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ホーム2023年3月REVIEWフォーキー・ブルージーな哀愁や牧歌性と旨口バピッシュなダイナミック・グルーヴ感を併せ持った簡潔質素にして情味滲むアコースティック・ギターの熟練至芸 CD RALPH TOWNER ラルフ・タウナー / AT FIRST LIGHT
商品詳細
★当ECMレーベルを代表する看板スターの一人=オレゴンでも大いに鳴らした吟遊詩人肌リリカル・ギターのヴェテラン巨匠:ラルフ・タウナー(1940年米ワシントン州シャヘイリス生まれ)の、今回は全編得意のアコースティック(クラシック)・ギターで通したソロ演集。

★細く尖ったシャープネスとまろやかさや柔らかみが一体化したような、きめ濃やかで清涼感&潤いある端正なトーンのギターが、一音一音を丁寧に、慎重に選んでゆく風なセンシティヴで折り目正しい面と、幾分豪快でダイナミックな、思い切りよく力強いグルーヴを表すアクション面、を併せ持ち、的確に使い分けた何げにメリハリ十分の歌心溢れる劇的リリカル・プレイ、を軽妙滑脱に紡いで生鮮度抜群の瑞々しく爽やかな、それでいてちょっと儚い趣も漂う幽玄深き魅力をサラリと放った、ごく自然体にしてさすがの熟成度と含蓄豊かさを感じさせる充実の妙演内容。

★独特の吟遊牧歌的な桃源郷っぽい音景色をロマネスクに映し出すポエティック筋のアプローチと、極めてオーソドックスにブルージー&バピッシュなモダン・ジャズ・ギターの本道を示す行き方、とがバランスよく並立した、基本はあくまで親しみやすいメロディー&和声の美と律動的ノリのよさを重んじるテンダーな抒情派演奏、が繊細に、丹念に綴られ、1曲1曲は適度な手短さにまとめられた中々簡潔質素で淡泊ともとれる道程の中、一聴事も無げな軽みの内側に鍛え抜かれ研ぎ澄まされた超絶ハイテクニックと奥行き豊かなストーリーテリングの粋、が決してそれと意識させない安らかさをもって息づき、それらが遺憾なく発揮された自在なアドリブ至芸が至って穏やかに、静かに冴え渡っていて素晴らしい。

→ちょっとフォーキーめのマイルド&メロウな憂愁や旅情〜無常感をデリケートに香り立たせるワン&オンリーな詩人気質の文脈展開、並びに、ジャズ・ギターの伝統にしっかり根を下ろした吟醸感ある粋渋なグルーヴィー技、の双方に揺るぎない確たる本領が顕れ、しかもトータルなアウトラインとしてはどこか悠然としてゆとりやアジな機智を仄めかせる、という、優しくハートフルであり結構あっさりとしてもいるその微かに哀感滲む弾鳴のあり様は、繰り返し聴くほどに味わいも増す懐の広い蠱惑力に満ちていて絶品。

01. Flow
02. Strait
03. Make Someone Happy
04. Ubi Sunt
05. Guitarra Picante
06. At First Light
07. Danny Boy
08. Fat Foot
09. Argentinian Nights
10. Little Old Lady
11. Empty Stage

Ralph Towner (acoustic classical guitar)

2022年2月スイス-ルガーノのAuditorio Stelio Molo RSI録音

レーベル:ECM

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します
スリーヴケース仕様CD


フォーキー・ブルージーな哀愁や牧歌性と旨口バピッシュなダイナミック・グルーヴ感を併せ持った簡潔質素にして情味滲むアコースティック・ギターの熟練至芸 CD RALPH TOWNER ラルフ・タウナー / AT FIRST LIGHT[ECM 486 1035]

販売価格: 2,620円(税込)
数量:
商品情報
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ECM

★ECMと共に歩み続けて50年!今年83歳になるアメリカの重鎮ギタリスト、ラルフ・タウナーの最新ソロ・アルバム。

●ソロ・アーティストとしての音楽的キャリアのすべてをECMのアーティストとして過ごし、レーベルへの録音でユニークな作品群を作り上げてきたラルフ・タウナーのデビュー50周年となる記念すべき2022年に録音された最新作。

●デビュー・アルバム『Diary』から50年、本作もこの偉大な伝統を引き継ぎ、幅広い音楽からインスピレーションを得ている。ジョージ・ガーシュウィン、ジョン・コルトレーン、ジョン・ダウランド、ビル・エヴァンスなどからの影響を挙げながら、「私のソロ・アルバムには常に、私を魅了した多くの作曲家や音楽家の要素を取り入れた自作曲が含まれている」とセルフ・ライナーノーツに記している。

●自身のオリジナル新曲のほか、ホーギー・カーマイケルの 「リトル・オールド・レディ」、ジュール・スタインの 「メイク・サムワン・ハッピー」、人気トラッド「ダニー・ボーイ」などの曲もタウナー自身の作品として取り上げている。また、自身のバンド、オレゴンの "Guitarra Picante"も再び取り上げている。(メーカーインフォ)
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RECORDED FEBRUARY 2022
AUTITORIO STELIO MOLO RSI : LUGANO
ENGINEER : STEFANO AMERIO
PHOTOS CATERINA DI PERRI
DESIGN SASCHA KLEIS
PRODUCED BY MANFRED EICHER