行Blue Noteレーベルを代表する新世代の看板スター達が集まった、ブルーノート85周年を記念してのスペシャル・コンボ・プロジェクト(クインテット):Out Of/Into="アウト・オブ/イントゥ"の一作。

★鋭い絞りと柔らかな丸みを混在させた味のある鳴り様を呈するアルトサックスが、モーダルとアーシーの間を往来するバピッシュ・ファンク・アクション調の吹奏をあくまで余裕を絶やさず涼しげに、滑脱に繰り出して先ずは颯爽とした華々しい魅力を放ち、クール&パーカッシヴ&メタリックそしてブルージーなヴィブラフォンもしくはより打楽器性の強いポコポコ途切れるように鳴るマリンバや、ストレートアヘッド・ジャズの権化然と硬派渋旨な立ち働きにほぼ終始するソリッド感溢れるピアノ、らも各々存在感たっぷりに魅惑の彩りを成した、全編現代流モード・ジャズの一典型らしい迫真の緊張感と旨味十二分の邁進が続いてテイスティー・グルーヴィーにノセ、昂揚させるフレッシュな好投内容。

★歌心とスイング感を十全に備えるも甘さはやや控えめでハードボイルド調の凛々しさある、かつブルース・フィーリングも自ずと潤沢に有した、当世型のリアルなハード・バップ・ジャズには違いないが個々のメンバーが"どバップ"派だったりM-BASEファンク辺りまでを踏まえたコンテンポラリー肌だったりと微妙に温度差があって、それがいかにもイマドキ風の切磋琢磨的スリルを生んでもいる、至ってアップトゥデイトなリリカル・アクション熱演が敏活に展開してゆき、バネを利かせて太く唸るようにウネるドライヴ感満点のブルワー(b)や、ちょっとトニー・ウィリアムスっぽく安定律動と不意打ちを微細に混合して攻め立ててくるスコット(ds)、がガッチリと空間の基盤を固める中で、ウィルキンズ(as)、ロス(vib)、クレイトン(p)、が伸び伸びと個性&必殺ワザを揮ったソロ・コーナーがカラフルにして濃密な盛り上がりを見せて、実にエキサイティングだ。

★一座の花形役を担うウィルキンズ(as)の、純バップと云うよりはケニー・ギャレットやグレッグ・オズビー、スティーヴ・コールマン辺りのファンク・スタイルを出発点としてモード系ハード・バップへ遡った印象の、熱さと爽涼さない交ぜのブローイング=軽やかなフットワークで飄々と躍る弾みのいい跳ねっぷりが、何はともあれ最も目立つ主役スターとして精悍に「今日ムード」を高めており、これに対してクレイトン(p)の60年代の新主流派を思わせる(要するにハンコック的?)立ち回りや、ロス(vib)のミルト・ジャクソンとボビー・ハッチャーソンの折衷っぽいマレット捌き、が真っ当なバップ色を醸し出しつつよく拮抗して、21世紀ジャズと20世紀ジャズのシーソー・ゲーム的道筋進行(友好的な鬩ぎ合いにしてウィルキンズ孤軍奮闘の構図か)となっているところが面白さのミソ。

1. Ofafrii
2. Gabaldon's Glide
3. Radical
4. Second Day
5. Aspiring To Normalcy
6. Synchrony
7. Bird's Luck

Immanuel Wilkins (alto saxophone)
Joel Ross (vibraphonr except 1) (marimba on 1)
Gerald Clayton (piano) (electric piano on 2, 4)
Matt Brewer (bass)
Kendrick Scott (drums)

2024年アメリカ作品

レーベル:Blue Note

在庫有り
輸入盤(見開き紙ジャケット仕様)CD

コンテンポラリーなモーダル・ファンク的行き方に本領を発揮するアルトサックスの熱さとクールさ混合のブロウに、60年代新主流派の匂いを残したピアノやヴィブラフォンが果敢に立ち向かってゆく当世型リアル・ジャズ会心の一撃! 輸入盤CD OUT OF/INTO アウト・オブ/イントゥ / MOTION I[Blue Note 659 8197]

販売価格: 2,780円(税込)
数量:
商品情報
BLUENOTE

★Blue Note 新録

★ブルーノート85周年を記念しレーベルを代表するメンバーが集結、アルバムをリリース!
■ブルーノートの今を代表するアーティスト5人が、ブルーノート・クインテットを名乗ってレーベル85周年記念のツアーを行ったのは今年の初頭のことだった。そんな彼らがツアー中に作り上げたアルバムが、周年の最後を飾る作品として登場する。

★ジャズ史上最強レーベル、ブルーノートの85周年を記念して、2024年の初頭にイマニュエル・ウィルキンス(as)、ジョエル・ロス(vib, marimba)、ジェラルド・クレイトン(p)、マット・ブリューワー(b)、ケンドリック・スコット(ds)という、レーベルを代表する奏者が集結して結成された、ブルーノート・クインテット。そんな5人がバンド名を「アウト・オブ/イントゥ」としてアルバムをリリース。

★レーベルの85周年を記念し、2024年初頭に2ヶ月にわたって約40公演にわたるツアーを敢行し、大きな反響を呼んだブルーノート・クインテット。今作はそんなツアーの真っ只中にスタジオ入りしてレコーディングされたもので、常に時代の最先端を走り続けてきたブルーノートを体現したかのようなサウンドとなっている。全曲このアルバムのためにメンバーが新たに書きおろしたトラックだ。レーベルの85周年の最後を飾る、大注目作品となっている。

★今回のプロジェクトについて、ジョエル・ロスは「このバンドがブルーノートの遺産を受け継いでいくには、自分たちに正直であることを躊躇しないことが大切だと思う」と語っている。常に前進するというそのコンセプトは、バンド名でも表現されており、それについてケンドリック・スコットは「アウト・オブ/イントゥというバンド名は、ブルーノートの歴史と僕達のサウンドの進化を反映した名前なんだ」とコメントしている。

★レコーディング前に数多くのツアーをこなしてきたことについて、イマニュエル・ウィルキンスは「長い間一緒にツアーをしてきたので、その成果をこうやって残せるのは嬉しいよ。ジョエルとは9年間一緒にプレイしてきた絆があるし、2人ともジェラルド、マット、ケンドリックの演奏を聴いて育ったんだ」と語り、またジェラルド・クレイトンも「僕達は毎晩のギグでお互いを刺激し合い、サウンドをさらに深く掘り下げていったんだ。2ヶ月の間に音楽はあらゆる方向に拡張されていった。バンドも才能とクリエイティビティに溢れたメンバーばかりだよ」とコメントしている。(新譜インフォより)