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ホーム | LP > 輸入重量盤LPオーネットやドルフィーに通じる60年代ニュー・ジャズ傾向にブラック・ソウル溢れるスピリチュアル路線のテイストも加えられた尖鋭筋の瑞々しい会心打! 輸入180g重量盤LP(限定生産) PRINCE LASHA QUINTET featuring SONNY SIMMONS プリンス・ラシャ・クインテット feat. ソニー・シモンズ / THE CRY!
商品詳細
★テキサス時代のオーネット・コールマンの相棒としてキャリアをスタートさせ、その後はウエストコーストを主たる拠点としつつ、ソニー・シモンズとの緊密コラボを軸にドルフィーやC・ジョーダンともガッチリ競演、西海岸シーン異色の熱血スピリチュアル派=彼らオーネットやドルフィーの芸風に底通する革新派で鳴らし、数々のユニークな優良レコーディングを残したフルート&アルトサックス(他マルチ・リード)の逸材:プリンス・ラシャ(1929年米テキサス州フォートアース生まれ、2008年カリフォルニア州オークランドで死去)の、本盤は、盟友ソニー・シモンズ(as)と組み自身はフルートをプレイ、そして2ベースを配した(1ベースのトラックもある)クインテット基本でのアツい敢闘が聴かれる1962年11月LA録音の初リーダー・アルバム(Contemporary原盤)の、180g重量盤アナログLPでの限定復刻。

★強力にバネを利かせて太くウネり躍る左右に分かれたベース陣の連繋鳴動に上手く煽られながら、フロントではフルートとアルトサックスの2管が黒い情魂味こってりのエネルギッシュ&アグレッシヴなブロウ合戦を繰り広げて、熱くシャープに沸騰的昂揚感を満喫させてくれる、全般にドルフィー辺りに底通する1960年代流ニュー・ジャズを幾分か分かりやすくソフト化しつつモーダルなスピリチュアル路線へ接近させた、とも云うべき生々しいパッションと漆黒の旨味に満ちた敢闘が比較的簡潔に展開されて大いにノセる壮快内容。

★アヴァンギャルドな精神は多分に感じられるもののスタイルとしてはあくまで定形ビートでしっかりスイングする、即ちハード・バップの様式を基底に敷いた上で奔放なインプロヴィゼーションが飛び交う一種のフリー・バップ的行き方、を旨としており、水を得た魚の如く自由自在な跳ね回り様を見せるピーコック(b)の奮戦も随所で鮮麗に光る中、ブルージー・テイスティーなラシャ(fl)やエモーション爆発の強靭なシモンズ(as)がキレ味鋭い気魄に満ちた主役争いをイキイキと演じて、ばっちりグルーヴィーにエキサイトさせられる寸法だ。

★ラシャ(fl)の、苛烈でありながら端正でもあり、迫力ある咆哮の中に豊かなブルース・フィーリングやブラック・ソウルを滲ませるその囀り様が、中々フレッシュな青嵐の趣を湛えていて絶品で、かたやシモンズ(as)の、オーネットにも似た明るくおおらかな歌謡性を垣間見せつつ結構荒削りに暴れ猛襲してくる敏捷な吠えっぷりがまた生鮮スリル一杯で好インパクト。

→そうなるとフルート抜きのワンホーンで奏される2曲(A-2とB-3)においてアルトを吹いているのは果たして本当にシモンズなのか?その荒っぽさから一転してわりかし折り目正しく滑らかにドルフィー・ライクな(チャーリー・パーカー的な面もある)ブロウを繰り出す、辺りはひょっとしてラシャでは?との疑問も残るところ(クレジット上はラシャはフルート演奏のみとなっているがA-4とかではクラリネットらしき物を吹いているようだし...)。

Side A:
1. Congo Call
2. Bojangles
3. Green And Gold
4. Ghost Of The Past

Side B:
1. Red's Mood
2. Juanita
3. Lost Generation
4. A. Y.

