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ホーム2024年5月REVIEW【送料込み価格設定商品】 アブストラクトな硬質実験色とスピリチュアルな情緒性や歌心そしてエキゾティック・スウィンギンなノリのよさを併せ持ったトランペット&ドラムの即興デュオ充実作 CD 田村 夏樹 & ジム・ブラック NATSUKI TAMURA & JIM BLACK / NatJim ナットジム
商品詳細
★過去、藤井郷子のグループを始めとして何度も共演を重ねてきた、田村夏樹(tp)(1951年滋賀県生まれ)とジム・ブラック(ds)(1967年米ワシントン州シアトル生まれ)、という筋金入りのフリー・インプロヴィゼーションの猛者2人=名コンビがガッチリ組み合った四半世紀ぶりのデュオ・アルバム。

★ピリッとしたシャープなキレと張りのある、そして陰影濃く微妙に濁りを帯びたトーンのトランペットが、スピリチュアル&半エキゾティックに哀歌を奏でるようであったり、狂おしい泣き叫びと抽象的音響実験の間を往来するが如き硬質咆哮であったりと、振り幅大きくもどちらかと云うと烈しいエモーションの吐露を身上とした情緒型の即興ワザを繰り出して切迫感ある魅力を放ち、一方、ドシャバシャとけたたましく野獣が暴れ回る風な轟音を次々と爆発させ、獰猛かつアナーキーでありつつしっかりビート・グルーヴ感をも醸成するドラムの瞬発力抜群の立ち働きも、中々歯切れよくノリのいい妙味を揮いきった、全般に阿吽の呼吸で交わされるハードな対話に滅法スリリングに昂揚させられ、また大いに感動させられる極めて密度の高い敢闘内容。

★1トラック1トラックはそう長すぎず適度に簡潔な尺にまとめられた、結構トントン拍子の快調テンポで進むツーカーの敏感さ・感応力に長じたリアル・インプロ交感、が張り詰めたサスペンスフルな息遣いで展開してゆき、田村(tp)の、幾分ノイジーで怪しい奇音めいた吹鳴を繰り出すところもあるものの、基本的にはスピリチュアリティや歌うことを大切にしたプレイ、並びにブラック(ds)の猥雑でワイルドで破壊的な攻勢の中に一種のワールド・ジャズともとれるリズミカルな舞踏っぽいノリのよさをも湛えた鋭利遊撃ヒット!、の相乗効果により、トータル・サウンドはコワモテでアブストラクトではあるけれど一定の情魂っぽさ・情念っぽさや律動感も絶えない、わりかしテイスティー・グルーヴィーな仕上がりとなっていて誠に好もしい。

★田村(tp)の、縦横無尽・変幻自在に宙を舞い、雄叫びを上げる強靭にしてシュールな立ち回りを見せるも、根はスピリチュアル肌で巧まず歌っているその鳴音のあり様が旨味たっぷりに際立っており、かたやブラック(ds)の、騒音・雑音めいたゲリラ・アタックを屈強に貫きながらこちらもまたその本性はエスニック・スインガー気質かとも思える決して"グルーヴ"を犠牲にしない(蔑ろにしない)ノリ具合、もキレよく胸躍る蠱惑性に溢れる。

1. Morning City (3:56)
2. Afternoon City (5:30)
3. City Of Dusk (5:10)
4. City Of Night (8:05)
5. Quiet City (5:58)
6. Noisy City (4:08)
7. Calm City (8:15)
8. Bright City (4:18)
9. Bonus (1:48)
*all composed by Natsuki Tamura(BMI)

Natsuki Tamura 田村 夏樹 (trumpet) (voice on 4, 8) (possibly percussion on 4)
Jim Black ジム・ブラック (drums) (possibly percussion on 7)

2023年11月スイス-ベルンのThe Zoo Studio録音

レーベル:Libra

在庫有り
国内制作(紙ジャケット仕様)CD


【送料込み価格設定商品】 アブストラクトな硬質実験色とスピリチュアルな情緒性や歌心そしてエキゾティック・スウィンギンなノリのよさを併せ持ったトランペット&ドラムの即興デュオ充実作 CD 田村 夏樹 & ジム・ブラック NATSUKI TAMURA & JIM BLACK / NatJim ナットジム[Libra 102 074]

販売価格: 2,530円(税込)
数量:
商品情報
LIBRA

90年代NYの即興音楽シーンをとどろかせた鬼才2人のインプロヴァイザー。99年録音の『White&Blue』以来、約25年ぶりとなる注目のDuo演奏作品!瞬時に反応し合い、高みに達するエネルギッシュな演奏とユニークさも交わる47分!

★1951年生まれ、86年、初の渡米以来、欧米日本各地、世界を旅し、自由なスピリッツでパワフルな演奏を続けるトランペッター田村夏樹。1967年生まれ、90年代、NYのダウンタウン・シーンで旋風を巻き起こし、ジャズ、アヴァン・ロック、パンク・・ジャンルの壁など軽々と越え、揺るぎない存在感を見せるドラマー、ジム・ブラック。鬼才2人による 2023年、スイス・ベルンでのスタジオ録音!田村とジムはともに80年代半ばにバークリー音楽大学に所属しつつ、型にはまることなく、即興に重きをおく演奏で、キャリアを築いてきたアーティスト。99年にはSystems Twoでスタジオ録音をし、『White & Blue』(Buzz)をリリース。それから、2人は藤井郷子をリーダーに、マーク・ドレッサーを迎えたグループでたびたび共演しているが、デュオ作としては、約25年ぶりの作品になる。作品を通して聴こえてくるのは、鮮やかな音の交感(交歓)。田村曰く、「ドラマー、ジムはとにかく元気、ハッピー、もの凄い勘の良さでこちらの意図を瞬時に解ってくれる。音色やバランスにも真剣で、マトを得た意見を言ってきてくれる」とのこと。刺激し合う演奏はテレパシー的な反応でもって、轟きあり、囁きとユニークな笑いあり。時に睨み(?)をきかせ、間合いを瞬時に判断しながら、創造的な高みをつくり出している。楽曲は、田村がモチーフ的なものを用意して、レコーディング当日に譜面をもってそのまま録音。つまり、その場のインスピレーションによる即興演奏で、新たなドラマがうみだされた。抜群の瞬発力と多彩なパーカッションを操るジム、ヴォイスも交え、豊かな音色、音量の調整もみせるトランペッター田村、音楽をする喜びが満ちた9トラック47分!25 年を経てもエネルギーは変わらず音が弾ける! (新譜インフォより)

2023 年 11 月スイス・ベルン
Recorded by Felix Wolf at The Zoo Studio in Bern on November 2023,
Mixed by Mike Marciano, Systems Two, Long Island, NY on December, 2023. Mastering by Mike Marciano, Systems Two,
Long Island, NY on January, 2024.