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ホーム2023年2月REVIEWけだるく物憂い肉太テナーのスモーキー・デカダンなブルージー・バラード妙技が懐深くコク旨に冴え渡る渋〜い寛ぎ芳醇世界 CD JAN HARBECK QUARTET ヤン・ハルベック・クァルテット / BALANCED バランスト
商品詳細
★CopeやStunt等よりの諸作に好評を集めてきた、早プロ・キャリア四半世紀余となるデンマークの人気テナーサックス奏者:ヤン・ハルベック(1975年デンマークのオーフス=Aarhus生まれ)の、鉄壁カルテットにコンガも加わって来つつの一編=自作曲集。

★やや掠れ気味の野太い音塊をちょっとけだるそうに引きずるかのようなコクのあるスモーキー・トーンのテナーが、大地に根の生えた如きヘヴィーウェイト感をもってレイジー・デカダンに憂愁的情景を映し出すメランコリック・ブルージー・プレイ、をゆったりじっくりと紡いで、雄々しくも味わい深い醸熟の華を成し、一方、鋭角的キレのよさと骨太重厚さを併せ持ったピアノのストイックげでもある苦味走った硬質スクエアー弾奏もシブ〜い彩りを添えた、全編腰を据えて地の底へ降りてゆく(或いは地を這いずり回る?)感じのダウン・トゥ・アースな妙演が連続して、その殊の外濃厚なウマみに心地よくハマらせてくれる芳醇内容。

★バラードまたはブルースを基調とした、落ち着いたインティメイトな和みムードと小気味のいいスイング感溢れる人情肌メロディック奏演、が滑脱に、伸びやかに展開され、リズム隊の鉄板にして芸の細かい丹誠こもった温もりあるサポートにガッチリ支えられながら、ハルベック(ts)の、豪快でありつつ節度とゆとりを保った「歌心&ブルース・フィーリングの権化」たる旨口ブローイングが悠々と、そしてこってりと豊作ぶりを見せて、至福のリラクゼーションが満喫できる。

→例によって、ベン・ウェブスターからヴィブラートを除いて掠れやくすみだけを抽出し、ポール・ゴンザルヴェスやポール・クイニシェット、或いはドン・バイアスやラッキー・トンプソン辺りにも通じる煤けた煙霧っぽさを加えて、時にはスタン・ゲッツ寄りのクール・ダイナミックさやコールマン・ホーキンス似の泥臭い敏活ソウルフル傾向が顔を出したりもするその、レトロなビ・バップ系テナーによるブルージー・バラード表現の本質・奥義に丹念に迫ってゆく、哀愁と物憂さとタフネスがない交ぜになった吹鳴のあり様は中々燻し銀的で風流この上なく、かたやグンデ(p)の、キリッと背筋の伸びた精悍さで手を代え品を代えのドラマティックな役者ぶりを発揮し、巧みにコントラストをつけて見せる抑えの利いた色彩感溢れる活躍も好インパクト。

1. Balanced
2. One Fine Day
3. Silver String Valley
4. The Enchanter
5. Tranquility
6. Woodwind
7. One Step At A Time
8. The Drive
9. To Be Continued

Jan Harbeck (tenor saxophone)
Henrik Gunde (piano)
Eske Nørrelykke (bass)
Anders Holm (drums)
Eliel Lazo (conga on 1,3,4,7,8)

2022年4月10日&11日デンマーク-コペンハーゲンのBrorson Church録音

レーベル:Stunt

在庫切れ
可能な限りお取り寄せいたします

三つ折りデジパック仕様輸入盤CD


けだるく物憂い肉太テナーのスモーキー・デカダンなブルージー・バラード妙技が懐深くコク旨に冴え渡る渋〜い寛ぎ芳醇世界 CD JAN HARBECK QUARTET ヤン・ハルベック・クァルテット / BALANCED バランスト[STUCD 22102]

販売価格: 2,400円(税込)
数量:
商品情報
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STUNT

★ヤン・ハルベック第6弾!
至福のオリジナル・バラード集!

☆至福のサブトーンでリスナーを魅了するデンマークの人気テナー、ヤン・ハルベック第6弾!
☆ブルージーでメランコリックなオリジナル・バラード集!
☆書き下ろし日本語解説付きの国内仕様盤も同時発売予定!

■1975年デンマーク生まれ、自身のクァルテットの他、チボリ・ビッグ・バンド、デンマーク・ラジオ・ビッグ・バンド、スノッレ・シルク・バンドなどで活動する人気テナー・サクソフォン奏者&作曲家、ヤン・ハルベックのStunt Records第6弾。ベン・ウェブスター、ポール・ゴンザルヴェスなど、テナー・サックスの重鎮の中でも特にバラードに定評があるミュージシャンに大きな影響を受けているハルベック。2018年には栄誉あるベン・ウェブスター賞(ベン・ウェブスター財団によってアメリカとデンマークの優れたミュージシャンに贈られる権威あるジャズ賞)を受賞し、至福のサブトーンと悠々としたスウィングで聴衆を魅了してきました。

★これまでは、往年のスタンダード・ナンバー、偉大なアメリカン・ソングブックを中心に吹き込んできたハルベックですが、前作「ザ・サウンド・ザ・リズム」(STUCD19022)では、自作のナンバー『Lighter Shades』をオープニングに据え、配信プラットフォームでは600万回以上再生されるという実績を誇ります。

★新しいアルバム「バランスト(Balanced)」は、サックス奏者、バンド・リーダー、そして常に発展し続ける作曲家であるハルベックが書いたオリジナルだけで構成。『誰も聴いたことのないような曲を演奏するとき、その曲は発展する特別なチャンスがあるんだ』と語るハルベック。レコーディングには自然なサウンドと親密さを求めて教会のスペースが選ばれ、ミュージシャン全員が同じ部屋でセットアップし、アコースティックな空間で最良の録音が行われました。

★ゆったりとブルージー、スモーキーでメランコリックな麗しきオリジナル・バラードの数々を、1939年製の貴重な楽器セルマー・バランスト・アクションに悠然と吹き込み、ヘンリク・ゴネを始めとする結成当初から変わらない充実したリズム・セクションが支えます。ゲスト参加したキューバのパーカッショニスト、エリエル・ラソによる暖かいコンガの音色も、サウンドづくりに大きな味わいを加えています。テナー・ファンもオーディオ・ファンも要注目!(新譜案内より)