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商品詳細
★1960年代初期から60年以上に渡ってNYメインストリーム・ジャズ・シーン第一線で活躍を続けてきた、正統派モダニッシュ・ハード・バップ・ピアノの生ける伝説:ケニー・バロン(1943年米ペンシルヴェニア州フィラデルフィア生まれ)の、御年80代に突入した今回は、イマニュエル・ウィルキンズ(as)(1997〜)、スティーヴ・ネルソン(vib)(1954〜)、北川潔(b)(1958〜)、ジョナサン・ブレイク(ds)(1976〜)、という様々な世代の実力者達と組んだクインテット基本での一編。

★端正で節度と品格を感じさせる中々濃やかな小石風タッチのピアノが、徒然気ままに音を転がしてゆくような素振りの中に巧まずしっかりとバップ&ブルース由来の旨味や粋な歌心を滲ませた人情肌プレイ、を歯切れよく軽やかに綴って、精悍で凛々しくも渋い醸熟感たっぷりの魅力を放ち、アグレッシヴ&エネルギッシュそうでありながら醒めたクールネスも漂わす精確な超絶ハイテクニックに裏打ちされたモーダル・アルトや、現れるや音空間全体を1960年代新主流派っぽいフレッシュ・カラーに染め上げる滑脱ヴィブラフォン(要するにボビー・ハッチャーソンとかが参加したかつてのブルーノート諸作みたいな雰囲気を醸し出している)、らも各々多様に興を散らしおいしい彩りを成した、全体を通じ至ってオーソドックス、至ってストレートアヘッドな現代ハード・バップの本道たる邁進が続いて壮快に昂揚させ、また豊かな吟醸味を堪能させてくれる好投内容。

★バップならではのダイナミックなグルーヴ、リリカルなメロディーの美、黒っぽいブルース・テイスト、を黄金率で掛け合わせた正々堂々真っ向勝負のキレよくスウィンギンな直球ハード・バピッシュ快演、がワンポイントの余裕やジェントルさを残しつつ力強くも和やかに展開してゆき、一貫してごく取っ付きやすい大衆派娯楽活劇の鑑とも云うべき行き方が続く中で、ちょっと控えめながらバッチリ目立っているバロン(p)や、勇み肌の気風を振りまくウィルキンズ(as)、頭脳性溢れるクーリッシュなネルソン(vib)、らのアドリブ活躍が、北川(b)&ブレイク(ds)の安定律動性と縦横無尽の機動力を併せ持った的確なバックアップにガッチリ支えられ、また生々しくスリリングに煽られて、実に鮮麗なる盛り上がりを呈しており見事。

★バロン(p)の、とりあえず派手な見せ場はウィルキンズやネルソンに任せ、自身は一歩引いた抑え役的な立ち位置で黙々粛々と熟練の至芸をあくまで事も無げに繰り出す、一聴何の変哲もない正攻法弾奏に終始するも後には誠に風流な余韻〜幽玄が残る、という含蓄豊かで懐深い、そして温もりに満ちたハートフルな妙技がさすが卓越しており(とりわけピアノ・トリオで演じられる#7での、マル・ウォルドロンとまでは行かないものの独特の黒い情念を潜ませた後引く語り口の粋が絶品)、一方、ウィルキンズ(as)のイナセげで結構攻めてはいるものの"熱血"の一歩手前で紳士ぶりをとどめた(バロンの厳命か?)劇的立ち働きや、ネルソン(vib)の半メカニカルなアクションとブルースのウマみを自然に並立させた爽涼なる流麗ワザ、といった辺りもテイスティーに際立つなど、いずれも一定の落ち着きを堅持した上での行間あるプレイが典雅に冴え渡っていて素晴らしい。

01. The Nearness Of You (as-p-b-ds quartet)
02. Scratch
03. Innocence
04. Blues On Stratford Road
05. Tragic Magic
06. Beyond This Place
07. Softly As In A Morning Sunrise (p-b-ds trio)
08. Sunset
09. We See (as & p duo)
10. You've Changed * (p & b duo)
11. Dewdrop *
*LP bonus tracks

Immanuel Wilkins (alto saxophone except 07, 10)
Steve Nelson (vibraphone except 01, 07, 09, 10)
Kenny Barron (piano)
Kiyoshi Kitagawa (bass except 09)
Jonathan Blake (drums except 09, 10)

2024年作品

レーベル:Artwork Records

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します

2枚組輸入盤LP





一定のゆとりと落ち着きを保った上でブルージー・メロディックに歌いスイングする小粋紳士気質の含蓄豊かな現代ハード・バップ会心打! 2枚組輸入盤LP KENNY BARRON ケニー・バロン / BEYOND THIS PLACE ビヨンド・ディス・プレイス[ARTR 007LP]

販売価格: 6,000円(税込)
数量:
商品情報
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ARTWORK RECORDS

今世紀最も評価されているミュージシャンたちが集結!
現代最高峰ピアニストのケニー・バロンによる多世代クインテット作がCD/LPにて登場!
多面的な空間にそれぞれの世界を巻き込んだ繊細で優雅な一枚!

(LP版には2曲のボーナストラックが収録)

★現代最高峰のピアニスト、ケニー・バロンによる、多世代クインテット・アルバム『Beyond This Place』がアートワーク・レコードよりCD/2LPにてリリース。(LP盤のみ2曲ボーナストラックが収録。)

★ケニー・バロンは、1943年、アメリカ/フィラデルフィア生まれのジャズ・ピアニスト。60年以上のキャリアを通じて、バンドリーダーとして数多くのアルバムを録音し、サイドマンとしてもスタン・ゲッツ、ディジー・ガレスピー、バディ・リッチ、フレディ・ハバード、ロン・カーターなど多くのアーティストに参加。グラミー賞に11回ノミネート、バークリー音楽大学から名誉博士号を授与され、数々の賞賛を集めているリビングレジェンド。

★今作『Beyond This Place』は、モダン・ジャズの最前線で、60年以上活躍してきたケニー・バロンの音楽世界のすべての要素を包含した一枚となっている。2023年、アートワーク・レーベルからの初アルバムであるソロ作品『The Source』でグラミー賞にノミネートされ、今作は前作の雰囲気とは一線を画したプロジェクトである。

★可能な限りオーケストラ編成に近づけつつ、モダン・ジャズの彩を保つために、ハイブリッドなクインテット構成となっており、今世紀で高く評価されている 4 人のミュージシャンをフィーチャーしている。サックスの新星イマニュエル・ウィルキンス、同世代で最も優れたドラマーの一人、ジョナサン・ブレイク、ケニー・バロンと長年タッグを組んでいるベーシストのキヨシ・キタガワ、同世代で最も評価の高いビブラフォン奏者の一人、スティーブ・ネルソン。多面的な空間にそれぞれのフォーマットを巻き込んだ、非常に繊細なアルバムに仕上がっている。

★今作は、ホーギー・カーマイケルが作曲したスタンダードナンバー「The Nearness of You」で始まる。スティーブ・ネルソンを除いたカルテット構成で演奏され、イマニュエル・ウィルキンスのサックスは決して無色になることなくテーマを愛撫し、バロンは常に素晴らしいピアニスティックな技巧を披露している。また、ウィルキンスとのデュオでアルバムの最後を締めくくる「We See」(セロニアス・モンクの名曲)で、バロンはモンクの快活さと遊び心を表現しながら、モンクの角張ったスタイルをはるかに超え、彼への恩義を隠すことなく、ここでそれを示している。(新譜インフォより)