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ホーム2023年9月REVIEWエヴァンス以降の抒情派ピアノの理想的到達点を示したとも云うべき爽快で晴れやかなマイルド・メロディック・プレイが鮮麗に冴え渡った会心のトリオ秀作! CD SZAKCSI JR. TRIO サクチ・ジュニア・トリオ / EASY TO LOVE
商品詳細
★ハンガリーのモダン・ジャズ界を代表する重鎮の大ピアニスト:ベーラ・サクチ・ラカトシュ(2022年死去)の息子であり、澤野諸作で鳴らした人気ピアニスト:ローベルト(ロバート)・ラカトシュの兄でもあるキャリア豊富な辣腕ピアニスト:ベーラ・サクチ・ジュニアの、ベース&ドラムとのレギュラー・トリオを率いての一作。

★キレのよさと滑らかさを併せ持ち、輪郭はクッキリと鮮明に映える、強固であり端正でもある中々芯の据わった小石風クリアー・タッチのピアノが、ロマンティックで耽美的な詩情表現に長け、同時にブルージー・バピッシュな硬質ダイナミズム〜グルーヴ創出力も自ずと備わった、バランス絶妙の親しみやすくも奥行き豊かな躍動型メロディック・プレイを流れるように綴って実に爽やかに華を成し、ドラム&ベースのニュアンスとデリカシーに富んだセンシティヴかつ瞬発力抜群のサポートも的確にノリ&スリルを醸成して頼もしい魅力を放った、全編徹底して真っ当な「ジェントルマンの人情娯楽路線」的快演が横溢して、スッキリと清々しく愉しませる好投内容。

★旋律や和声の美しさと安定律動的に揺れ躍るノリのよさ、を何より重んじる、伝統的ブルース・フィーリングやバップ・スピリットも巧まず潤沢に有した、一点の曇りもない晴天を仰ぎ見る思いの明快直球型リリカル・エンタテインメント演奏、が歯切れよく敏活に、嬉々溌溂と推し進められてゆき、音空間には絶えずフレッシュな青嵐が吹き抜け続けるが如く風通しもよさげで陽気な、おおらかささえ漂う生鮮この上なしの道程の中、チョイ粘っこく雄弁に唄いドライヴするラカトシュ(b)やシャープ&スピーディー&精確巧緻に躙り寄るバラージュ(ds)、らの練達至芸も妙味を際立たせ、彼らに上手く触発される恰好で、主役:サクチ(p)の、慌てずリキまず自然体の安らかさをもって真っ直ぐに、滑脱に哀愁ロマンを活写する「メロディーと詩情の泉」然たるアドリブ技があくまで軽々と事も無げに冴え渡っていて、全く鮮麗至極だ。

→エヴァンス以降の抒情派ピアノの典型=正統スタイルに一貫して則り、肩の力を抜いて無理なくゆったり伸びやかに詩的音景色を描き出してゆくその、柔和でメロウ・テンダーしかも鋭いキレのよさや弾力性を感じさせるところも多々ある、巧まずして均整のとれた、一定の余裕と節度を保って溢れ出続けるように美メロ文脈を悠々紡ぎきる、そうした、哀歓濃やかでシンプル・ストレート(そしてどこまでも平易)な筆致の中に深い含蓄を潜ませた弾鳴のあり様は、至ってナチュラル・スムースでありつつ(人知れず何処か採石場の崖地などで秘密の特訓を積みに積んだ?)"達人"の趣を醸していて絶品。

1. The Wrong Blues (Alec Wilder)
2. Hope (Szakcsi Jr.)
3. Nancy (With The Laughing Face) For Laura (Jimmy Van Heusen)
4. Easy To Love (Cole Porter)
5. A Nightingale Sang In The Berkeley Square (Manning Sherwin)
6. Private Number (Szakcsi Jr.)
7. The Wrong Blues (alternate take) (Alec Wilder)
8. For Heaven's Sake (Elise Bretton)

*Szakcsi Jr. Trio サクチ・ジュニア・トリオ:
Béla Szakcsi Jr. ベーラ・サクチ・ジュニア (piano)
Krisztián Pecek Lakatos クリスティアーン・ペツェク・ラカトシュ (double bass)
Elemér Balázs エレメール・バラージュ (drums)

2022年6月7-8日スーパーサイズ・レコーディング(ハンガリー)録音

レーベル:Hunnia Records

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します

三つ折りデジパック仕様CD

エヴァンス以降の抒情派ピアノの理想的到達点を示したとも云うべき爽快で晴れやかなマイルド・メロディック・プレイが鮮麗に冴え渡った会心のトリオ秀作! CD SZAKCSI JR. TRIO サクチ・ジュニア・トリオ / EASY TO LOVE[HRCD 2216]

販売価格: 2,400円(税込)
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商品情報
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Hunnia Records

★ベーラ・サクチ・Jr.のトリオ新録音!
一流のハンガリー・ジャズで贈るスタンダード。

■父はハンガリー・ジャズ界の大御所ピアニスト、ベーラ・サクチ・ラカトシュで、自らもピアノという楽器を選び、ハンガリー・ジャズ界のもっとも著名なピアニストの一人へと昇りつめたベーラ・サクチ・ジュニア。(弟のローベルト・ラカトシュ(ロバート・ラカトシュ)もジャズ・ピアニストで、澤野工房の看板アーティストとして活躍しています。)

■ベーラ・サクチ・Jr.がクリスティアーン・ペツェク・ラカトシュ(ダブルベース)、エレメール・バラージュ(ドラムス)をフィーチャーしたサクチ・ジュニア・トリオによる新録音『イージー・トゥ・ラヴ』は、ファーストクラスのハンガリー・ジャズで、コール・ポーターの『Easy To Love』を始め、フランク・シナトラの『ナンシー』、ウェス・モンゴメリーの『For Heaven’s Sake』や『A Nightingale Sang In The Berkeley Square』など極上のスタンダードを披露。高鳴るメロディー、繊細なダイナミクス、タイトなリズムとスタインウェイの高貴なサウンド。ハンガリーのエレガントなピアノ・トリオの真髄を、ネイティヴDSDによる高音質録音でご堪能いただけます。(新譜インフォより)

*Szakcsi Jr. Trio サクチ・ジュニア・トリオ :
Béla Szakcsi Jr. ベーラ・サクチ・ジュニア(Piano)
Krisztián Pecek Lakatos クリスティアーン・ペツェク・ラカトシュ(Double Bass)
Elemér Balázs エレメール・バラージュ(Drums)

※録音:2022年6月7日-8日、
スーパーサイズ・レコーディング(ハンガリー)
レコーディング・オーディオ・フォーマット:Native DSD256