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ホーム2023年11月REVIEW優しくメロウ・ファンタジックな真心こもった寛ぎリリカル・ヴォーカルと節度ある粋渋ハード・バップ演奏が軽妙に融け合う極楽ラウンジ世界 CD STACEY KENT ステイシー・ケント / SUMMER ME, WINTER ME
商品詳細
★1990年代初頭より英ロンドン・シーンで活動し、CandidやEMI/Blue Note、Token等からの諸作で確かな定評と人気を得てきたお馴染みアメリカ出身の女性歌手:ステイシー・ケント(1965年米ニュージャージー州サウス・オレンジ生まれ)の、今回もまた夫君ジム・トムリンソン(ts,fl他)が全体を仕切った(アレンジは全てトムリンソンによる)小コンボ(前作に続きアート・ヒラハラ-pも参加)に一部ストリングスも加わってくる体制での、3つのスタジオ・セッションの音源をまとめた一作。

★甘い潤いとほろ苦い香味が渾然一体化したかのような、ハスキー・スモーキーに掠れるところもチャーミングなトーン高めの細く鋭い張りとキレある、それでいて優しい包容力や温もりをも感じさせる表情&ニュアンスに富んだそよ風ヴォイスが、詩の情趣と旋律の美しさを一つ一つ慈しむが如き、なおかつ躍動的ノリのよさやブルース由来の旨味も巧まず自然に体現した、基本はあくまで語り似のテンダー&リラクシングな抒情指向演唱をサラリと軽妙に、同時にしっとりと柔和に綴って清爽で瑞々しくも中々含蓄深い魅力を放ち、バック陣の充分抑制を利かせた洒脱で機智あるリリカル・ハード・バップ演奏もテイスティー・グルーヴィーな妙味を際立たせた、全般に詩的情緒型ジャズ・ヴォーカルの正統然たるメロウ・ムーディーかつスインギーな風流空間に心地よく浸れる、極上の快適ファンタジック内容。

★洒落たラウンジで一服休憩するようなマイルド&インティメイトなリラクゼーションが変らず底流し、歌・演奏とも一定の節度や気品&エレガンスを決して失うことのない甘美でいてしっかりバピッシュなグルーヴある、居心地よさ抜群な抒情派ヴォーカルの鑑とも云うべき軽やかで小気味のいい道程が続き、インスト勢の渋い雅趣を含んだ溌溂げにして適度に控えめでもある折り目正しい寛ぎ奏演に支えられて、主役:ケント(vo)の、肩の力を抜いた自然体調子でどこまでも誠実真摯に細心をもって歌景色を活写してゆく、ごく平易な中に豊かな奥行きを感じさせる語り口の妙が殊の外清新生鮮に、そして雅やかに冴え渡って何とも素敵だ。

→一切のリキみを解いた脱力状態から優しく丁寧に囁きかけられる、繊細な機微に溢れながらジャズ・ヴォーカルならではの軽快グルーヴやブルージー・フレイヴァーをも潤沢に添え、トータルとしては作法に適った端正な趣を保ちしかし感情移入しすぎずあっさり恬淡に「抜けた」ところもあるその歌い回しは、声質そのもののスウィートな蜜っぽさとシャープな尖り感の入り混じった独特の風合いとも相まって、ソフト・ロマンティック&ドリーミーでありつつ聴く者の胸に針の如く切実に引っ掛かる按配絶妙のアジな個性に仕上がっていて、そうした何げに円熟の認められる歌声のあり様は大いに蠱惑的。一人で何役もこなすトムリンソンの大忙しの活躍も光る。

01. Summer Me, Winter Me (vo-fl-p-b-ds)
02. La Valse Des Lilas (vo-ts-p-b-ds)
03. Thinking About The Rain (vo-afl/cl/fl?/key?-p-b-ds)
04. Under Paris Skies (vo-fl/ts-p-b-ds)
05. If You Go Away (vo-cl-p-b-ds-strings)
06. Happy Talk (vo-fl/ts/acg-p-b-ds)
07. Show Me (vo-p-b-ds)
08. Postcard Lovers (vo-afl-p-b-ds)
09. Corcovado (vo-fl/ts/acg-p-b-ds)
10. A Song That Isn't Finished Yet (vo-ts-p-b-ds)
11. Ne Me Quitte Pas (vo-p-b-ds)

