★Coffee and Jazz
1957年、デイヴ・ブルーベックのカルテットに触発されたピアニスト、モアシール・ペイショ(1921-2003)は、ブラジリアン・ジャズのパイオニアの一人と見なされ、3人の才能あるミュージシャンと共に「ブラジリアン・ジャズ・カルテット」を結成した。「カゼ」の愛称で知られるアルト・サックスのジョゼ・フェレイラ・ゴーディーニョ・フィーリョ、コントラバスのルイス・シャーヴェス、ドラムスのルビーニョのゆったりとしたリズム・チームだ。このカルテットはリオデジャネイロのクラブ34で人気を博し、コロムビア・レーベルのプロデューサー、ロベルト・コルテ・レアルの目に留まった。そして1958年2月11日、注目すべきアルバム "Coffee and Jazz "のレコーディングにつながった。この日、カルテットは12曲の有名なアメリカン・スタンダードを巧みに解釈し、彼らの音楽表現に "クール "や "西海岸 "のジャズ・スタイルの影響を吹き込んだ。このアルバムは、ポール・デスモンドを彷彿とさせる「カゼ」のメロディアスでスイング感のある雄弁なスタイルのショーケースとしての役割を果たすだけでなく、メロディアスでスイング感のあるイマジネーションを脈動的で流麗で巧みなタッチで放つモアカーのピアノ・アプローチが結実した演奏でもある。
★The Good Neighbors Jazz
1958年9月、ピアニストのモアシール・ペイショトとアルト奏者のジョゼ・フェレイラ "カゼ "は、ウディ・ハーマンのビッグバンドがその夏に行った大規模な南米ツアーの一環として公演していたサンパウロに向かった。ショーの後、バンドのベーシスト、メジャー・ホリーとドラマーのジミー・キャンベルは、モアカーと「カゼ」とともにナイトクラブ「ミッシェル」に集結。翌日、プロデューサーのロベルト・コルテ・レアルがカルテットとのレコーディング・セッションを企画し、9月21日の22時から22日の午前1時まで、サンパウロのリベルダーデ大通りにあるコロムビアのスタジオで収録が行われた。「Rough Ridin'」、「Easy to Love」、「Copacabana」など7曲をアレンジなしで録音した。この即興セッションの結果、『The Good Neighbors Jazz』というタイトルのアルバムがリリースされ、高い評価を得た。録音から65年経った今、このアルバムは、1950年代後半から1960年代前半にかけてのブラジルの若手ミュージシャンとアメリカのモダン・ジャズ・プレイヤーとの接点を記録する貴重な証となっている。
01. The Lonesome Road (Shilkret-Austin) 2:13
02. When Your Lover Has Gone (E.A.Swan) 2:40
03. Cop-Out (Duke Ellington) 2:27
04. Black Satin (George Shearing) 2:40
05. Makin' Whoopee (Donaldson-Kahn) 3:12
06. No Moon at All (Mann-Evans) 3:06
07. Old Devil Moon (Lane-Harburg) 2:23
08. Don't Get Around Much Anymore (Ellington-Russell) 2:26
09. You'd Be So Nice to Come Home (Cole Porter) 2:53
10. I'll Close My Eyes (Reid-Kaye) 3:20
11. Alone (Steinberg-Kelly) 2:32
12. Too Marvelous for Words (Whiting-Mercer) 2:01
13. Rough Ridin' (Jones-Fitzgerald) 6:07
14. Easy To Love (Cole Porter) 4:39
15. Out of Nowhere (Green-Heyman) 7:36
16. Major Blues (Major Holley) 6:42
17. Yesterdays (Kern-Harbach) 5:10
18. Copacabana (Ribeiro-De Barro) 5:52
19. Peixoto's Blues (Moacyr Peixoto) 8:56
Tracks #1-12, from the Brazilian Jazz Quartet album
“Coffee and Jazz” (Columbia LPCB 37005)
Track #13-19, from the The Good Neighbors Jazz (Columbia LPCB 37037)
BRAZILIAN JAZZ QUARTET
Jose Ferreira 'Case' alto sax; Moacyr Peixoto, piano
Luiz Chaves, bass; Rubens Barsotti “Rubinho,” drums
Recorded in Rio de Janeiro, February 11, 1958
THE GOOD NEIGHBORS JAZZ
Jose Ferreira 'Case' alto sax; Moacyr Peixoto, piano
Major Holley, bass; Jimmy Campbell, drums
Recorded in S?o Paulo, September 25 & 26, 1958
New liner notes by Jordi Pujol
Original recordings produced by Roberto Corte Real
This compilation produced for CD release by Jordi Pujol
2024 by Fresh Sound Records
Hi Fi 24-Bit Digitally Remastered
御予約商品
2024年2月下旬発売予定、2024年2月9日予約締切
CD