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ホーム2023年8月REVIEW妖しくも雅趣深きショーター流のミステリアスなリリカル・アクション妙技が入神の境地を示した幽玄漂う絶頂ライヴ! SHM-CD WAYNE SHORTER ウェイン・ショーター / LIVE AT THE DETROIT JAZZ FESTIVAL ライヴ・アット・デトロイト・ジャズ・フェスティヴァル
商品詳細
★先頃(2023年3月)亡くなった、ブレイキー&JM、マイルス黄金クインテット、ウェザー・リポート、そしてソロ〜リーダー・バンドでの妥協なき爆発的活躍は元より、その、他の追随を許さない独特の魔術師・妖術師の如き幻夢的風情を持った(それでいて難解にならず真っ当なジャズのグルーヴから決して逸脱しない)芸風・作風にワン&オンリーの妙味を発揮してリスナーを魅了し続けた、テナーサックス&ソプラノサックスの超独創的名手にして優れた個性派コンポーザー:ウェイン・ショーター(1933年米ニュージャージー州ニューアーク生まれ、2023年カリフォルニア州ロサンジェルスで死去)の、本盤は、現時点でのラスト・レコーディングにあたる、レオ・ジェノヴェーゼ(p)、エスペランサ・スポルディング(b,vo)、テリ・リン・キャリントン(ds)とのカルテットを率い2017年9月デトロイト・ジャズ・フェスティヴァルに出演した折のステージの模様を捉えたライヴ・アルバム。なお日本盤のボーナス・トラックとして、外盤ではアナログ盤(2枚組LP)のみに収録されていた1曲を追加収録。

★無重力状態で宙を漂うような脱力感ある掠れテナーや適度に甲高く尖ったソプラノ(→さえずり鳴き風)の、妖気を孕んだつぶやくが如きメランコリック吹鳴が独特の余白に富む雅趣深くもしっかりグルーヴィーな無双の妙味を放ち、これに被ってくる陰影濃くも艶やかでミステリアスな女性ヴォーカルや、敏活で力強くも瞑想的スピリチュアリティ溢れるピアノ、ウネりを利かせて躙り寄るベース、シャープかつ精確に空を斬り刻む多層的ドラム、らの働きも各々ハマるべきツボにハマりつつ鮮やかに彩りを添えた、全編さすがはショーターにしか創り出せない独自の"ショーター・ジャズ"の世界が迫真のサスペンスと憂き浪漫一杯に活写される、正に恍惚必至の深遠なる充実内容。

★現代流モード系ハード・バップとショーター一流のファンク・グルーヴ路線の間を滑脱自在に往来する、神秘性仄めくもあくまでメロディアスなリリカル・アクション・タイプの入魂妙演が鋭敏に、スリリングに展開してゆき、スポルディング(b)やキャリントン(ds)のまるで生き物のように柔軟に絡みつき纏わりついてくる超フレキシブルな猛襲に上手く刺激されながら、ショーター(ss,ts)の、泰然自若の揺るぎなさと自由変幻なる機動力を併せ持ったインプロヴィゼーションが、簡潔でありつつ雄弁でもある幽玄豊かな冴えを見せて素晴らしい。

→ショーターならではの浮遊感覚や魔性の夢幻性を帯びたセンシティヴなアンニュイ・フレージングが唯一無二の魅惑性を悠々発揮しているのは勿論、わりかしハード・バップ色の強いブルージー・テイスティーでドライヴ感溢れる吟醸ブロウにもばっちりコク旨な魅力があり、ほぼ一貫して徒然気ままな自然体調子の散文詩をイキイキと愉しげに綴るような風流詩人ぶりに徹し、後には何とも云えぬ雅やかな余韻が残る、という何げに奥行き無限の吹鳴のあり様は味わい深さ格別にして生鮮度も抜群で白眉。

★出番を絞って奥ゆかしく振る舞うショーターに代わって「もう一人の主役」を担うスポルディングの妖艶ヴォーカルや、音空間全体に強固な硬質感を齎すジェノヴェーゼ(p)の鋭角的ダイナミズム攻勢、もそれぞれ好インパクト。

1. Someplace Called "Where" サムプレイス・コールド“ホエア”
2. Endangered Species エンデンジャード・スピーシーズ
3. Encontros e Despedidas エンコントロス・イ・デスペヂーダス(出会いと別れ)
4. Drummers Song ドラマーズ・ソング
5. Midnight In Carlotta's Hair ミッドナイト・イン・カルロッタズ・ヘア

【ボーナス・トラック】:
6. The Stuff That Dreams Are Made Of (A Conversation) ザ・スタッフ・ザット・ドリームス・アー・メイド・オブ

Wayne Shorter ウェイン・ショーター (soprano saxophone, tenor saxophone)
Leo Genovese レオ・ジェノヴェーゼ (piano, keyboard)
Esperanza Spalding エスペランサ・スポルディング (bass, vocal)
Terri Lyne Carrington テリ・リン・キャリントン (drums)

2017年9月3日デトロイト・ジャズ・フェスティヴァル、the Carharti AmphiTheater Stageでのライヴ録音

レーベル:Universal Music Japan Candid

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します

国内制作SHM-CD

妖しくも雅趣深きショーター流のミステリアスなリリカル・アクション妙技が入神の境地を示した幽玄漂う絶頂ライヴ! SHM-CD WAYNE SHORTER ウェイン・ショーター / LIVE AT THE DETROIT JAZZ FESTIVAL ライヴ・アット・デトロイト・ジャズ・フェスティヴァル[UCCU 1679]

販売価格: 2,750円(税込)
数量:
商品情報
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★巨匠ウェイン・ショーターの現時点でのラスト・レコーディングとなるグラミー受賞作が国内盤化!

●今年3月2日に89歳で逝去したサックス奏者ウェイン・ショーターの現時点でのラスト・レコーディングとなるライヴ・アルバム。

★テリ・リン・キャリントン、エスペランサ・スポルディング、レオ・ジェノヴェーゼとのスペシャル・カルテットで出演した2017年9月のデトロイト・ジャズ・フェスティヴァルにおけるパフォーマンスを収録。同年6月に逝去したピアニスト、ジェリ・アレンに捧げられたステージで、自由度の高いマジカルなインタープレイが満載。

●アルバムは2022年9月にキャンディド・レーベルからリリースされ、今年2月の第65回グラミー賞において「最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム」を獲得しました。

★日本盤リリースにあたり、アナログ盤のみに収録されていたトラックを追加収録。

2017年9月3日、デトロイト・ジャズ・フェスティヴァルにてライヴ録音
Recorded live on the CARHARTI AMPHITHEATER STAGE
at the 2017 DETROIT JAZZ FESTIVAL