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ホーム2023年1月REVIEW変幻自在にして気さくな人情味溢れる機動型リリカル・ヴォーカルとロマンティックかつブルージーな硬質感あるピアノ弾奏の和みつつもスリルに富んだ語らい CD FRED HERSCH & ESPERANZA SPALDING フレッド・ハーシュ&エスペランサ・スポルディング / ALIVE AT THE VILLAGE VANGUARD アライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード
商品詳細
★2013年の初共演以来度々組んできた、抒情派ピアノの独創的ヴェテラン名匠:フレッド・ハーシュ(1955年米オハイオ州シンシナティ生まれ)と多方面で引っ張りダコな女性ベース&ヴォーカルの人気スター:エスペランサ・スポルディング(1984年生まれ、米オレゴン州ポートランド出身)、の二人の、スポルディングがベースを弾かず歌に専念するという「ピアノ+ヴォーカル」のデュオ体制での2018年10月NYヴィレッジ・ヴァンガードにおける公演の模様を捉えたライヴ音源が、先行リリース(配信)されたEP版に続いてフル・アルバムCDの形で登場。

★折り目正しくも歯切れのいい跳躍力や抜群のグルーヴ・センスを備えたニュアンス濃やかなストーン・タッチ・ピアノのスウィンギン弾奏に導かれて、張りと伸びの際立ったしなやかなクリーン・ヴォイスが、歌詞やメロディーを大切にする端正な抒情傾向と、よりダイナミックに抑揚豊かなアクションを見せる半器楽的なスキャットorハミング系統の技法、を的確に活かし分けた、ブルース・フィーリングにも富むドラマティックな演唱を流れるような鮮麗さをもって綴り、眩くきららかな華を成し、これを手堅く盛り立てながら陰影濃く渋い鋭角的バピッシュ節でトータルな情景を結構硬質に転回させてゆくピアノの立ち働き、も余情深く魅力を煌めかせた、全体を通じ瀟洒な美味しさと迫真なる歯応えとがガッチリ噛み合った音世界をフレッシュに愉しませる充実内容。

★インティメイトな和気あいあい感と敏活でキレのあるソリッドなノリのよさやシャープネス、が自然に一体となった、この両人ならではのリラックスしていながら尖ってもいる独自のリリカル空間が滑脱に創出されてゆき、ハーシュ(p)の、「歌伴」の枠にとどまることなくわりかしハード&ダークに気魄のあるブルージーめの音景色を活写して精悍なところを見せる、一音一音の強靭さと圧が只事でない熟練のダイナミズム攻勢もさすが揺るぎなく確固とした、しかも意表性充分のユニークな妙味を中々濃厚に放つ中、スポルディング(vo)の、ハーシュとの丁々発止のやりとりをもあくまで軽妙小粋でハートウォーミングな印象に聞かせてのけるその、終始溌溂とした中に余裕と包容力を保った歌い回しがテンダー&グルーヴィーに冴えていて秀逸。

→ハキハキした明晰な発声をもって哀愁情緒や詩的ロマンティシズムをメロウに、洒脱に、そして繊細に映し出し、その延長線上で鋭敏&リズミカルに跳ね躍るような本格派筋のこなれた高度技巧も披露、加えて絶えず聴衆と親密なコミュニケーションをとり続ける風な、ユーモアある語り(MCではなく歌の途中にジョークをナチュラルに滑り込ませるスタイル)も随所に盛り込んで、トータルとしてはごく親しみやすく優しい人情肌の歌声キャラに自ずと仕上げて見せる、そうした表情多彩でメリハリの利いた個性(+スター性)のあり様は「味わい」に溢れ説得力も抜群で、かたやハーシュ(p)の、先ずはスポルディングを花形主役として立てた上で、肩の力を抜いて伸び伸びと得意ワザをキメる、クール・マイルド&センシティヴな耽美指向の浪漫描写であったり骨太く角張ったニガみある躍動的ブルース節であったりと、常にエレガンスと節度を絶やさずしかも一貫して実に楽しそうなその弾鳴がまた、殊の外イキイキとした生鮮この上なしのポジティヴ・オーラを立ち昇らせて絶品。

1. But Not For Me (Gershwin/Gershwin) 9:32
2. Dream Of Monk (Hersch/Hersch) 7:36
3. Little Suede Shoes (Parker) 9:03
4. Girl Talk (Hefti/Troup) 12:03
5. Evidence (Monk) 6:35
6. Some Other Time (Cahn/Styne) 8:29
7. Loro (Gismonti) 9:37
8. A Wish (Winstone/Hersch) 4:35
total time 67:34

Fred Hersch フレッド・ハーシュ (piano)
Esperanza Spalding エスペランサ・スポルディング (vocal)

2018年10月19-21日NYヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴ録音

レーベル:Free Flying Productions (Palmetto原盤)

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します

国内盤CD


変幻自在にして気さくな人情味溢れる機動型リリカル・ヴォーカルとロマンティックかつブルージーな硬質感あるピアノ弾奏の和みつつもスリルに富んだ語らい CD FRED HERSCH & ESPERANZA SPALDING フレッド・ハーシュ&エスペランサ・スポルディング / ALIVE AT THE VILLAGE VANGUARD アライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード[FFPC 002]

販売価格: 2,540円(税込)
数量:
商品情報
FREE FLYING
ライブ作品

天衣無縫な即興詩と自在なヴォーカル、あふれる詩情...
唯一無二の才能を持つ二人がインスパイアしあったミラクルなパフォーマンス!

現代屈指のピアノの詩人フレッド・ハーシュ、天衣無縫な演奏と、近年はアカデミックな探究心もみせるエスペランサ・スポルディング。音楽の可能性を切り拓きつづける2人の才能が弾けるデュオ・パフォーマンス。
2013年にNY“Jazz Standard”で初共演。2018年5月の同クラブでの演奏を経て2人はこのヴァンガードに到達した。エスペランサは「フレッドは生と死に関わるかのように真剣で、音楽に献身しているけれど、ひとたび、共に演奏し始めたら、それは楽しみでしかない」と語り、「この作品ではヴァンガードという場と、集まった観客、私たちのインタープレイの活力を感じることができる」とフレッドが語る演奏は、ミラクルな瞬間も満載。
楽曲にストレートに向き合いながら、双方が自由であり続け、インティメートさを見せる対話には音楽の喜びが満ちあふれます。
多彩なスタンダード、飛翔するジスモンチ・ナンバー、そして、ラストはハーシュの究極の名曲“ヴァレンタイン”にノーマ・ウィンストンが詩をつけた“ア・ウィッシュ”。ベースをもたず、ヴォーカルに専念し、自由なヴォーカライズはもちろん、即興で新たなストーリーも紡ぎ出す才能までもみせたエスペランサ、ジャズ・ピアノの歴史が詰まったフレッド。毎晩、全く異なったパフォーマンスになったという3日3様(6ステージ)の演奏からベストな8トラックを集めた現代の大注目作品です。(メーカーインフォ)

Fred Hersch (piano) フレッド・ハーシュ
esperanza spalding (vo) エスペランサ・スポルディング
2018年10月19.21日 NYヴィレッジ・ヴァンガード録音
Produced by Fred Hersch and esperanza spalding