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ホーム2024年7月REVIEWヨーロッパならではのロマネスク&デリケートな詩情深さとよりオーソドックスなモーダル・バピッシュ&ブルージー色が掛け合わされたハンガリアン・クール・リリカル・ピアノ益々絶好調! CD ARON TALAS TRIO アーロン・ターラシュ / NEW QUESTIONS, OLD ANSWERS
商品詳細
★ミシュコルツの音楽院やフランツ・リスト大学に学んで、ブダペストを拠点としながらヨーロッパ一円で幅広く活躍、自主盤や当BMCよりの過去作品も好評だったコンポーザー肌の新世代ハンガリアン・ピアニスト:アーロン・ターラシュ(1990年ハンガリーのブダペスト?生まれ)の、3作目となる今回はメンバーを一新したニュー・トリオによる快編。演目は全曲ターラシュのオリジナル。

★端正で精緻かつキレのある、透明感と潤いにも富んだクリアー・タッチのピアノが、ヨーロピアン・ロマネスクな哀愁的詩情を繊細に表すと同時に幾分豪快にダイナミック・アクションの要素も多々盛り込んでくる、剛柔兼備にしてトータルなアウトラインとしては終始リリシズムを失うことのないメロディック・プレイを敏活滑脱に綴って、独特の清涼美を湛えた瑞々しい魅力を放ち、起伏烈しくウネり躍るコク旨ベースや機略縦横の遊撃をカマしてくるパワフルなドラムらの働きもノリとスリルを的確に強化しきった、総じて欧州浪漫派の正統らしい"美メロの泉"たる妙演の連続で爽やかにノセ、心地よく陶酔させてくれる好投内容。

★1曲1曲は比較的簡潔にまとめられ、リズム・スタイルやテンポは刻々と多様に変移する、進行速度よく清新さの途切れない、そして何より歌心とノリのよさを重んじるごく親しみやすい躍動型抒情指向演奏が中々歯切れよく展開され、勢いよく波打つトート(b)やシャープに突き或いはパンチ・キックを投入するチージ(ds)らに上手く触発されながら、ターラシュ(p)の、現代ユーロ系ならではの文芸アート色や詩人気質、エレガンスを自ずと有する反面、その根底には豊かなブルース・フィーリングやモーダル・ハード・バッパーたる殺陣的立ち回り理念といった結構オーソドックスな体質が認められもする、確固としたポエティックかつグルーヴィーなアドリブ妙技が抜群の生鮮度で冴え渡っており素晴らしい。

→一聴すると当世ヨーロッパ人らしいデリケートなニュアンス&陰影を含んだ彫りの深い、そしてややビタースウィートめの味わいの「吟遊牧歌詩」風の落ち着いた折り目正しい行き方に本領があるようにも思えるが、リズミカルなノリのよさが強調された局面においてはR&Bやゴスペルに通じるグルーヴ節に傑出した吟醸味を発揮したり、旅情漂う楽曲にあってはちょっとキース・ジャレット辺りを想起させるフォーク・ブルース解釈が見られたり、スウィンギンな場面ではハンコックを欧州流にクール化したような力学攻勢・ダイナミズム攻勢でスリリングに昂揚させたりなど、基本はヨーロピアン・ロマンティシズム志向ではあるがジャズ・ピアノの伝統をしっかりと踏まえたその語り口には揺るぎない安定感(&安心感)があり、説得力も充分だ。

01. New Questions, Old Answers
02. Hargrove
03. Old Soul
04. The Choice You Never Had
05. Elastico
06. Tevemenet
07. Rain
08. Cnile Kinlu
09. Afrosatie
10. The Visitor
11. To Be Continued

Áron Tálas (piano)
István Tóth (double bass)
László Csízi (drums)

2022年11月1日-2日ハンガリー-ブダペストのBMC(ブダペスト・ミュージック・センター)スタジオ録音
2023年ハンガリー作品

レーベル:BMC(Budapest Music Center) Records

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します

見開き紙ジャケット仕様CD


ヨーロッパならではのロマネスク&デリケートな詩情深さとよりオーソドックスなモーダル・バピッシュ&ブルージー色が掛け合わされたハンガリアン・クール・リリカル・ピアノ益々絶好調! CD ARON TALAS TRIO アーロン・ターラシュ / NEW QUESTIONS, OLD ANSWERS[BMCCD 334]

販売価格: 2,400円(税込)
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商品情報
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BMC

◆ハンガリーの俊英ピアニスト、アーロン・ターラシュのトリオとしては3作目となるアルバム。

◆2020年に加わった新メンバーとともに、一層磨きがかかったトリオ・サウンドであふれんばかりの抒情性を生み出します。


■2015年のモントルー・ジャズ・ピアノ・コンクールでトップ10に入賞し、ハンガリーのジャズ・サイトでの「Pianist of the Year」にも複数回投票されるなど人気を博すハンガリーの俊英ピアニスト、アーロン・ターラシュ。トリオとしての第3作となる今作は、国際的に高い評価を獲得した前作「リトル・ベガー」(BMCCD264)と彼のソロ・アルバムの特徴を組み合わせたような1枚。エレガントなスウィングと時折現れるフォークやクラシックの要素があふれんばかりの抒情性を生み出します。イシュトヴァーン・トートとラースロー・チージは2020年からこのトリオに加わった新メンバー。一層磨きがかかったトリオ・サウンドにご期待ください。(新譜インフォより)