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ホーム | MODERN JAZZ 楽器別 > PIANO苦味走ったダイナミック・スウィンギンな硬質ハード・バップらしさとロマネスクな耽美性や東欧的フォーク・フレイヴァーを併せ持ったリリカル・アクション・ピアノ会心の一撃! 国内制作SACD-HYBRID GOLD-CD EMIL VIKLICKY TRIO エミール・ヴィクリッキー・トリオ / MORAVIAN RHAPSODY -MOON SLEEPING IN THE CRADLE- モラヴィアン・ラプソディ 〜 ムーン・スリーピング・イン・ザ・クレイドル
商品詳細
★キャリア半世紀以上となるチェコの重鎮ピアニスト:エミール・ヴィクリッキー(1948年旧チェコスロヴァキアのオロモウツ=Olomouc生まれ)の、今回はピアノ・トリオによる、このところよく取り組んでいるモラヴィアのフォークソングを題材にした一編。

★力強くダイナミックに勢いをもって石が転がってゆくような、骨太でキレのある硬質タッチのピアノが、苦味走ったモーダル・アグレッシヴな重厚ハードボイルド・アクションあり、線を細めて軽みを利かせたファンキー節あり、ヨーロピアンらしい耽美性や浪漫溢れる馨しき哀愁描写もあり、の振り幅充分にして親しみやすい旋律センスとハード・バップ・ピアノならではのソリッド&スクエアー感を堅持した陰影豊かで甘すぎぬ躍動型メロディック・プレイを中々鋭敏に綴って、リアル・バップ・ジャズとエキゾティック・フォーク風情を上手いバランスで融け合わせた鮮度抜群のキリッと凛々しい華を成し、手数多くシャープにエコーするドラムや分厚くウネるおぼろなベースらの機動性あるサポートも、ノリとスリルを的確に高めた、全体を通じ抒情傾向と硬派傾向をほぼ同等に併せ持つ至って真っ当なメインストリーム・ピアノ・トリオの醍醐味をスウィンギン・グルーヴィーに確固と愉しませる、その均整のあり様が絶妙の娯楽性に満ちた敢闘内容。

★歌心とスイング感を何よりの二本柱として大切にし、ブルース・フィーリングやバップ・スピリットも巧まず豊富に有した、リリカル・ハード・バップの正統らしい剛柔兼備の敏活溌溂な行き方が続き、その一歩一歩を強靭・屈強に踏み締めるような精悍さみなぎる道程の中で、ヴィクリッキー(p)の、ひたすら歯切れよく輪郭のクッキリ鮮明な音色そのものに顕れる気魄も好もしい、一音一音に揺るぎなき確信を感じさせるメリハリの利いたアドリブ妙技〜語り口の粋が1ミリもブレずに冴え渡っていて素晴らしい。

→その根っこにあるものはオーソドックスなハード・バッパー体質とエヴァンスの東欧化的な詩人たる個性であり、時折ハンコックの力学面を踏襲したような動きの烈しい鋭角的殺陣風の凹凸感ある攻勢も見せながら、トータルとしてはあくまで真っ向勝負のブルージー・バピッシュな弾鳴、佇まいに潤沢なる詩情も加えて収束させて見せる、という、先ずは何よりキレ味鋭いタッチ自体の醸す生鮮さ・若々しさ・背筋の伸び具合でピリリと魅了し、次いで立ち回りの強硬性と端麗なロマンティシズムが黄金率でブレンドされた巧まぬストーリーテリングにスイスイグイグイ引き込む、そうした、モラヴィアン・フォーク・テイストを程好い香味とした基本はごくストレートアヘッドなサウンドのあり様は一本太い芯が通っていて文句のつけようなし。

★コク深く波打つドヴォルスキー(b)やドコドコ豪胆に猛襲してくるスティヴィン(ds)もそれぞれイイ仕事ぶり。

01. 黒と黄色の冒険 Adventure In Black And Yellow (Emil Viklicky) 6:24
02. プレスブルグ,ドナウ川のそばで By Donau, At Presburg (Moravian Folk arr. Emil Viklicky) 6:38
03. モミの木の上で Up On A Fir Tree (Emil Viklicky) 6:28
04. ホワット・イズ・ゼア・トゥ・セイ What Is There To Say (Vernon Duke) 6:28
05. ムーン・スリーピング・イン・ザ・クレイドル Moon Sleeping In The Cradle (Emil Viklicky) 5:36
06. グレイ・ピジョン Grey Pigeon (Moravian Folk arr. Emil Viklicky) 6:30
07. トイズ Toys (Herbie Hancock) 7:52
08. シンフォニエッタ・クラリネット・テーマ Clarinet Theme Sinfonietta (Janacek arr. Emil Viklicky) 6:47
09. チャンズ・ソング Chan's Song (Herbie Hancock) 4:49
10. 愛の終わり Perished Of Love (Moravian Folk arr. Emil Viklicky) 4:00
11. ヤンコが徴兵された時 When Janko Was Drafted (Emil Viklicky) 7:21
12. 玉川ブルース Tamagawa Blues (Emil Viklicky) 6:22

Emil Viklicky エミール・ヴィクリッキー (piano)
Petr Dvorsky ペトル・ドヴォルスキー (double bass)
Jirka Stivin Jr. ジルカ・スティヴィン (drums)

2024年4月4日,5日チェコ-プラハ録音

レーベル:Venus Records ヴィーナス・レコード

在庫有り
国内制作W紙ジャケット仕様GOLD-CD (SACD-HYBRID CD)

苦味走ったダイナミック・スウィンギンな硬質ハード・バップらしさとロマネスクな耽美性や東欧的フォーク・フレイヴァーを併せ持ったリリカル・アクション・ピアノ会心の一撃! 国内制作SACD-HYBRID GOLD-CD EMIL VIKLICKY TRIO エミール・ヴィクリッキー・トリオ / MORAVIAN RHAPSODY -MOON SLEEPING IN THE CRADLE- モラヴィアン・ラプソディ 〜 ムーン・スリーピング・イン・ザ・クレイドル[VHGD 10014]

販売価格: 4,750円(税込)
数量:
商品情報
VENUS RECORDS (CD)

Engineered by milan jilek
Mixed and Mastered by Tetsuo Hara
Venus Hyper Magnum Sound Direct Mix Stereo
Designed by Artplan
Produced by Tetsuo Hara and Emil Viklicky

★チェコのジャズピアニストの第一人者、エミル・ヴィクリツキーのヴィーナスレコードの第4弾。

★モラヴィアのフォークソングを題材にジャズピアノの深淵に挑戦するエミルのピアニズムが感動を呼び起こす。

★エミル・ヴィクリツキーさんのピアノには、お話を語りかけるような独特の親密な響きがある。まるでモラヴィアの草原を横切って流れていく、たおやかな川のような。  村上 春樹

2024年4月4日,5日 プラハ 録音
解説:杉田宏樹