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ホーム2022年3月REVIEW粋でイナセな吟醸味溢れる直球勝負のバピッシュ・ブルース・ギターと、アーシーさの中にモーダルな思索性を孕んだ理知的オルガンがスリリングにバトる充実編! CD LARRY GOLDINGS PETER BERNSTEIN BILL STEWART ラリー・ゴールディングス ピーター・バーンスタイン ビル・スチュワート / PERPETUAL PENDULUM
商品詳細
★30年に渡りレギュラー的に共演を重ねてきた、ラリー・ゴールディングス(org)(1968年マサチューセッツ州ボストン生まれ)、ピーター・バーンスタイン(g)(1967年ニューヨークシティ生まれ)、ビル・スチュワート(ds)(1966年アイオワ州デモイン生まれ)、の鉄壁オールスター・オルガン・トリオによる、円熟にして覇気軒昂なる一編。

★歯切れよくパンチの利いたドラムの中々猛烈に突撃攻勢を掛けてくるダイナミック・スウィンギン轟鳴、にノセられ、煽られながら、アーシーでソウルフルな熱い吟醸味に溢れつつ同時にクール&ミステリアスな思索性やインテリジェンスも浮かび上がらせるオルガンの、研ぎ澄まされ感あるスタイリッシュ弾奏と、ブルース色濃くバップ・テイストにも富んだギターの真っ向勝負でイナセに哀愁やパッションを歌う旨口プレイ、とが程好いコントラストでノリよくキレよく華を成してゆく、全般に、オーソドックスなオルガン・ジャズらしい粋さ・コクっぽさとちょっと妖しく頭脳的な未来感覚とが自然に融け合った、ウマみ満点にしてフレッシュな迫真スリルもみなぎる敢闘内容。

★腰を据えて地の底へ降りてゆくような、まったりこってりした勇み肌の「どブルース」熱演があったかと思えば、モーダル・サスペンスフルに苦味走った表情で迷路を疾駆してゆくが如き最尖端的フューチャー・ファンク・アクションもあったりと、山あり谷ありのメリハリの効いたドラマティックな道程が展開してゆき、スチュワート(ds)の、キッチリとツボを心得て安定律動的スイング感を堅固に提供する一方で、不意打ち的に意表を衝いてくる変則フェイント的ゲリラ・アタック!も随所にカマす、ドコドコと雷を落として回りながらシャキーンと刀剣or剃刀っぽく鋭い斬り込みや突きも多々入れてくる予断を許さない猛襲サポート、も絶えず鮮烈強烈に魅力を閃かせ、これに上手く突き上げられる恰好で、ゴールディングス(org)とバーンスタイン(g)が東西の両花形然と何げに緊密な連繋もとれたソロ・リレー・バトルを繰り広げて、興趣多彩な豊饒世界を悠々創出しており見事。

★バーンスタイン(g)の、モード的手法を使うところもあることはあるがザックリ捉えるならばイキで渋い直球型のバピッシュ・ブルース職人にほぼ徹した感じの、鍛え抜いた醸熟至芸を悔いなく残らず披露しきるのが楽しくてしようがない、といったシンプル・イズ・ベストな潔い「ソロイスト気質」の完全燃焼的立ち回りが清々しいまでに冴えており、
 かたやゴールディングス(org)の、こちらはダウン・トゥ・アースでファンキーなジャズ・オルガンの本道を行く真っ当アプローチを勿論基調とはしているものの、どちらかと云うとモーダルで理知的で作劇構成的な、考えに考え抜かれ練り上げられた適度に複雑な入り組み様を示したストーリーテラー肌〜コンポーザー肌っぽい行き方にこそ、遺憾なく本領が揮われている感があり、そうした対照的な両人の抜きつ抜かれつの鬩ぎ合い・鍔迫り合い(→意外と愉しそうである)の対決・拮抗がイキイキと続いて、大いに沸かせる。

01. United (Wayne Shorter) 6:08
02. Let's Get Lots (Larry Goldings) 7:07
03. Libra (Gary Bartz) 5:03
04. Prelude (Gershwin; arr. Goldings) 5:28
05. FU Donald (Bill Stewart) 5:06
06. Come Rain Or Come Shine (Arlen / Mercer) 5:20
07. Little Green Men (Peter Bernstein) 5:54
08. Reflections in D (Duke Ellington) 5:35
09. Perpetual Pendulum (Peter Bernstein) 6:05
10. Lurkers (Bill Stewart) 5:25
11. Django (John Lewis) 7:43

Larry Goldings (organ)
Peter Bernstein (guitar)
Bill Stewart (drums)

2021年7月15日&16日ニューヨークシティのSear Sound Studio A録音

レーベル:Smoke Sessions

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します

三面デジパック仕様CD



粋でイナセな吟醸味溢れる直球勝負のバピッシュ・ブルース・ギターと、アーシーさの中にモーダルな思索性を孕んだ理知的オルガンがスリリングにバトる充実編! CD LARRY GOLDINGS PETER BERNSTEIN BILL STEWART ラリー・ゴールディングス ピーター・バーンスタイン ビル・スチュワート / PERPETUAL PENDULUM[SSR 2201]

販売価格: 2,180円(税込)
数量:
商品情報
SMOKE SESSIONS

★ラリー・ゴールディングス、ピーター・バーンスタイン、ビル・スチュアート、
現代のジャズシーンを代表する実力派の3人が繰り広げる正統派オルガン・トリオ作品!

★ Smoke Sessions Records からの最新作は『Live At Smalls』、『Ramshackle Serenade』等の名アルバムを残してきた 3 人による正統派オルガントリオ作。2014年と 2018年にドイツのレーベルより同メンバーで録音されたアルバムを発表した後、3 人が特に影響を受けたロニー・スミス、リー・コニッツ、ジミー・コブがこの世を去った。本作は彼ら3 人に捧げるトリビュートアルバムでもあります。

★ポール・サイモン、メイシオ・パーカー、スティーヴ・ガッドら巨星から絶大な信頼を得るオルガン奏者ラリー・ゴールディングス。ジム・ホールの愛弟子でロン・カーター、ソニー・ロリンズ、ルー・ドナルドソンなど数々のジャズ・レジェンドとの共演歴を誇るギタリストのピーター・バーンスタイン。パット・メセニー、ジョン・スコフィールドなど現代有数のカリスマ・ミュージシャンに重用される万能のドラマー、ビル・スチュアート。’1990年代から折に触れてセッションを重ねてきた 3人が再会。正統派でモダンなハモンド B3 オルガンのトリオの伝統を受け継いだ注目作であります。

★本作は 2021年7月、2度目のパンデミックが回復の兆しを見せはじめ、人々が希望に満ちつつある時期に、ゴールディングスが 30 年前にバーンスタインとスチュワートと共にセカンド・アルバム『ライトブルー』を制作した、マンハッタンのミッドタウンにある名高い録音スタジオ「シアー・サウンド・スタジオA」で録音されました。

★収録曲は11曲。3人のオリジナル曲もバランス良く収録、ウエイン・ショーターのオリジナル曲から始まり、ラストのジョン・ルイス「ジャンゴ」までオーソドックスで重厚な3人のインタープレイが繰り広げられる。正統派ジャズファンの注目作である。