★ともにグローバルに活躍する、ピアノ〜キーボードのオールラウンド・ヴェテラン名手:クリヤ・マコトと、特にブラジリアン・スタイルに強い凄腕パーカッショニスト:安井源之新、とがガッチリ組み合った双頭コラボ・ユニット・プロジェクト=RHYTHMATRIXによる渾身の一作。
★編成はクリヤと安井を不動にしつつベース、ドラム、ヴォーカル、フルート、フリューゲルホーン、ギター、ストリングス(→大半の曲に登場)らが次々と入れ代わり加わってくる変動体制で、ブラジリアン・ボッサ、ファンク、コンテンポラリー・ジャズなどスタイルも刻々と推移する劇的でカラフルな熱演が聴かれる。
★南国風味を含んだリズミカル&ダンサブルなノリノリの軽やかビートの上で、ファンキーなブルース・テイスト溢れるエレピのアクションや、クール&マイルド・ロマンティックなピアノの端麗抒情プレイ、涼風をそよ吹かせるが如きフルート吹鳴、ふんわりスイスイと宙を舞うヴォーカル、粋渋なバップの匂いを残したフリューゲル、繊細でサウダージ漂うギター、らが次々と現れては色彩感豊かに、そして流れるように華を成し、これに被るストリングスもソフト・ムーディーな快適さと空間の奥行きを的確に演出した、全編最高に居心地のいいラテン〜ボッサ調のラウンジ世界に夢見(または昼寝?)気分で浸らせてくれる極楽内容。
★徹頭徹尾メロディアスでキャッチー、そしてライトなノリのよさを重んじる、リアル・ジャズとフュージョンの中間ぐらい(どちらかと云うと後者寄りか)のごく親しみやすくも小気味よく爽快な寛ぎ妙演、が好テンポで滑脱に展開してゆき、詩情と浪漫に満ちた甘美な道程が続く中、しかしそこでフィーチュアされるソロイスト達の活躍には結構バピッシュな興趣も豊富に認められたりと、その流れは至って快調だが中々歯応え&スリルある高密度な仕上がりとなっていて、何げに見事。
★クリヤ(elp,p,key)の、大方は柔和でメロウ・テンダーなムード&グルーヴ重視の行き方を見せるも、要所要所でファンキー系ハード・バッパー肌っぽい吟醸的ピアノ妙技や1970年代のファンク・ジャズorジャズ・ロックを思わせるピリッとしたシリアスなエレピ弾き、なども織り混ぜて気持ちよく緊張させてもくれる、トータルとしてはあくまでソフィスティケートなエンタテインメント性から決して外れない、さすが巧まざるナチュラルな(一種の悟りめいた?)"円熟"を湛えたアドリブ至芸が含蓄豊かで懐深い独自の魅力を悠々と揮っており、また、安井(per)の、手を代え品を代え局面局面で最も的確な音響・拍子を提供するその精巧で刻々と移ろうカラフル&クレヴァーな立ち働きも実に鮮麗、更には、清涼にしてアーシー・ソウル満点のTeco Cardoso(fl)、本格的なブラジリアン・カラーを振りまくマルセロ木村(g,vo)、現れるや抒情派ハード・バップ・ムードを空間に充満させる中村恵介(tp,flh)や松井秀太郎(flh)、などなど、個人プレーの聴きどころは殊の外充実している。
01. 5 Spot (安井源之新)
クリヤ・マコト (electric piano)
安井 源之新 (percussion)
納 浩一 (electric bass)
Daniel Baeder (drums)
上田 裕香 (vocal)
02. Brightness (クリヤ・マコト)
クリヤ・マコト (piano, electric piano)
安井 源之新 (percussion)
納 浩一 (electric bass)
Daniel Baeder (drums)
Teco Cardoso (flute)
クラッシャー木村ストリングス (strings)
03. Lucky 88 -interlude- (クリヤ・マコト/安井源之新)
クリヤ・マコト (keyboard)
安井 源之新 (percussion, synthesizer)
04. Passando (クリヤ・マコト)
クリヤ・マコト (piano, electric piano)
安井 源之新 (percussion)
マルセロ 木村 (guitar, vocal)
クラッシャー木村ストリングス (strings)
05. I Can Recall Spain (チック・コリア)
クリヤ・マコト (electric piano)
安井 源之新 (percussion)
納 浩一 (electric bass)
則竹 裕之 (drums)
KOTETSU (vocal)
クラッシャー木村ストリングス (strings)
06. Sunday's Sun (クリヤ・マコト)
クリヤ・マコト (piano, electric piano)
