01. Altaret
02. Spending Time With Ludvig
03. Dreignau
04. Influx Delight
05. Lokket Til Jon, Og Skjerfet Til Paul
06. The Other Village
07. Boogie
08. Cercle 85
09. Acoustic Dance Music
10. Til Liv
11. The Room Next To Her
André Roligheten (tenor saxophone except 03,08,11) (clarinet on 03,08) (soprano saxophone on 06) (bass saxophone on 11)
Petter Eldh (double bass)
Gard Nilssen (drums)
■彼らの音楽には多くの影響が流れている。アンドレ・ロリゲテンは、オーネット・コールマン、ジョン・コルトレーン、アーチー・シェップなどを初期のロール・モデルとしているが、彼の大きな音は複数のソースからインスピレーションを得ている。例えば、テナー・サックスとソプラノ・サックスを同時に演奏する "The Other Village "は、地中海のバグパイプの旋律の記憶からインスピレーションを得たもの。"Inflat Delight"は、オーネット・オン・テナーのしなやかで踊るようなバウンス感を持ちながら、ブラジルのサンバの要素、ガールに言わせると「チャーリー・ヘイデンやポール・モチアンのラテン音楽の演奏法」のリズム感の上で動いている。こうしたモダンジャズ史の広い視野がこのトリオの特徴である。"The Room Next To Her"では、ロリゲテンはバリトン・サックスを儀式的な迫力で演奏し、"Dreignau"では彼の優雅なクラリネットの演奏が聴ける。
■ベーシストのペッター・エルドは、ジャンゴ・ベイツのトリオBelovèd(『The Study of Touch』2016)、キッド・ダウンズの『Vermillion』などの文脈でECMで聴かれている。ビバップからヒップホップ、フリー・インプロヴァイジングまで様々なイディオムを操る雑食性のミュージシャンであるエルドは、最近SWRジャズ賞2022を受賞し、審査員は彼の「エネルギッシュで共感できるダブルベース演奏」と賞賛されているが、この特徴は本作品でも明らか!