ジャズのCD,LPをご紹介します。メジャーからマイナー、自主制作盤までジャズのCD,LPをお届け致します。



catfishrecordsをフォローしましょう

ホーム2023年3月REVIEWドライヴ感満点にしてソフト&マイルドな温もり溢れる滑脱テナー・ブロウが粋渋の窮みたる妙味を揮った極上の寛ぎ豊饒世界 CD 岡田 嘉満 カルテット YOSHIMITSU OKADA QUARTET / SONGS IN MY HEART
商品詳細
★自己のコンボや村田浩&ザ・バップバンド等で活躍し、また音楽教職者として後進の指導・育成にも尽力してきた、確かな実力と個性を持つモダン・テナーサックスの逸材:岡田嘉満(1972年生まれ、栃木県小山市出身)の、通算4作目のリーダー・アルバムとなる本盤は、ワンホーン・カルテットによる、(太田寛二-pの近作群でお馴染みの)岩手県一関市のプライヴェートなライヴ・スポット:馬土農園 樹里庵で録られた一編。

★引き締まっていながら柔らかな弾性も備えた表情豊かでニュアンスあるトーンのテナーが、流麗に渦巻きウェイヴを描きながら明快晴朗なる歌謡性や吟醸的ブルース情緒、硬派で渋いバップ・スピリット、などを実にイキイキと体現してゆくメロディック・スウィンギン・プレイ、を吹き抜ける青嵐の如く紡ぎきって何とも爽快な華を成し、一方、これまたバップ&ブルースの権化然たる硬質鋭敏弾奏で堅固に追い上げてくるピアノの助演も、テナーとはコントラストも程好く魅力充分に彩りを添えた、全編気さくそうで温かな人情味溢れる大衆派娯楽路線の鑑とも云うべき好演が連続して、スッキリと清々しくも旨味満点に愉しませてくれる胸のすく会心打内容。

★歌心とスイング感にポイントを絞り、ブルース&バップの心も潤沢に備わった、インティメイトな和気あいあいムードや寛ぎ気分と歯切れよくダイナミックなノリ&スリルが自然に共存する、徹頭徹尾ハートウォーミングでエンターテイニングかつシンプル・ストレートな快進撃が、親密さと同時におおらかな開放感のもと嬉々溌溂と展開してゆき、リズム・セクションの堅実にして中々芸の細かい機略縦横さをも的確に揮う闊達サポートにガッチリ支えられ、また上手く触発されて、岡田(ts)の、腰を据えて悠々と伸びやかに宙を舞い泳ぐ、ごく親しみやすく美味しさたっぷりのアドリブ妙技が粋にイナセに、そしてウォーム&テンダーに冴え渡ってゴキゲンだ。

→モブレーやデクスター、ロリンズらを消化した上で最早その出所がどうのと想起させることなく"岡田流"を揺るぎなく確立させた、純正ハード・バッパー気質の「滑脱さ」を身上とするマイルド・ブルージーでスモーキー・テイスティーなドライヴィング・ブロウが文句なく絶好調で、バラードにおける優しくナイーヴな哀愁&リラクゼーション表現といった味のある転回も含め、一貫してワンポイントの余裕を残しつつゆったりとメロウに波を成してゆくが如き吹鳴のあり様は、正に大船に乗った気分の居心地よさと超芳醇なウマさに満ちていて卓抜。

★岡田と同じくどちらかと云えばモードよりも生粋バップ・タイプのファンキー節で脇を固める田窪(p)や、スピリチュアルかつ雄弁な歌いっぷりで結構濃いめのアクセントをつける佐藤(b)、らの活躍も光る。

01. Status Quo
02. Don't Be Blue
03. With A Song In My Heart
04. Snappin' Out
05. What A Heavenly Night For Love
06. House Of Chan
07. Violets For Your Furs
08. Hallucinations
09. I'll Walk Alone
10. Rack Of Dreams
11. Easy To Love
12. What A Heavenly Night For Love (solo piano)

岡田 嘉満 Yoshimitsu Okada (tenor saxophone except 12)
田窪 寛之 Hiroyuki Takubo (piano)
佐藤 弘基 Hiroki Sato (bass except 12)
田村 陽介 Yosuke Tamura (drums except 12)

2022年夏 岩手県一関市 JULIAN, Budfarm(馬土農園 樹里庵)録音

レーベル:Julian Records

在庫有り
国内制作 デジパック仕様CD

ドライヴ感満点にしてソフト&マイルドな温もり溢れる滑脱テナー・ブロウが粋渋の窮みたる妙味を揮った極上の寛ぎ豊饒世界 CD 岡田 嘉満 カルテット YOSHIMITSU OKADA QUARTET / SONGS IN MY HEART[JLR 002]

販売価格: 2,540円(税込)
数量:
商品情報
JULIAN RECORDS

ハードバップの王道を歩み続けるテナーサックス奏者、岡田嘉満の最新録音

自己のグループでの活動と共に、約半世紀にも及ぶ伝統を持つ名門グループ、村田浩&ザ・バップバンドでテナーサックスの座を長く務めてきたベテランテナーサックス奏者、岡田嘉満の最新アルバムである。リズムセクションは現在日本のジャズ界を牽引する中堅ジャズミュージシャンの田窪寛之(ピアノ)と田村陽介(ドラム)、それに東北での音楽活動に専念するベースプレイヤー佐藤弘基の3人。曲目は岡田の得意とするハードバップやバラードが中心であるがポップ系の曲も取り上げている。ハードバップの王道を歩み続ける岡田嘉満の最新録音を是非楽しんで頂きたい。(新譜インフォ)

Recorded Takuya Ito
Mixed Takuya Ito
Mastered Tack B Lab.
Recorded at JULIAN, Budfarm