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ホーム2024年8月REVIEW妖しく浮遊するような夢幻の如き散文的テナーとしっかりドラマティックに構成された覚醒的ソプラノ双方に幽遠なる奥義が示されたショーター流ポエティック・ジャズの極み 国内盤2枚組SHM-CD WAYNE SHORTER ウェイン・ショーター / CELEBRATION VOLUME 1 セレブレーション Vol.1
商品詳細
★2023年3月に惜しまれつつ世を去ったテナーサックス&ソプラノサックスの超独創的名手にして優れた個性派コンポーザー=巨人:ウェイン・ショーター(1933年米ニュージャージー州ニューアーク生まれ、2023年カリフォルニア州ロサンジェルスで死去)の、これは、生前ショーター自身が企画・監修していたアーカイヴ・シリーズの一つ、→ダニーロ・ペレス(p)、ジョン・パティトゥッチ(b)、ブレイアン・ブレイド(ds)とのオールスター・カルテットによる、2014年10月18日スウェーデンのストックホルム・ジャズ・フェスティヴァル出演時のステージの模様を捉えた2枚組ライヴ・アルバム。

★絞り出すような切迫感と妖しく軽やかな浮遊感覚を微細に交錯させる、ニュアンスに富んだソフト・スムース・トーンのテナーが、滑脱に渦巻きつつ奥深い憂愁ロマンを歌い、心象風景の推移変遷をセンシティヴにスケッチしてゆく風な詩情溢れるグルーミー・プレイを流れるように、或いはただ呼吸するかのように自然体調子で悠々と綴って、何とも幽玄豊かな無双の魅力を揮い、もしくは、か細くもシャープなキレのある音色で中々ダイナミックに囀りながら錐揉みを描いてゆく感じのソプラノ吹奏もちょっと不思議でミステリアスそしてしっかりグルーヴィーな妙味を放ち、一方、コーダルで半パーカッシヴかつメディテイティヴな重みあるピアノ弾鳴や、鋭くウネり躍るベース、シャカシャカ・キビキビと怪しくスピーディーに躙り寄るドラム、らのそれぞれに芸の細かい縦横無尽の遊撃的サポートもグルーヴとサスペンスを的確に醸成しつつ色彩感満点に好アクセントを形作った、全編に渡りワン&オンリーの"ショーター・ミュージック"が揺るぎなく展開されて、殊の外清新に昂揚させ、また感動させる白眉の充実内容。

★アコースティック編成ながらハード・バップ系のメインストリーム・ジャズとは趣を違えた、全く独自な抒情派アクション・タイプのショーター・ジャズ世界が腰を据えてじっくりと創出されてゆき、ペレス(p)、パティトゥッチ(b)、ブレイド(ds)らの機転ならびにエッジの効きまくった「決して安住しない」活躍も鮮麗に際立つが、それより何より主役ショーター(ts,ss)のピュッとひと吹きしただけで圧倒的スター性を放つその、リキまぬナチュラルな態をもってリリカル・インプロヴィゼーション大会を伸び伸び愉しむ風な、歌心も十二分の練達インプロヴァイザーぶり、自由闊達な泳ぎっぷりがアザやかすぎる冴えを見せていて降参だ。

→どちらかと云うとテナーでは形式に囚われず散文詩的アプローチにゆったり興じてショーター流幻夢の音宇宙を自在に現出させ、聴く者をイリュージョナルに蠱惑し、ソプラノではよりドラマツルギーやストーリーテリングを重視した構成的即興至芸で大いに(ストレートに)感動させる、といった風で熟練に熟練を重ねた巧まざる語り口が終始事も無く飄々と煌めきを示していてウ〜ム見事。瞑想型やアブストラクト路線へも果敢に突入しながら本領であるロマンティック・メロディストぶりも遺憾なく発揮するペレス(p)の猛ハッスルもナイス。

CD1:
1. ゼロ・グラヴィティ・トゥ・ザ・15th・ディメンション Zero Gravity To The 15th Dimension
2. スマイリン・スルー Smilin' Through
3. ゼロ・グラヴィティ・トゥ・ザ・11th・ディメンション Zero Gravity To The 11th Dimension
4. ゼロ・グラヴィティ・トゥ・ザ・12th・ディメンション Zero Gravity To The 12th Dimension
5. ゼロ・グラヴィティ - アンバウンド Zero Gravity - Unbound
6. オービッツ Orbits
7. エッジ・オブ・ザ・ワールド (エンド・タイトル) Edge Of The World (End Title)

CD2:
1. ゼロ・グラヴィティ・トゥ・ザ・90th・ディメンション Zero Gravity To The 90th Dimension (p-b-ds trio)
2. ロータス Lotus
3. シー・ムーヴス・スルー・ザ・フェア She Moves Through The Fair

Wayne Shorter ウェイン・ショーター (tenor saxophone on CD1-1, CD1-2, CD1-6, CD2-3) (soprano saxophone on CD1-3, CD1-4, CD1-5, CD1-6, CD1-7, CD2-2, CD2-3)
Danilo Perez ダニーロ・ペレス (piano)
John Patitucci ジョン・パティトゥッチ (bass)
Brian Blade ブライアン・ブレイド (drums)

2014年10月18日ストックホルム・ジャズ・フェスティヴァルでのライヴ録音

レーベル:Universal Music Japan Blue Note

在庫有り
国内盤2枚組SHM-CD


妖しく浮遊するような夢幻の如き散文的テナーとしっかりドラマティックに構成された覚醒的ソプラノ双方に幽遠なる奥義が示されたショーター流ポエティック・ジャズの極み 国内盤2枚組SHM-CD WAYNE SHORTER ウェイン・ショーター / CELEBRATION VOLUME 1 セレブレーション Vol.1[UCCQ 1208]

販売価格: 3,470円(税込)
数量:
商品情報
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Blue Note
ユニバーサル・ミュージック・ジャパン

★2023年3月に89歳でこの世を去った伝説のサックス奏者/作曲家、ウェイン・ショーター。その彼の没後初となる公式作品『セレブレーション Vol. 1』がリリース。

★没後初となる公式リリースは、本人監修による未発表アーカイヴ四部作の第1弾。 後年のレギュラー・カルテットでの白熱の演奏を捉えた、2014年録音のライヴ音源。


★2023年3月に89歳でこの世を去ったジャズ・レジェンド、ウェイン・ショーター。アート・ブレイキーやマイルス・デイヴィスのバンドで頭角を現して以降常にジャズ・シーンの最高峰を走り抜け、死後もなお多くのミュージシャンに大きな影響を与え続けている。

★本作は、彼が生前から名門ブルーノートとリリースの計画を進めていた、本人監修による未発表アーカイヴ四部作の第1弾。没後初めての公式作品となる。内容は、2001年の結成以降数々の伝説的なパフォーマンスを生み出してきたダニーロ・ペレス(p)、ジョン・パティトゥッチ(b)、ブライアン・ブレイド(ds)との不動のカルテットによる初出のライヴ録音で、2014年10月18日に行われたストックホルム・ジャズ・フェスティヴァルのパフォーマンスを収録。崇高さすら感じられる白熱の演奏が捉えられており、彼のキャリアの中でも全盛期の一つと言える至高のサウンドを堪能出来る。

★今後も定期的に本アーカイヴ・シリーズはリリースされる予定とのこと。彼が遺した貴重な作品を存分に楽しむことが出来そうだ。 (メーカーインフォ)

ライナーノーツ(翻訳付):カロリーナ・ショーター
解説:村井康司
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