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ホーム2023年8月REVIEWこってりコク旨なアーシー・オルガンやハード・ドライヴ感溢れる野太い豪快バップ・テナー、エッジを利かせて鋭利に斬り込むブルージー・ギターらが嬉々として愉しげに見せ場を競い合う吟醸ソウル・ジャズの真骨頂! CD CAESAR FRAZIER シーザー・フレイジャー / LIVE AT JAZZCUP
商品詳細
★半世紀以上に渡って米ニューヨーク・シーンで活躍してきたヴェテラン黒人オルガン奏者:シーザー・フレイジャー(1947年生まれ)(ネイティヴ・ニューヨーカー説とインディアナポリス出身説がある?)(フロリダ出身という話も?)の、本盤は、デンマーク-コペンハーゲンに乗り込んでの、スウェーデンの風雲児ユーナス・クッルハンマル(ts)を始めとする北欧の精鋭陣と組んだカルテットによる白熱ライヴ編。

★こってりコクを利かせてダウン・トゥ・アースに黒〜いブルース節を唸る風なオルガンの躍動が絶えず濃厚なる吟醸的オーラを放ち続ける中で、歯切れよく敏活かつ精確にノリノリのリズミカル・ビートを刻むパンチのあるドラム轟鳴も快調に、太い旨口トーンで豪放武骨に朗々とブルージー咆哮を繰り出すイナセげなテナーや、鋭利に尖ったエッジ感と潤いやウマみの混在した音色でキレのあるアーシー・グルーヴ節を歌うギター、そして大波が押し寄せるような迫力と細かに突っ突いてくる感じの跳ねっぽさを交錯させつつ中々ワイルドに熱いエネルギッシュ技をキメるオルガン、らがカラフル&スリリングに見せ場を競い合って大豊饒世界を創出した、胸のすく明朗濃密内容。

★所謂ソウル・ジャズorオルガン・ジャズの本道ド真ん中をストレートに突き進む、リズミック・スウィンギンなノリのよさと漆黒のブルース・テイストに支配された思わず踊りたくなる(?)娯楽活劇的アクション・グルーヴ大会、がイキイキとホットに、そして愉しげに展開され、ハード・バピッシュな4ビート調とよりダンサブルなR&B(或いはファンク)調が上手く交差配置された一本調子に陥らぬ半劇的道程の中、フロントで花形の座を嬉々として争うクッルハンマル(ts)とヴァムベア(g)、並びにその背後から圧倒的存在感で追撃し猛襲してくるフレイジャー(org)、らのソロ合戦がコテコテの大豊作ぶりを、盛り上がりを呈して全くゴキゲンだ。

★クッルハンマル(ts)の、ここでは一ソロイスト、一テナーサックス職人になりきって、渦巻き波打つようなハード・ドライヴ感満点の純正ハード・バップ型マイルド・ブルージー・ブロウ(ロリンズ似か)や、コルトレーン的手法を取り入れたアグレッシヴなシーツ・オブ・サウンド大攻勢、などをひたすら溌溂と楽しそうに繰り出す様が雄々しく逞しくタフガイ=豪傑然と映えていて卓抜で、一方ヴァムベア(g)の、ベンソン、グリーン、ウェスらの成果を踏まえつつシャープにえぐり込んでくるが如きソリッド・ダイナミック・フレージングがまた、"ジャズ"と"ブルース"を横断する勇み肌の濃い妙味を放っていて秀逸、加えてフレイジャー(org)の、彼らの活躍を頼もしく盛り立てながらも随所で前面に躍り出て、熱血醸熟ブラック・ブルース・センスと、チョコマカすばしっこくも粘っこくスパイスの効いた思索性を体現する風な硬質面、をない交ぜにしつつ豪快に突進する、凹凸感充分の立ち回りもまさしく「ファンキー・ソウルフル・オルガンの権化」たる芳醇テイストをジワリと立ち昇らせて問答無用に傑出していたりと、個人芸バトルのクライマックス・シーンは殊の外充実していて文句なし。

1. Jive Samba
2. You Don't Know What Love Is
3. King Of Leonne
4. Thieves In The Temple
5. You've Changed
6. A Night In Tunesia
7. 1-2-3
8. I Wanna Make It With You
9. Willow Weep For Me

Caesar Frazier シーザー・フレイジャー (hammond B3 organ)
Jonas Kullhammar ユーナス・クッルハンマル (tenor saxophone)
Johannes Wamberg ヨハネス・ヴァムベア (guitar)
Kresten Osgood クレステン・オスグッド (drums)

2022年11月5-6日デンマーク-コペンハーゲンのジャズクラブ:JazzCupでのライヴ録音

レーベル:Stunt

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します

三つ折りデジパック仕様CD



こってりコク旨なアーシー・オルガンやハード・ドライヴ感溢れる野太い豪快バップ・テナー、エッジを利かせて鋭利に斬り込むブルージー・ギターらが嬉々として愉しげに見せ場を競い合う吟醸ソウル・ジャズの真骨頂! CD CAESAR FRAZIER シーザー・フレイジャー / LIVE AT JAZZCUP[STUCD 23042]

販売価格: 2,400円(税込)
数量:
商品情報
STUNT RECORDS

アメリカのファンキー・ソウル・ジャズ・オルガン、シーザー・フレイジャーがStuntに登場!

■アメリカのベテラン・ハモンドオルガン・プレーヤー、シーザー・フレイジャー(シーザー・フレイザー)の「JazzCup(ジャズカップ)」ライヴが、デンマークのStunt Recordsよりリリース! フレイジャー Caesar Frezier は、アメリカ、フロリダ州のレイク・ヘレン生まれ。1950年代の少年時代、ジミー・スミス、ジャック・マクダフ、シャーリー・スコット、ジミー・マクグリフ、The MG’s のブッカー・T・ジョーンズの演奏を聴いて、ハモンドオルガンの響きに魅せられたといいます。15歳までにさまざまな R&B、ブルース、ジャズのバンドで演奏するうちに、より複雑で洗練されたスタイルのジャズに惹かれていきました。ソウルシンガーのマーヴィン・ゲイやジャズ・サクソフォーンのルー・ドナルドソンと共演。1972年にファンキーなジャズ・ソウルのアルバム『Hail Caesar』でソロ・デビューしました。『75』(1975)『Another LIfe』(1978)などのアルバムをリリース、カリフォルニアを中心に静かに活動したあと、2019年の『Closer to Life』であらためて注目されました。現在、ハモンドオルガン B-3 の数少ない「ガーディアン」としてプレーを続けています。

■コペンハーゲンの公園「コンゲンス・ハーヴェ(王の庭)」のライヴハウス「JazzCup」でのライヴは、フレイジャーの新しいメンバーによるカルテットで行われました。スウェーデンのユーナス・クッルハンマル Jonas Kullhammar のテナーサックス、デンマークのヨハネス・ヴァムベア Johannes Wamberg のギターとクレステン・オスグッド Kresten Osgood のドラム。スカンディナヴィアのプレーヤーたちが、周到に計画されたフレイジャーの力強いオルガンに優美で詩的な演奏で応えています。(新譜インフォより)