*all compositions by Prince Lasha & Sonny Simmons, published by Contemprorary Music.(BMI)

Prince Lasha (flute except A-2, A-4, B-3) (probably clarinet? on A-4)
Sonny Simmons (alto saxophone)
Gary Peacock (bass / left channel)
Mark Proctor (bass / right channel except A-2, B-3, B-4)
Gene Stone (drums)

1962年11月21日米カリフォルニア州ロサンジェルスのContemporary Records録音

レーベル:Concord (Contemporary Records Acoustic Sounds Series)

在庫有り
限定生産・輸入180g重量盤LP(stereo)



☆Contemporary Records:
1951年、レスター・ケーニッヒ(1917年12月3日〜1977年11月21日)により設立されたコンテンポラリーレコードは、ハリウッドならではのレーベル。芸術を愛するインテリだったケーニッヒは、脚本家、共同プロデューサー、ウィリアム・ワイラー監督のアシスタントとして映画界で活躍し、「我等の生涯の最良の年」「探偵物語」「ローマの休日」などの代表作で重要な役割を果たしたが、彼の映画人生は、1953年の赤狩りによって、下院非米活動委員会に呼ばれ、証言することで事実上終わりを告げた。左翼に共感しているとして保守的なハリウッドの体制から非難され、ブラックリストに載った彼は、1949年に立ち上げたレーベル、グッドタイム・ジャズに目を向け、ディズニーで本職を持つ奏者を集めたディキシーランド・コンボを録音するようになった。ケーニッヒは当初、新しい現代クラシック作品のための出口としてコンテンポラリー・レコーズを設立したが、彼の耳は広く、1950年代半ばには南カリフォルニアの最も刺激的なジャズ・アーティストの多くが、1956年にキャピトル・レコードから引き抜いたサウンド・エンジニア、ロイ・デュナンの支援により、急速に西海岸の最高のスタジオとなりつつあったこのスタジオで彼らの音楽を記録したいと思うようになっていた。アーティストたちはケーニッヒの創造性に対する確固たる信頼に応え、コンテンポラリーはLAのモダニストやニューヨークの喧騒から逃れたい東海岸のアーティストにとって不可欠な存在となった。レスター・ケーニッヒとその息子ジョンが録音したアルバムは、コンテンポラリー・シーンをリードするアーティストたちにインスピレーションを与え、いまなお影響を与え続けている。

オーネットやドルフィーに通じる60年代ニュー・ジャズ傾向にブラック・ソウル溢れるスピリチュアル路線のテイストも加えられた尖鋭筋の瑞々しい会心打! 輸入180g重量盤LP(限定生産) PRINCE LASHA QUINTET featuring SONNY SIMMONS プリンス・ラシャ・クインテット feat. ソニー・シモンズ / THE CRY![CONCORD 725 8935]

販売価格: 5,900円(税込)
数量:
商品情報
(画像をクリックすると大きく見られます)
CONCORD
Contemporary Records Acoustic Sounds Series

(Contemporary Records 70th anniversary :Contemporary Records Acoustic Sounds Series)

★プリンス・ラシャ・クインテットの1962年録音の超絶アヴァンギャルド・ジャズ大作。
■「木製のフルートを好んで使う」ラシャはフルートに専念し、ラシャの頻繁なコラボレーターであり、クインシー・ジョーンズのQwestレコードと契約した約30年後にようやくスポットライトを浴びることになるソニー・シモンズがアルト・サックスを吹く。
■陽気な "Bojangles "やリズムを前面に押し出した "Congo Call "などの曲はクインテットのフリー・ジャズ・ブランドに、オーネット・コールマンの影響から独立したアイデンティティを吹き込んだ。(メーカーインフォ)

【パーソネル】
Prince Lasha (fl)
Sonny Simmons (as)
Gary Peacock, Mark Proctor (b)
Gene Stone (ds)

「Bojangles」「Lost Generation」「A. Y.」← Gary Peacock (b)
他はGary Peacock (b)Mark Proctor (b) 2人による2ベースでの演奏。(Gary Peacock (left channel) Mark Proctor (right channel))

All compositions by Prince Lash & Sonny Simmons,Published by Contemprorary Music.(BMI)
1962年11月21日 LA録音

●Recorded by Howard Holzer
●(AAA)Lacquers cut from the original master tapes by Bernie Grundman
●Pressed on 180g Vinyl at QRP