01. Freight Trane (Tommy Flanagan)
02. Meus Melhores Momentos (Erineu Edison Maranesi)
03. Merlin (Lars Gullin)
04. Waltz For You (Harald Bergersen)
05. Undecided (Charlie Shavers / Sid Robin)
06. Chelsea Bridge (Billy Strayhorn)
07. Three And One (Thad Jones)
08. Summer Serenade (Benny Carter)
09. Blues In The Closet (Oscar Pettiford)
10. Another Time, Another Place (Benny Carter)
11. A Ballad (Gerry Mulligan)
12. Observing (Bård Helgerud)
Harald Bergersen ハーラル・ベルゲシェン (baritone saxophone)
Bård Helgerud ボード・ヘルゲルー (guitar)
Fredrik Nilsen フレドリク・ニルセン (bass)
Torstein Ellingsen トシュタイン・エリングセン (drums, percussion)
ハーラル・ベルゲシェン Harald Bergersen は、1937年、オスロに生まれました。18歳の時、クラリネットをメインの楽器にバス・クラリネット、フルート、サクソフォーンのプレーヤーとしてプロフェッショナルの活動を始めました。スタン・ゲッツからインスピレーションを得たという「穏やかな」スタイルのジャズ。1959年12月のある夜、ハーラルがオスロのレストランで演奏していると「誰あろう、ゲッツ本人が聴きにきた」というエピソードもあるといわれます。シェル・カールセンのビッグバンド(1959‒60)、オスロ木管五重奏団とオスロ木管ソロイスツ(1963‒73)、オスロ・フィルハーモニック管弦楽団(1966‒68)、ノルウェー放送管弦楽団(1970‒77)、現代音楽アンサンブル「新音楽(Ny Musikk)」(1977‒88)で演奏、1977年からはノルウェー国立音楽大学で教え始めました。ビッグバンドから始まったジャズの活動も並行してつづけ、1964年から1990年までノルウェー放送ビッグバンドで演奏したほか、トランペッターのベルント・ステーンと組んだビバップ・クインテットの活動でも知られます。1985年、自身の名前による最初のアルバムを録音。アンサンブルや演奏スタイルの幅を広げたギグとレコーディングも積極的に行いました。Losen Records の新しいアルバムは、COVID-19 のパンデミックによる「沈黙」の時期、ハーラルが若い世代のプレーヤーたちからジャムセッションに招待されたことをきっかけに生まれました。ドラマーのトシュタイン・エリングセン Torstein Ellingsen(1966‒)、ベーシストのフレドリク・ニルセン Fredrik Nilsen(1968‒)、ギタリストのボード・ヘルゲルー Bård Helgerud(1982‒)。プログラムは、トミー・フラナガンの《Freight Trane》やビリー・ストレイホーンの《Chelsea Bridge》といったスタンダード、ブラジルのエリネウ・エジソン・マラネージの《Meus Melhores Momentos》(わが最良の時)、スウェーデンのラーシュ・グッリンの《Merlin》(マーリン)、ボード・ヘルゲルーが作曲した《Observing》とハーラルの《Waltz for You》。以前、ジャズ・グループの「ヨン・ファクセ」が『I Am Awake(私は目を覚ましている)』(LOS 190-2)を録音したヴィーダル・ルンデーンの「Musikkloftet」(ミュージック・ロフト)の「心地いい空間」でセッションが行われ、ハーラルは「変化を楽しむため」に2013年に買った新しいバリトンサックスで臨みました。(新譜案内より)