★チェット・ベイカーやシェリー・マン、アート・ペッパーらとのコラボでもお馴染み、米ウエストコーストのモダン・ジャズ界を代表する名ピアニスト:ラス・フリーマン(1926年イリノイ州シカゴ生まれ、2002年ネヴァダ州ラスヴェガスで死去)の、本盤は、ベース&ドラムとのトリオ(メンバー不詳)を率いて1959年12月6日、カナダ-ヴァンクーヴァーのオリンピア・シアターでコンサートを行なった折のそのステージの模様を捉えたライヴ音源、を後年発掘アルバム化したJust A Memory原盤作品の日本初CD化。
★固く鋭利に突き刺さるような角張った硬質性や骨太さに、透明感や潤いも加味された、おいしさ抜群のクリスタル(または岩石)風タッチのピアノが、パウエルの流れを汲むバップ・イディオムをその根幹として用いながらも、独特のクールネスや白い洗練味を大幅に盛り込んだ歌心も十二分のリリカル・スウィンギン・アクション、的な敏活プレイを嬉々溌溂と紡いで誠に瑞々しく爽快な華を成し、ベース&ドラムの前のめりの威勢を駆って猛烈にスイングし突進するパワフルなサポートもピタリと好もしくツボにハマッた、全編シンプル・ストレートなイキのいい晴朗メロディック奏演が連続してスッキリ気分で大いにノセてくれる会心打内容。
★アメリカン小唄的なシャレた美旋律性やブルース・テイストと、ダイナミックに揺れ躍りながら驀進する圧倒的スイング感、にポイントを絞り込んだ、ノリノリにしてごく親しみやすい人情娯楽派バピッシュ熱演、が実に活き活きと愉しげに展開され、ベース&ドラムの押せ押せイケイケの力強い突き上げ大攻勢に上手く煽られながら、フリーマン(p)の、バップの言語感覚がその身に深く浸透していながら所謂黒人のバップ・ピアノとは明らかに趣を違える、カラッとした乾いた冷涼感とスマートネスに貫かれたキレ味シャープなアドリブ技が、何とも瑞々しい煌めきを放って素晴らしい。
→強固なゴツゴツ感を呈しながら豪快速攻風に殺陣っぽい大立ち回りを見せるも、決して汗をかいていないクール・ドライで端正な風合いがその弾鳴に顕れ、ブロック・コードを活用したファンキーな節回しでさえ、フリーマンがやるとあくまで趣味のいい(育ちもよさそうな?)ジェントルマンの瀟洒キャラに自ずと収束される、という巧まずして独自の個性が確立されたそうしたウエストコースト白人流の唄いっぷり、スイングぶりは殊の外清々しく、が一方ではブルース曲に臨んでの唸るような粋渋な吟醸的フレージングに結構こってりしたコク旨さも発揮されたりと、さりげなく振り幅ある表情多彩なハジけ具合が超フレッシュ・デリシャスで全くゴキゲンだ。
01. ザ・パーティ・イズ・オーヴァー
02. スウィート・アンド・ラヴリー
03. ラッシュ・ライフ
04. ビリーズ・バウンス
05. ウィズ・ア・ソング・イン・マイ・ハート
06. ファン・タン
07. セーフ・アット・ホーム
08. イエスタデイズ・ガーディニアス
09. ファンゴ
10. バックフィールド・イン・モーション
Russ Freeman ラス・フリーマン (piano)
Unknown (bass)
Unknown (drums)
1959年12月6日カナダ-ヴァンクーヴァーのオリンピア・シアターでのライヴ録音
レーベル:
Solid ウルトラ・ヴァイヴ(Ultra-Vybe) Justin Time (Just A Memory原盤)
★最新リマスター
★日本語解説書き下ろし
★オリジナルジャケット使用
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