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ホーム2021年9月REVIEWウォーム&ハード・ドライヴィングな極太いコク旨ベースのウネり・唸りと、スクエアー・バピッシュかつ小粋なブルース感覚溢れる凛々渋ピアノ弾奏の和んだソロ合戦、大豊作! CD 井上 陽介 YOSUKE INOUE / NEXT STEP
商品詳細
★大阪音楽大学作曲科在学中よりプロ活動を始め、やがて東京に移り、日野元彦や佐藤允彦のサイドを務めた後、90年代初期には米ニューヨークへ拠点を移して、主流派シーン最前線の幅広い人脈の中で旺盛に活躍、2004年には日本へ本拠を戻し、以来、自己グループの他、多方面で益々多忙に辣腕をフル発揮、ベイブリッジやM&Iよりの作品群で高い評価を得てきたオールラウンドなベースの実力者:井上陽介(1964年大阪府豊中市生まれ)の、今回は、好評だった前作:「New Stories」と同じ顔ぶれ、即ち、武本和大(p)&濱田省吾(ds)との鉄壁トリオを率いての更なる快調編。

★柔らかなウォームネスや包容力っぽさとシャープなキレや敏捷性を併せ持ち、ピーンとしなやかに伸張する重厚で肉太いベースの、バネも充分効いた力強いウネり跳ね様が絶えずこってりコクのある、そして揺るぎないテイスティー・グルーヴィーなワイドスケールの圧倒的存在感ならびに雄大なノリを確固として頼もしげに発揮し続ける中で、鋭角的石ころらしさと滑らかな玉転がし感を自ずと一体化させた骨芯・重心の安定具合も抜群な美味タッチのピアノが、スクエアー・バピッシュだったりアーシー・ソウルフルだったりモーダル・エネルギッシュだったり、はたまたしっとりロマンティックだったりのあくまで王道、あくまでメロディアスな人情娯楽的プレイを滑脱に紡いで清々しい華を成し、一方、雄弁に歌いまくる表情多彩な波打ちスピリチュアル・アクションでイイ感じに主役の座を脅かすベースや、律動力とゲリラ感覚を的確に融和させつつノリノリで迫る芸の細かいドラム、らの活躍も各々しっかり濃密にアジな魅力を際立たせた、全編わかりやすく開放感と輪郭明瞭さ溢れるエンタテインメント指向の邁進が貫徹されて爽やかに、晴れ晴れと愉しませてくれる会心打内容。

★歌心とスイング感を徹底重視し、ブルース・センスにも長けた全き正攻法のハード・バップ大会が嬉々溌溂と繰り広げられ、硬派で勇壮精悍なキリッとした立ち回りの迫力や生々しいスリルと、気さくそうで優しげな唄フィーリングやリリカルな趣、がバランスよく掛け合わされたメリハリある半劇的道程の中で、武本(p)と井上(b)の主役争い?を核としたソロの見せ場がひたすら和気あいあいムードでしかしバッチリ高密度に盛り上がりを、充実ぶりを示して、理屈抜きでスカッと沸かせる。

★武本(p)の、伝統的バップ・ピアノの言語感覚がごく自然に体に染みついた感じの陰影濃く渋〜い殺陣風の硬質スウィンギン節や、軽涼感あるブロック・コード弾きを活かした小粋なファンキー技、モード・スタイルを消化したエネルギッシュでいてクールなスマートさも絶やさないダイナミズム表現、エヴァンス以降の抒情派ピアノのオーソドキシーを踏まえた程好くアクティヴで弾力的な浪漫描写や、ちょっと厳かに祈るような息遣いでセンシティヴに綴られるスロー・バラード、更には、イナセでパワフルな重量感あるストライド・プレイ、そしてまたやんちゃっぽくノリにノるファンク・グルーヴ調、といった具合で今日のモダン・ジャズ・ピアノの正統本道を迷わず突き進む、哀愁とガッツに満ちたバッパーぶり・メインストリーマーぶりが全くブレていない冴え渡り様を見せていてゴキゲンで、かたや井上(b)の、余裕と貫禄も十二分に幾分か粘っこく芳醇なスピリチュアリティや吟醸ソウルを悠々と発散する、マイルド・メロディックかつハード・ドライヴィングな極太い唄いっぷりも、さすが泰然自若の骨っぽい熟成映えを呈して好インパクト。

01. On Green Dolphin Street グリーン・ドルフィン・ストリート (Bronislaw Kaper)
02. Next Step ネクスト・ステップ (井上陽介)
03. Tranquility トランクィリティ (武本和大)
04. Take The “A” Train A列車で行こう (Billy Strayhorn)
05. Wave ウェイヴ (Antonio Carlos Jobim)
06. Hamasho Blues ハマショー・ブルース (濱田省吾)
07. Speak Low スピーク・ロウ (Kurt Weill)
08. You Raise Me Up ユー・レイズ・ミー・アップ (Rolf Lovland)
09. Sleep Walker's Waltz スリープ・ウォーカーズ・ワルツ (武本和大)
10. Magic Touch マジック・タッチ (井上陽介)
11. Travels トラヴェルズ (Lyle Mays / Pat Metheny)

武本 和大 (piano) (keyboard on 10)
井上 陽介 (bass)
濱田 省吾 (drums)

2021年5月Sound City世田谷での録音

*解説(対談)濱田 省吾×武本 和大
*【村上春樹氏による「NEXT STEP」のためのノート】ブックレット掲載!

レーベル:M & I

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します

国内制作CD

井上 陽介
★(Yosuke Inoue/Jazz Bassist, Composer)
1964年7月16日、大阪生まれ。大阪音楽大学作曲科卒。91年よりニューヨークを拠点に活動。97年には初リーダー・アルバム「スピーク・アップ」を発表し、2021年9月1日、10枚目のリーダー・アルバム「NEXT STEP」をリリース。 在米中、ドン・フリードマン、ハンク・ジョーンズなどの数々のグループでのレコーディングやライブハウスやヨーロッパツアーでの演奏など国際的に活動。2004年には活動の拠点を日本に移す。現在、自己のグループでライブハウス、コンサートを行う他、塩谷哲トリオ、大西順子、渡辺香津美のレギュラーメンバーとして活動。数々のセッションに参加し、日本のみならず海外でも精力的に活動している。また国立音楽大学で教鞭をとっている。


ウォーム&ハード・ドライヴィングな極太いコク旨ベースのウネり・唸りと、スクエアー・バピッシュかつ小粋なブルース感覚溢れる凛々渋ピアノ弾奏の和んだソロ合戦、大豊作! CD 井上 陽介 YOSUKE INOUE / NEXT STEP[MYCJ 30668]

販売価格: 2,870円(税込)
数量:
商品情報
(画像をクリックすると大きく見られます)
M & I

★日本を代表するベーシスト、井上陽介の記念すべき10枚目のアルバム。

★前作「ニュー・ストーリーズ」(2019年)にて白羽の矢を立てた、親子ほど年が離れた新進気鋭のミュージシャン二人と創り上げた注目の第二弾! 

★全国ツアーで発展させたトリオ・サウンドをフレッシュな状態でレコーディング。ライブで人気のあった曲を中心に、スタンダード、ポップス、オリジナルを収録。聴きやすく3人のインタープレイが随所で楽しめる新作。 (メーカーインフォ)

◆メンバー:
井上 陽介(bass)
武本 和大(piano)
濱田 省吾(drums)

*解説(対談)濱田 省吾×武本 和大