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ホーム2021年11月REVIEW軽涼でメロウ・スウィートなしっとりとした耽美的ロマンティシズム傾向とフォーキー・ブルージーな粋さ・旨口さがフレッシュに融け合う現代ユーロ・ピアノ・トリオ会心の逸編! CD LORENZO NARDOCCI TRIO ロレンツォ・ナルドッチ / SECONDO ME
商品詳細
★1999年からノルウェーに住んでいるキャリア豊富なコンポーザー肌のイタリア人ピアニスト:ロレンツォ・ナルドッチ(1974年生まれ)の、ベース&ドラムとのトリオによるセカンド・アルバム。曲は本人の自作や短尺のインタールード的な即興。

★折り目正しくきめ濃やかで澄んだ透明感やしっとりした潤いを滲ませるクリアー・タッチのピアノが、マイルドで端麗優美なメロディック・フレージングを基調としながら、渋い吟醸味漂うブルージー節や甘さを控えてガキゴキとパーカッシヴに迫る力学的スクエアー・バピッシュ・アクション、などの転回も盛り込んで上手く興を散らし、メリハリをつけ、しかしトータルとしてはあくまで美しく滑脱な風合いやワンポイントの余裕っぽさを絶やさないソフトジェントルめ・流麗めのアウトライン・イメージに巧まず収束させる、現代ヨーロピアンらしいロマネスクな抒情指向プレイを軽やかに綴って、瑞々しくもどこか儚げな煌めくが如き華を中々薫り高く成した好演内容。

★今日流らしくリズム・スタイルはコンテンポラリー・タイプでヴァラエティーに富み、歌心=メロディーの美を何より大切にした、小気味よくリズミカルで親しみやすい詩情や気品溢れる浪漫派演奏が繊細かつ柔和そうに展開され、ベース&ドラムの安定律動力を十全に備えると同時に機動性や瞬発力にも長じた、グルーヴィー&スリリングな的確サポートに歯切れよく支えられ、触発されながら、ナルドッチ(p)の、縦横無尽の活発さやフレキシビリティ並びに奥深い詩的センスを有し、躍動的でありつつ一定の節度も失わない、落ち着いた調子の軽みあるアドリブ妙技が爽やかに、抜群の鮮度でスイスイ流れるように冴え渡って何とも素敵だ。

→まろやかでデリケートな、機微・ニュアンスを充分含んだ耽美的メロウ・フレーズと、牧歌的フォーク路線に接近した感じのブルース色濃い粋でおおらかな節回し、の掛け合わせを切り札とする一方、硬質堅牢な打撃性や角張った凹凸感を全開にして突進するモード系ハード・バップ・ピアノの正統らしい敏速ダイナミズム攻勢、なども適所にインサートして硬派雄渾なるグルーヴ感や迫真味を頼もしく醸成、が全体を俯瞰するとわりかし線の細い端正なロマンティスト的・詩人的印象が途切れることがない、という、そうした巧まざる、自然に身についた欧州流唯美主義者っぽい本性の顕れ様が誠に得難い圧倒的魅力。

1. Secondo Me (Lorenzo Nardocci)
2. Dicembre (Lorenzo Nardocci)
3. Impro I
4. Al Quinto Piano (Lorenzo Nardocci)
5. Birozza (Lorenzo Nardocci)
6. Impro II (p & b duo)
7. Rubato (Lorenzo Nardocci)
8. Impro III (p & ds duo)
9. B.M.W. (Lorenzo Nardocci)

Lorenzo Nardocci (piano)
Andreas Dreier (bass except 8)
Terje Evensen (drums except 6)

2021年6月28&29日ノルウェー-オスロのRainbow Studio録音

レーベル:Losen

こちらで試聴できます。

在庫切れ
可能な限りお取り寄せいたします

見開き紙ジャケット仕様CD

軽涼でメロウ・スウィートなしっとりとした耽美的ロマンティシズム傾向とフォーキー・ブルージーな粋さ・旨口さがフレッシュに融け合う現代ユーロ・ピアノ・トリオ会心の逸編! CD LORENZO NARDOCCI TRIO ロレンツォ・ナルドッチ / SECONDO ME[LOS 256-2]

販売価格: 2,350円(税込)
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商品情報
LOSEN

★イタリアのピアニスト、ロレンツォ・ナルドッチ Lorenzo Nardocci(1974‒)は、1999年からノルウェーに住み、フリーランスのピアニスト、オルガニスト、ピアノ教師として活動。ノルウェー国立音楽大学を卒業した45歳の時、作曲家としてのキャリアをスタートさせました。いろいろなタイプの音楽家たちと共演をつづけ、北欧ジャズと即興の影響にイタリア伝統のメロディ・センス、ラテンとソウルの「グルーヴ」をミックスした自由自在なスタイルのミュージシャンとして知られます。『Secondo Me』は、ナルドッチのアルバム第2作です。

★ベーシストのアンドレーアス・ドライエル Andreas Dreier とドラマーのテリエ・エヴェンセン Terje Evensen と一年間、一緒にプレーする間に培ったものからインスピレーションを得て作った6曲と3つの《Impro(即興)》で構成されています。共通するテーマは「日常生活のさまざまな時、生活するうえで大切な人たち」。

★最初の「甘いサンバに乗った軽い晴れやかなメロディ」の《Secondo Me》(わたしの思うところ)のタイトルにアルバムのエッセンスをこめたと言います。一年で一番美しい時に「ギグからギグへ」と忙しいジャズ・ミュージシャンをイメージさせる「速いテンポ」のバラード《Dicembre》(十二月)。オスロの音楽大学のリハーサル室のある《Al Quinto Piano》(五階で)。「愛しい妻を心に置いて」書いたラブソング《Birozza》(ビロッツァ)。ナルドッチの住む町のラングフース教会をイメージしてみたという《Rubato》。じっとしていることのない子供たちの姿を描いた《B.M.W.》。

★2021年6月、オスロのレインボースタジオでの録音です。(新譜案内より)