★齋藤徹の芸術 コントラバスが描く運動体
▼目次
—はじめに
1 コントラバスを手にするまで
溝入敬三との出会い/東京/大学
2 コントラバスとの出会い
再会/井野信義/騒
3 転機
富樫雅彦/高柳昌行/初リーダー作/アルゼンチン・タンゴ/豊住芳三郎/栗林秀明、バール・フィリップスとの出会い/日本の私
4 タンゴ、ピアソラ、南米
ブエノスアイレスのあとに/ピアソラ再発見/最初のピアソラ・アルバム/次のピアソラ集に向けて/コントラバヘアンド、南米音楽/アウセンシャス 不在/乾千恵のピアソラ
5 日本の伝統音楽とのコラボレーション
沢井箏曲院/沢井一恵/ストリング・カルテット/向こう受け/演劇、箏アンサンブルの拡張/八重山游行/久田舜一郎
6 韓国
韓国への視線/ワールド・ミュージックという流行/韓国のシャーマニズム/金石出/いきなり韓国/韓国音楽、邦楽、ジャズ/ユーラシアン・エコーズ四部作/Koto Vortex/ストーンアウト/ユーラシアン・エコーズ第二章/その後のストーンアウト
7 ヨーロッパの自由即興
ミシェル・ドネダ/ムオーズ/ジョエル・レアンドル/ドネダとのはじめての日本ツアー/二〇〇一年の春の旅/ローレン・ニュートン/二〇〇三年の春の旅/レ・クアン・ニン/二〇〇三年の春の旅 その二/Orbit――月に打たれて/ドネダの来日は続く/ジョン・ブッチャー、フローリアン・ヴァルター
8 黒潮
ザイ・クーニン/ザイと齋藤との出逢い/福岡アジア美術トリエンナーレ/ペイガン・ヒム/妄想のワールド・ミュージック
9 ジャズには回帰しないのか
ジャズへの接近/往来トリオ/明田川荘之/齋藤徹プレイズ・ジャズ/永武幹子
10 アート
大成瓢吉/小林裕児
11 コントラバス
奇妙な楽器/ガット弦/ピックアップ/弓/パナリ/コントラバヘアンド/インヴィテイション/バール・フィリップス、井野信義とのトリオ/バール・フィリップス、ジョエル・レアンドル、ウィリアム・パーカーとのカルテット/古いコントラバス/井野信義とのデュオ/ORT/ベースアンサンブルの結成まで/ベースアンサンブル弦311/セバスチャン・グラムスとのデュオ/還暦
12 「どこのもの」でもない即興
今井和雄/喜多直毅/かみむら泰一/クリス・ヴィーゼンダンガー/メアリー・ダウマニー/長沢哲/川島誠/いずるばでのワークショップ
13 身体表現
ジャン・サスポータス/矢萩竜太郎/皆藤千香子/ジャッキー・ジョブ/南貞鎬/岩下徹/佐草夏美/木村由/庄崎隆志
14 ことばとうた
酒井俊/うたをさがして/オペリータ うたをさがして/オペリータのあとで/スロッギーのワルツ
15 弱さの力
病身チゥム/障がい/弱さの力/メメント・モリ
—おわりに
—註
—「徹の部屋」公演記録
—索引
四六判並製:352頁(うち、口絵32ページ)
在庫切れ
再入荷予定
書籍
★著者:齊藤聡(さいとう・あきら)
音楽ライター。共著に『阿部薫2020 僕の前に誰もいなかった』(文遊社、2020年)、『AA 五十年後のアルバート・アイラー』(細田成嗣編著、カンパニー社、2021年)、『開かれた音楽のアンソロジー:フリージャズ&フリーミュージック1981–2000』(TPAF、2021年)、『アート・クロッシング第3号 特集:高木元輝 フリージャズサックスのパイオニア』(TPAF、2022年)など。『JazzTokyo』,『ele-king』、『Voyage』、『New York City Jazz Records』、『Jazz Right Now』、『Taiwan Beats』などに寄稿。