★女優としても旺盛に活躍しながら、1950年代から長年に渡って本格的ジャズとポピュラー系の両フィールドに偉大な足跡を残してきたスウェーデンを代表するヴォーカルの女王:モニカ・ゼタールンド(セッテルンド)(1937年スウェーデンのハーグフォルス生まれ、2005年ストックホルムで死去)の、本盤は1989年9月ウプサラのカタリーン・カフェでのライヴ音源の初アルバム化。
●伴奏はデビュー作以来の共演仲間=ピアニスト:ラーシュ・バッゲ率いるトリオ。渋い吟醸味と瑞々しいキュートさの入り混じった、張りのある中音域(高め)のハスキー・ヴォイスでの、抑揚豊かに溌剌と哀歓を活写する、和やか気分のエンターテイニングな劇的スインギー演唱が何とも粋に華を成した爽快編である。
★ピアノ・トリオの軽妙で歯切れのいいファンキー・バップ演奏に乗せての、インティメイトなリラクゼーションを底流させたメリハリも満点のテンポある行き方が続き、モニカの、表情多彩で優しく深い包容力を感じさせる、ハートウォームな自然体調子のリリカル歌唱が終始気さくげに、そして余情豊かに座を彩ってゆく。
★しっとり感とドライさが交錯するきめ濃やかな耽美派バラードや、クール&ダイナミックな凛としたブルージー・スイング熱唱、ユーモラスにウィットを利かせた(裏声技も絶妙の)起伏満点のドラマティックな躍動的小唄調、スウェーデン固有のフォーク的スピリチュアリティに溢れた柔和で渋い哀愁歌謡バラード、など、緩急自在で伸び伸びとしたその楽しげな歌い泳ぎ様が、理屈抜きの清々しい旨味を醸成した白眉の快適洒脱作。
1. Monica Z presenterar
2. I valet och kvalet
3. Bossa Nova medley: Stockholm ar en javla stad (Corcovado) Siv Larssons dagbok (Chega de saudade)
4. My man
5. Li'l darling
6. The second time around
7. Social call
8. Att angora en brygga
9. It could happen to you
10. Lasse B presenterar
11. Milano
12. Du ar min hela varld
13. Trubbel
14. He's funny that way
15. Svart-vit calypso
16. As time goes by
17. I can't give you anytyhing but love
モニカ・セッテルンド (VOCAL)
ラーシュ・バッゲ (PIANO)
ストゥーレ・オーケベリ(BASS)
ヨハン・ディレマンス(DRUMS)
1989年9月 録音
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在庫有り
デジパック仕様CD