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ホーム2023年2月REVIEWクール・メロウな哀愁&耽美性溢れるヨーロピアン・ロマネスク・テイストと歯切れのいいダイナミック・ブルージー・バピッシュな王道グルーヴ感を併せ持った独自のリリカル・ピアノ会心打! CD DAVID GORDON TRIO デヴィッド・ゴードン・トリオ / PACHYDERM パキダーム
商品詳細
★ジャズとクラシックの両フィールドで活躍し、Zah Zah、Nimbus Alliance、Mister Sam等よりの諸作に好評を得てきた、英国の人気ピアニスト:デヴィッド・ゴードンの、トリオによる自作曲集。

★透明感や爽涼な潤いに富み、一つ一つの動きに端正なエレガンスを感じさせるきめの細かいクリスタル風タッチのピアノが、奥深い哀愁や詩的ロマンティシズムに溢れながら同時に歯切れのいいダイナミズムやブルージーな旨味も程好く自然に備わった、ヨーロピアンならではの抒情指向型メロディック・プレイを流麗に綴って瑞々しく典雅な華を成し、ベース&ドラムの安定律動力と機略縦横の遊撃性を併せ持ったサポートもスリリング・グルーヴィーにピタリとツボにハマッた、全体を通じセンシティヴな唯美性ならびに文芸色とハード・バピッシュな真っ当筋のノリとがバランスよく同居した中々の高密度内容。

★欧州流コンテンポラリー耽美派の典型を示したリズミカルなメランコリック路線や半内省型の妖しく翳ったサスペンス・バラード調あるいはまたマイルド風味のおおらかな吟遊牧歌趣向があったかと思えば、わりかしストレートアヘッドなブルース・テイストも十二分の現代ハード・バピッシュ快演が溌溂と決め込まれたりもしたりと、振り幅大きくドラマティックな、しかし一貫して取っ付きやすく美しい歌心&詩情表現、旋律や和声の端麗さを大切にしたリリカル演奏、が滑脱に展開され、ヘイハースト(b)&カヴァキューティ(ds)のフレキシビリティや瞬発力に長けた鋭敏バックアップに上手く触発されながら、ゴードン(p他)の、カラフルでありつつあくまで分かりやすく美メロを歌うアドリブ妙技がスッキリと清々しい冴えを、キレを見せて爽快だ。

→今日流ユーロ・ロマネスク・ピアノの真髄を顕したしっとり感豊かな憂きメロウ・テンダー節であったりフォーキーな鷹揚フレージングであったり、更にはちょっとミステリアスな陰影濃いメディテーショナル文体であったり、のデリカシーとポエティシズムに満ちたノーブルな詩人肌のアプローチに揺るぎなくも清新な本領が発揮されていて鮮麗この上ないが、しかしその一方で、ハンコックやエヴァンス辺りの硬派バップ・アクション面を独自に発展させた感じの鋭角的で凹凸感ある立ち回りワザ=力学攻勢、にもしっかりテイスティー・グルーヴィーな確たる妙味があり、更には、メロディカやハープシコード、エレピ、チェレスタ?(加えてピアノの音に極端なくらいのエコーを効かせてみたりとか)も要所要所で巧く活用して色彩を散らし、トータルとしては崇高な優美さの中にもスウィート・ポップめのエンタテインメント性を決して失うことのない、そのクール・フレッシュで絶妙の均衡点に落ち着いた弾鳴のあり様は、何とも云えぬ機微や熟成感に溢れていて大いに魅惑される。

1. Il Filo
2. April Fool
3. Pachyderm
4. Brandy For Four
5. Goldberg Variations Variations
6. Snapshots
7. Tom's Midnight Preludes
8. Shifting Baselines
9. Mi-Fa

David Gordon デヴィッド・ゴードン (piano) (melodica on 4, 5, 8) (harpsichord on 5, 6) (electric piano on 8) (virginal on 8) (celeste? on 5)
Oli Hayhurst オリ・ヘイハースト (bass)
Paul Cavaciuti ポール・カヴァキューティ (drums)

2020年10月30日-11月1日スペンサー・コーゼンズ・レコーディング・スタジオ(英国)録音

レーベル:Mister Sam

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CD



クール・メロウな哀愁&耽美性溢れるヨーロピアン・ロマネスク・テイストと歯切れのいいダイナミック・ブルージー・バピッシュな王道グルーヴ感を併せ持った独自のリリカル・ピアノ会心打! CD DAVID GORDON TRIO デヴィッド・ゴードン・トリオ / PACHYDERM パキダーム[SAMCD 005]

販売価格: 2,380円~3,000円(税込)
オプションにより価格が変わる場合もあります。
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商品情報
Mister Sam Records

★1997年にリリースされた記念すべきファースト・アルバム「ダズン・ア・デイ」(ZZCD9801)から心地よいメロディー&リズムと美麗なサウンドによるピアノ・トリオ・アルバムで日本のジャズ・ピアノ・トリオ・ファンを魅了してきたイギリスのピアニスト、デヴィッド・ゴードン。

★イギリスのMister Sam Recordsから、ついにデヴィッド・ゴードン・トリオ待望のニュー・アルバムが登場!

★2014年の「スピークス・ラテン」(DGT005)、2016年の「アレクサンドル・スクリャービンズ・ラグタイム・バンド」(PSAMCD004/SAMCD004)でMojo Magazineの年間最優秀ジャズCDに選ばれたデヴィッド・ゴードン・トリオ。

★新作「パキダーム」は全曲デヴィッド・ゴードンのオリジナル楽曲のみで構成。「パキダーム(Pachyderm/厚皮類)」とは、カバやサイ、ゾウなど皮膚の厚い動物に使われていた分類で、絶滅や自然喪失の概念に言及しており、ユニークなジャケット・デザインは過去と現在の動物が集まっています。

★ジャズとともにバロック音楽にも親しみ、ハープシコード(チェンバロ)奏者としてもキャリアを持つデヴィッド・ゴードンは、「Goldberg Variations Variations」を始め、「Brandy for Four」、「Tom's Midnight Prelude」、そして永遠の名曲「April Fool」でもバッハの影響や、エリザベス朝のフォークソングが登場するなど、楽しい仕掛けを満載し、メロディカ、ハープシコード、ローズ・キーボード、そしてヴァージナル(チェンバロの一種)も操ります。

★メンバーは、トリオ創設時から継続するポール・カヴァキューティ(ds)に、新メンバーとしてオリ・ヘイハースト(b)が参加。革新性と豊かな旋律、深いグルーヴが混ざりあい、至高のピアノ・トリオが完成しました!(新譜案内より)