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ホーム2022年1月REVIEWハートウォーミング&ダイナミック・ドライヴィングな肉太ベースと歌心+ブルース・フィーリング+バップ・スピリットの権化たる管楽器やピアノらとの和気あいあいとした芳醇な融け合い CD MARTIN WIND QUARTET マーティン・ウィンド / MY ASTORIAN QUEEN : 25 years on the New York Jazz Scene
商品詳細
★ビル・メイズ・トリオのレギュラーで頭角を現しつつ、米ニューヨークを拠点とするも極めてグローバルに超多忙な活躍を続けてきた、百戦練磨な正統派の敏腕ベーシスト:マーティン(マルティン)・ウィンド(1968年旧西ドイツのフレンスブルク生まれ)の、今回は、NYでの活動25年となるのを記念して(曲目もNY絡みが多い)の、マルチ管楽器のヴェテラン:スコット・ロビンソン(並びにボスである重鎮ビル・メイズ-p)をフィーチュアしたカルテットによる一編。

★律動力抜群でいて安定したビート形成と並行しつつ何とも洒落た歌心も十二分に発揮するベースの、温かで雄弁で溌溂としたスウィンギン鳴動にノリノリで頼もしく導かれながら、パンチを利かせて豪快に咆哮するテナーや、渋〜いサビの効いた燻し銀的トランペット、洗練されたクールネスとしみじみ&切々とした悲哀を細かに交錯させる陰影に富んだクラリネット、重厚で太々とした唸りをスムース&リラクシングに繰り出すバスサックス、スクエアー&ソリッドにバップ街道のド真ん中を粛々と邁進する粋さ満点のピアノ、らの名調子が小気味よくも超おいしく見せ場を飾り、続いて現れるベースの朗々と唄いに唄う滑脱ソロも殊の外コク旨な醸熟オーラを放って、誠にハートフルに好インパクトを残す、全体を通じ親しみやすさ一杯のメロディアス&テイスティー・グルーヴィーな匠の妙演が横溢して思わずホッと、深々と和ませてくれるアジな極楽内容。

★一貫してウォーム&インティメイトなリラクゼーションが底流し、リズム・スタイルはヴァラエティー豊かに刻々と変移して敏活で歯切れよいグルーヴ感やダイナミズムもしっかり醸成される、ピタリと息の合ったグループ表現の巧緻さにも大いに光るものがある「躍動型寛ぎセッションの鑑」とも云うべき明快晴朗リリカル奏演、が和気あいあいかつ嬉々として愉しそうに展開され、結構テンション高めにイキイキとハッスルするウィンド(b)の弁舌爽やかなドライヴィング熱演を始め、銘々の、ゆったり落ち着いた余裕っぽさと節度そしてウィットを絶やさず、歌謡性とブルース・フィーリング(とバップ・スピリット)の泉然とした鮮麗なる文脈を軽々と物語ってゆくアドリブ妙技が、徹頭徹尾デリシャスに冴え渡って全くゴキゲンだ。

★ロビンソンの、テナーによる、武骨でちょっと泥臭いアーシーな雄叫びor吠えっぷりで雄々しく剛健にイナセ肌の逞しきヒーローぶりを見せていたかと思えば、一転してゲッツに接近した涼やかにスイスイと流線形を描く趣味よき瀟洒筋のリラックス・プレイにも傑出したところが認められたり、またトランペットではあくまでオールド・ファッションな勇ましくもシブすぎる職人芸で芳醇なる吟醸映えを示したりと、その手を代え品を代えのドラマティックな役者っぽい活躍が終始飄々としてズバ抜けた花形たる煌めき・輝きを発していて圧巻で、一方抑え役でもあるメイズ(p)の、テンポのあるスインギーな行き方においては固く角張ったバップ・ピアノの伝統をひたすら重んじる殺陣アクションに徹し、バラードやボッサ調辺りではガラリと奏法を変えて繊細深遠な耽美派ロマンティストの本領を全開させた、エレガント&スウィート・テンダーこの上なき端麗メロディーをしっとりと歌ってムーディーに余韻を残す、というこれまたメリハリある闊達な筆の滑らせ様も実に鮮やか。ウィンド(b)の、鷹揚に歌う威勢のいい張り切り具合も微笑ましい。

1. Mean What You Say 7:35
2. Solitude 5:30
3. Broadway 6:06
4. Peace Waltz 7:35 (p & b duo)
5. E Preciso Perduar 5:02
6. Out In P.A. 7:57
7. My Astorian Queen 5:30
8. There's A Boat That's Leaving Soon For New York 4:56
9. New York, New York 3:12 (b & ds duo)

Scott Robinson (tenor saxophone on 1, 5, 6, 7) (bass saxophone on 3) (clarinet on 2) (trumpet on 1, 8)
Bill Mays (piano except 9)
Martin Wind (double bass)
Matt Wilson (drums, percussion except 4)

2021年7月4&5日ペンシルヴェニアのMaggie's Farm録音

レーベル:Laika

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します

三つ折りデジパック仕様CD


ハートウォーミング&ダイナミック・ドライヴィングな肉太ベースと歌心+ブルース・フィーリング+バップ・スピリットの権化たる管楽器やピアノらとの和気あいあいとした芳醇な融け合い CD MARTIN WIND QUARTET マーティン・ウィンド / MY ASTORIAN QUEEN : 25 years on the New York Jazz Scene[LK 35103912]

販売価格: 2,180円(税込)
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商品情報
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LAIKA

ニューヨークでの活躍も長いベテラン・ベーシストがリーダーのワンホーン・カルテット盤。

Recorded July 4 & 5,2021 and mixed by Matt Balitsaris at Maggie's Farm,Pennsylvania
Mastered by Gene Paul in July 2021,at G&I Audio,Union City,New Jersey
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