安井 源之新 (percussion)
鳥越 啓介 (electric bass)
則竹 裕之 (drums)
マサ 小浜 (guitar)
中村 恵介 (flugelhorn)
クラッシャー木村ストリングス (strings)
07. Take Off -interlude- (クリヤ・マコト/安井源之新)
クリヤ・マコト (keyboard)
安井 源之新 (percussion, synthesizer)
08. Água De Beber (アントニオ・C・ジョビン)
クリヤ・マコト (piano, electric piano)
安井 源之新 (percussion)
早川 哲也 (bass)
大槻 "KALTA" 英宣 (drums)
Mônica Salmaso (vocal)
クラッシャー木村ストリングス (strings)
09. Lush Life (ビリー・ストレイホーン)
クリヤ・マコト (piano, electric piano)
安井 源之新 (percussion)
早川 哲也 (bass)
大槻 "KALTA" 英宣 (drums)
KOTETSU (vocal)
クラッシャー木村ストリングス (strings)
10. JABRA (安井源之新)
クリヤ・マコト (piano, electric piano)
安井 源之新 (percussion)
納 浩一 (electric bass)
Daniel Baeder (drums)
マルセロ 木村 (guitar)
Teco Caldoso (flute)
クラッシャー木村ストリングス (strings)
11. Lucky 77 -interlude- (クリヤ・マコト/安井源之新)
クリヤ・マコト (keyboard)
安井 源之新 (percussion, synthesizer)
12. Un homme Et Une Femme (フランシス・レイ)
クリヤ・マコト (electric piano)
安井 源之新 (percussion)
VieVie (vocal)
Benjamin Legrand (vocal)
クラッシャー木村ストリングス (strings)
13. Jive Love (クリヤ・マコト)
クリヤ・マコト (piano, electric piano)
安井 源之新 (percussion)
納 浩一 (electric bass)
則竹 裕之 (drums)
松井 秀太郎 (flugelhorn)
クラッシャー木村ストリングス (strings)
14. Berimbau (バーデン・パウエル)
クリヤ・マコト (piano, electric piano)
安井 源之新 (percussion)
高橋 佳輝 (electric bass)
中村 恵介 (flugelhorn)
上田 裕香 (vocal)
安部慶子ストリングス (strings)
クリヤ・マコト (piano, electric piano, keyboard)
安井 源之新 (percussion, synthesizer)
Teco Cardoso(flute on 02, 10)
中村 恵介 (trumpet, flugelhorn on 06, 14)
松井 秀太郎 (flugelhorn on 13)
マサ 小浜 (guitar on 06)
納 浩一(electric bass on 01, 02, 05, 10, 13)
鳥越 啓介 (electric bass on 06)
早川 哲也 (bass on 08, 09)
高橋 佳輝(electric bass on 14)
Daniel Baeder (drums on 01, 02, 10)
則竹 裕之 (drums on 05, 06, 13)
大槻 "KALTA" 英宣 (drums on 08, 09)
上田 裕香 (vocal on 01, 14)
マルセロ(Marcelo) 木村 (vocal on 04) (guitar on 04, 10)
KOTETSU (vocal on 05, 09)
Mônica Salmaso (vocal on 08)
VieVie(vocal on 12)
Benjamin Legrand (vocal on 12)
クラッシャー木村ストリングス (strings on 02, 04, 05, 06, 08, 09, 10, 12, 13)
安部慶子ストリングス (strings on 14)
2024年日本作品
レーベル:
Jump World Superboy
在庫有り
国内制作W紙ジャケット仕様CD