CATFISH RECORDS

★TripletやDo Right! Musicよりの諸作に好評を集めてきたカナダの人気女性歌手：バーブラ・リカ(カナダのトロント生まれ)の、本盤は、変動的小コンボをバックにした2018年発表のJustin Time作品の日本初CD化。

★スッキリ爽涼で澄みきった清風あるいは清流を思わせる、透明感と潤いに溢れたトーン高めのきめ細やかな端麗ヴォイスによる、一声一声・一語一語に真心を込めて優しく丁寧に語りかけてくる感じの、肩肘張らない自然体調子を保ったメロウ・テンダーでちょっぴりフォーキー・ブルージーでもある流れ泳ぐようなウィスパリング的リリカル演唱が、何とも瑞々しいフレッシュネスと仄かな儚さをもって可憐に、余情豊かに綺羅星の如き華を成し、一方、ギターや鍵盤らインスト陣の当世流フォーク・ブルース・ジャズとでも云えそうな柔和で瀟洒な牧歌的妙演も、ムードとグルーヴと旨味をまろやかに醸成して好ましく存在感を際立たせた、全編を通じごくナチュラルにレイドバックしたソフトネス充分の一切無理のない行き方が連続して、ゴキゲンに憩わせてくれる極上の快適内容。

★ノラ・ジョーンズ以降の現代SSW派ジャズ・ヴォーカルの一典型を示した、全体のスタイルはフォーク系ポップス的な丸みを帯びたブルース色や旅情っぽさがそこはかとなく漂うコンテンポラリー調の趣を呈し、その中で繰り出されるリカの歌唱は白人抒情派ジャズ・ヴォーカルの伝統にしっかりと根を張っての、キュートで小粋で趣味よく洗練された、微妙にレイジー・スモーキーなところもある和みロマンティック路線の鑑とも云うべき、節度と気品と余裕そしてウィットあるリラクシングな歌い回しが貫かれており、その清楚で可愛らしくガーリッシュなイメージと、ちょっと渋めの吟醸旅唄めいたダウン・トゥ・アースさが細かに融け合った歌声のあり様は、殊の外きららかかつ中々テイスティーな魅力に溢れていて、大いに蠱惑される。

→心のこもった丹念な筆運びと幾分か少女っぽく好もしいたどたどしさを混在させながら、あくまでハートウォーミングにしっとりと囁きかけてくるような、甘美でありつつ巧まずして折り目正しく制御されてもいるその、揺らめくそよ風を思わせる一方で何げにブレなく確固と骨芯の据わった語り口の妙は、思わずうっとりするほど心地よくしかも幽玄的含蓄〜余韻にも富んでいて絶品だ。

01. ビフォア・アイ・ドゥ
02. ザ・バーズ・アンド・ザ・ビーズ
03. レット・ユー・ゴー
04. ジョリー・オイソー
05. エヴリバディ・エルス
06. スロー・ダンシング
07. モア・ザン・エニイシング
08. ドライヴ
09. ノーホエア・ウィズ・ユー
10. ラッキー・ブレイク
11. オール・ゼア・イズ
12. ホエン・アイム・ゴーン

Barbra Lica (vocal)
Paul Franklin (pedal steel guitar)
David Kalmusky (guitar)
Tom Fleming (Thomas O'Reilly-Fleming) (guitar)
Joel Visentin (piano, electric piano, organ, synthesizer?, vocal?)
Mark Rogers (bass)
William Fisher (drums)
with unknown violin, accordion, horn section, backing vocal 他

2018年録音(2018年カナダ作品)

レーベル：Solid ウルトラ・ヴァイヴ(Ultra-Vybe) Justin Time

★最新リマスター
★日本語解説書き下ろし
★オリジナルジャケット使用

在庫有り
国内制作・限定生産CD