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ホーム2023年5月REVIEWパーカーの心意気を受け継いだダイナミックなバップ・アクションとマイルド・テンダー&ハートウォーミングな落ち着いた美メロの歌いっぷりとがひたすら爽やかに冴え渡る充実のウィズ・ストリングス・ライヴ! 2枚組CD PHIL WOODS フィル・ウッズ / BIRD WITH STRINGS...AND MORE!
商品詳細
★チャーリー・パーカーの流れを汲む白人バップ・アルトの大御所:フィル・ウッズ(1931年米マサチューセッツ州スプリングフィールド生まれ、2015年ペンシルヴェニア州イースト・ストラウバーグで死去)の、本盤は、ベン・アロノフ(p)以下のリズム・セクションを伴ったカルテットにチューリッヒ・チェンバー・オーケストラを加え、パーカーのウィズ・ストリングス・アルバムへのオマージュを込めた妙演を聴かせる、2005年6月13日スイス-チューリッヒのトンハレで行われた企画コンサートの模様を収めた未発表ライヴ音源を初ディスク化した、CD2枚組の発掘作品。

★クラシックの室内楽物っぽいムードも微妙に漂うオーケストラの壮麗演奏にドラマティックに導かれて、キュッと引き締まっていながらまろやかな風合いも自ずと備わった表情ある美味トーンのアルトが、ゆったり伸び伸びとリラックスした調子でしかしダイナミックに抑揚もつけつつ晴れやかに端麗メロディーを歌う、柔和げなリリカル・バピッシュ・プレイを敏活滑脱に綴って何とも爽やかで清々しい、なおかつ旨みたっぷりの華を成し、一方、手堅くもエッセンスをギュギュッと凝縮したようなソリッド&スクエアーな弾奏で追って来るピアノの助演も余情豊かに彩りを添えた、全編居心地のよさ抜群なチェンバー・ジャズの世界に超快適に浸りきれる充実内容。

★パーカーのウィズ・ストリングス作品に深く通じる反面、本作ではオーケストラのアレンジ意匠に幾分クラシック色が強まった印象もある、そしてウッズ率いるカルテットはひたすらド真っ当な抒情派ハード・バップ演奏に明け暮れる、という、何よりも先ず歌心を大切にした殊の外メロディアスでテンダー&ムーディーな快演が続き、作劇ストーリー性も適度に盛り込まれたバックのアンサンブルのカラフルでメリハリある響鳴も一貫して絶妙のリフレッシュ効果を発揮する中、花形主役ウッズ(as)のバッチリ気合が入っていながら和んでもいるさすが熟達のアドリブ技が、壮快そしてデリシャスに冴え渡ってゴキゲンだ。

→肩肘張らず力は常に八分目以下に抑え、悠然と構えた息遣いで(妙にコネくりヒネくるようなことは一切せず至って正々堂々と)誠実に、素直にひたすら美しくおいしく親しみやすい旋律を紡ぎ続け、と同時にパーカーの心意気&スタイルを継承したバップ・アルトの本道たる粋でイナセなアクションも鋭く流麗に決め、トータルとしてはあくまで落ち着きや余裕+ウィットを失わない、ストレート一徹勝負にしてハートウォーミングな吹鳴キャラが巧みなくごくナチュラルに立ち現れており、その、当セッションが愉しくてしようがないといった感じの憩い寛いだ穏やかな語り口の妙は、何とも風流で超芳醇そして懐深く説得力も絶大。
★時にファンキー、時にクール・スマートな硬質感ある鋭敏プレイで巧みにアクセントをつけるアロノフ(p)の活躍もナイス。

Disc 1:
01. Just Friends
02. Everything Happens To Me
03. April In Paris
04. Imitating Charlie Parker (Woods' MC)
05. Solitude
06. Presenting The Band (Woods' MC)
07. You Go To My Head
08. Meeting Charlie Parker (Woods' MC)
09. The Thrill Is Gone
10. Willow Weep For Me

Disc 2:
01. All The Things You Are
02. I'll Remember April
03. Easy To Love
04. And When We're Young
05. The Best Things For You Is Me / How Deep Is The Ocean
06. I Get Along Without You Very Well
07. Repetition
08. The Midnight Sun Will Never Set
09. Rocker
10. Temptation

Phil Woods (alto saxophone)
Ben Aronov (piano)
Reggie Johnson (bass)
Douglas Sides (drums)
Zürich Chamber Orchestra

2005年6月13日スイス-チューリッヒのトンハレでのライヴ録音

レーベル:Storyville

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します

2枚組CD


パーカーの心意気を受け継いだダイナミックなバップ・アクションとマイルド・テンダー&ハートウォーミングな落ち着いた美メロの歌いっぷりとがひたすら爽やかに冴え渡る充実のウィズ・ストリングス・ライヴ! 2枚組CD PHIL WOODS フィル・ウッズ / BIRD WITH STRINGS...AND MORE![103 8531]

販売価格: 3,000円(税込)
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商品情報
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STORYVILLE

★フィル・ウッズによる『チャーリー・パーカー・ウィズ・ストリングス』オマージュ作品。
チューリッヒ室内オーケストラとコラボした2005年録音作品。

★アルトサックス奏者/作曲家/編曲家として知られるフィル・ウッズはリリカルで美しいサウンドで知られ、メインストリームジャズで最も人気のあるミュージシャンの一人。1931年生まれの彼は、チャーリー・パーカーやレニー・トリスターノに影響を受け、ジャズとポップスの両方で活動。ケニーG や全世代のアーティストに大きな影響を与えた。モダン・ジャズの巨人であり、ジャズ史上最も重要なアルト・サックス奏者の一人とみなされている。

★バードとして知られるチャーリー・パーカーが、1949年にリズムセクションに加え、小規模な弦楽器セクションを加えたオリジナルは名盤『チャーリー・パーカー・ウィズ・ストリングス』として知られている。

★本作でフィル・ウッズは、オリジナルの楽譜をもとに、新しいアレンジを施し、大規模な弦楽器セクションに加え、オーボエ、フルート、クラリネットの小さな木管セクションを追加。バードのオリジナル・プロジェクトに完璧なオマージュを捧げつつ、彼独自のサウンドもきっちりを提示した意欲作となる。

★ピアニストのベン・アロノフ、ベーシストのレジー・ジョンソン、ドラマーのダグラス・シデスとチューリッヒ室内オーケストラの協力により、2005年6月13日にチューリッヒのトンハレでライブ・レコーディング。弦楽オーケストラに支えられたジャズ・ポップスの美しいサウンドが心地よい。(新譜インフォより)
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