Stacey Kent (vocal)
Jim Tomlinson (tenor saxophone, flute, alto flute, clarinet, guitar, percussion, keyboard)
Art Hirahara (piano)
Graham Harvey (piano)
Tom Hubbard (double bass)
Jeremy Brown (double bass)
Anthony Pinciotti (drums on 01, 02, 03, 04, 05, 07, 09, 10)
Joshua Morrison (drums on 06, 08, 11)
Aurélie Chenille (first violin on 05)
Claire Chabert (second violin on 05)
Fabrice Planchat (viola on 05)
Gabriel Planchat (cello on 05)

#06, #08, #11:2019年5月6日英国ウェスト・サセックス(州)アーディングリー=ArdinglyのCurtis Schwartz Studio録音
#01, #04, #09, #10:2019年8月2日米ニューヨークシティのEastside Studios録音
#02, #03, #05, #07:2019年12月12日米ニューヨークシティのSpin Studios録音
米コロラド州カーボンデイルのStirling Studio、米ヴァージニア州アーリーズヴィルのLake Studiosで追加録音

レーベル:Naïve Token

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します

国内仕様輸入盤CD (輸入盤・日本語帯・解説付)デジパック仕様CD

優しくメロウ・ファンタジックな真心こもった寛ぎリリカル・ヴォーカルと節度ある粋渋ハード・バップ演奏が軽妙に融け合う極楽ラウンジ世界 CD STACEY KENT ステイシー・ケント / SUMMER ME, WINTER ME[KKJ 229]

販売価格: 2,880円(税込)
仕様:
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商品情報
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NAIVE

グラミー賞ノミネート歌手、ステイシー・ケントによる2年ぶりの最新アルバム。コンサートでの人気曲を集め、ファンからのリクエストに応えた記念すべき一枚。カズオ・イシグロ氏作詞の「Postcard Lovers」にも注目。

★アメリカ出身のグラミー賞ノミネート歌手、ステイシー・ケントによる 2 年ぶりの最新アルバム『Summer Me, Winter Me』がフランスのレーベル、NAIVE からCDと2 枚組 LP/180g 重量盤にてリリース!

★ステイシー・ケントは、1965年、ニュージャージー州サウスオレンジ出身のジャズシンガー。2007 に発表したアルバム『Breakfaston the Morning Tram』でケントは 2009年グラミー賞にノミネートされ、同年にフランス文化大臣から芸術・文学勲章を授与されている。夫は、サックス奏者 / 作曲家のジム・トムリンソンで、長崎県出身の小説家 / 作詞家のカズオ・イシグロと一緒にケントのアルバムを制作している。また、ケントは、グラミー賞をはじめ、ジャズ・ミュージック・アワードや、モントリオール国際ジャズフェスティバルといった主要のアワードをいくつも受賞している。

★今作は、「その曲はどのアルバムに載っていますか?」という、コンサートの後によく聞かれる質問がきっかけとなって誕生した、コンセプトアルバムとも言える一枚。セットリストには、古いレパートリーと新しいレパートリーが混在していて、更にどのアルバムにも収録されていなかった曲もコンサートでは披露している。本作はそれらの曲のコレクションであり、ファンからの「リクエスト」に応えた記念すべき作品と言える。

★タイトルである『Summer Me, Winter Me』は元々、ミッシェル・ルグランが作曲した映画 「 おもいでの夏 」 のテーマ曲 「Summer Song」 に、アラン&マリリン・バーグマン夫妻が後付けの歌詞を書いたもので、シナトラや、エラ・フィッツジェラルドなど著名歌手がカバーしている名曲。収録ナンバーには、ルグランの楽曲をはじめ、ケントが尊敬しているトム・ジョビンの名曲 「Corcovado」 を華麗に歌った楽曲や、コンサートでの人気曲「If You Go Away」も今回初収録となっている。もはやお馴染みとなったカズオ・イシグロ氏作詞の「Postcard Lovers」も注目。(新譜インフォより)

*Art Hirahara Appears Courtesy Of Posi-Tone Records
Recording at Curtis Schwartz Studio, Ardingly (West Sussex,United Kingdom), 6 May 2019 [6, 8, 11],
Eastside Studios, New York City (United States), 2 August 2019 [1, 4, 9, 10], Spin Studios*, New York City, 12 December 2019 [2, 3, 5, 7]
Additional Recording at Stirling Studio, Carbondale (Colorado,United States) and Lake Studios, Earlysville (Virginia, United States)
*Studio Liaison: Tino Passente
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