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ホーム日本のジャズ (JAZZ IN JAPAN)豪快武骨でスピリチュアルな芳醇テナー咆哮とクール・メディテイティヴな憂き抒情派ピアノ弾奏が美味しく融け合う充実のドラマティック・デュオ! CD 竹内 直 & 市川 秀男 NAO TAKEUCHI & HIDEO ICHIKAWA / SYMBIOSIS シンバイオシス
商品詳細
★過去20年来様々なフォーマット、様々なセッティングで共演を重ねてきた、竹内直(ts)(1955年東京都生まれ)と市川秀男(p)(1945年静岡県生まれ)という日本ジャズ界を代表する重鎮二人が、今回は差し向かいでがっぷり組み合い、また親密げに語らう醸熟のデュオ・ライヴ(途中拍手歓声等が入るので恐らくライヴと思われる)編。

★歯切れよく鋭角的で骨太くも端正な硬質タッチ・ピアノの、エレガンスと荘厳さを漂わせつつの力強いリリカル弾奏に導かれて、重み&厚みある芯の据わった逞しげトーンのテナーが、ドライヴ感も十二分に唸り鳴くが如く哀愁を歌い上げる、ちょっとけだるくもある人情味に満ちたスモーキー・バピッシュ・ブロウを綴って中々雄大な魅力を放ち、これをきめ細かく的確なる機略をもって盛り立てながら思索瞑想性を孕んだメランコリックな壮麗クーリッシュ・プレイでしっかり華を添えるピアノの働きも、さすが余情豊かに独自の妙味を揮った、全体を通じ気さくそうで打ち解けた和みのムードと生鮮で張りとキレあるイキのよさ、に貫かれた音空間に小気味よく浸らせてくれる快演内容。

★インティメイトな和気や寛ぎが底流し、同時に精悍敏活なノリのよさ=スイング力にも事欠かぬ、何よりも歌心を大切にした親しみやすい抒情指向のやりとりが息もピッタリに抜群の鮮度で綴られてゆき、両者は殆ど対等ではあるがどちらかと云うと花形役然と伸びやかに泳ぎ回る竹内(ts)の自由闊達な唄い吠えっぷりと、抑え役を兼ねつつ丹念に詩情溢れる精妙ワザを紡ぐ市川(p)の高密度至芸、とが上手くコントラストを成しながら見せ場を繋いで、一瞬も清新な気分が途切れない。

★竹内(ts)の、結構豪快武骨でコク旨なスピリチュアリティに富んだ、モードとバップがバランスよく融和しブルース由来の吟醸感も潤沢に備える渦巻きウェイヴ風の太い咆哮が、どっしりヘヴィーで大地に根の生えたようなタフ&ストロングこの上なしの頼もしい本領を、質実剛健の魅惑力を遺憾なく発揮しており、かたや市川(p)の、バップ&ブルースの伝統に則ったソリッドかつスクエアーな殺陣アクションで全体に安定感と堅牢グルーヴを齎す反面、時には幾何学的アブストラクト領域へも踏み込みつつのクール・メディテイティヴな心象風景スケッチ風の憂きポエティシズム描写、に確たるこだわり・真髄を見せたそのヒンヤリ冷涼な鳴動のあり様がこれまた蠱惑的だったりと、ソロの聴きどころは極めて充実している。

1. Symbiosis (Hideo Ichikawa)
2. Canzona (Fred Hersch)
3. A Ripple (Hideo Ichikawa)
4. I'm Glad There Is You (Jimmy Dorsey / Paul Madeira)
5. 7.08 (Nao Takeuchi)
6. Dear Lord (John Coltrane)
7. Perhelion (Hideo Ichikawa)
8. I Wrote You A Song (Michel Petrucciani)
9. My One And Only Love (Guy B. Wood)

竹内 直 Nao Takeuchi (tenor saxophone)
市川 秀男 Hideo Ichikawa (piano)

2022年10月24日Jam in the Box(神奈川県茅ヶ崎市中海岸1丁目)での恐らくライヴ録音

レーベル:Yokohama Reunion

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します

国内制作CD

豪快武骨でスピリチュアルな芳醇テナー咆哮とクール・メディテイティヴな憂き抒情派ピアノ弾奏が美味しく融け合う充実のドラマティック・デュオ! CD 竹内 直 & 市川 秀男 NAO TAKEUCHI & HIDEO ICHIKAWA / SYMBIOSIS シンバイオシス[YRCD027]

販売価格: 2,400円(税込)
数量:
商品情報
YOKOHAMA REUNION

★初共演から20年。熟成されたデュオ演奏、SYMBIOSIS 〜 共生
市川秀男が竹内直との演奏のために、あらためて選んだ初録音オリジナル曲など、叙情あふれる9トラック!

★ベテラン・サックス竹内直と、重鎮ピアニスト市川秀男による注目のデュオ作品。

★初共演はさかのぼること20年前。松本英彦亡きあと、市川含むカルテットのバンド・メンバーが集った際、テナー役に竹内直がフィーチャーされたことをきっかけに、2人はめぐりあったという。互いの年齢差は10歳あるものの、それから折々に演奏。作品も2008年に市川秀男、山木秀男の双頭リーダー作『On the other side of Sundown』に竹内が参加したほか、2017年には竹内直の『Ballads』に市川が参加。それ以来、共演頻度も多くなり、機が熟した2022年、満を持して、このDuo作が完成した。

★題名は『SYMBIOSIS』。このタイトルは、市川のオリジナル曲の名であるが、“共生”を意味し、アルバムを象徴するものともなる。このライヴ録音を機会に、市川は自分が過去に作曲した楽曲の中で、竹内の演奏を思い描き、今まで録音することのなかった楽曲も特別に提案。また竹内は過去の演奏から楽曲を選ぶほか、ヒーロー的存在ともいう市川と2人での演奏を思い描き、選曲。楽曲選びから深くリスペクトしたデュオは、お互いの歴史を重ね合わせつつ、その瞬間をともに触発しあい、演奏はドラマのようでもある。

★スロー.ミディアム・テンポを中心に、おおらかにも繊細、また懐深く音空間を織り上げていく2人。アメリカン・スタンダードほか、ミシェル・ペトルチアーニ、フレッド・ハーシュの楽曲も収録。コルトレーンのDear Lordには祈りがあふれる。(新譜インフォより)