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ホーム2021年9月REVIEW精悍凛々と苦味走ったハードボイルドかつアグレッシヴな迫真アクション攻勢で大いに昂揚させる現代硬派ポスト・バップ快編! CD ORRIN EVANS オリン・エヴァンス / THE MAGIC OF NOW
商品詳細
★四半世紀前のCriss Cross時代(その後Imani、Palmetto、Posi-Tone、RogueArt、Smoke Sessionsなどへシフト)から首尾一貫して変らぬ陰影濃くピリリとしっかりニガい硬派魂・男気を堅持しながら、更に円熟した確たる快進撃を続けるアメリカの人気黒人ピアニスト:オリン・エヴァンス(1975年ニュージャージー州トレントン生まれ)の、今回は、先頃のBlue Noteからの初アルバムも好評だった若手アルトサックスのイマニュエル・ウィルキンスをフィーチュアした、ワンホーン・カルテットによる一編。

★陰影深く硬質で重み&厚みあるストーン・タッチのピアノが、思索性を孕みつつミステリアス&グルーミーにピリッとビターな鋭敏躍動節を綴って、絶えず凄味を湛えた濃い存在感を発散し続ける中で、フロントに立つアルトの、キュッと絞りの利いたトーンでアグレッシヴ&エネルギッシュに哀愁と熱情そして憂さを活写するダイナミック・プレイが、凛々しく精悍にテイスティー・グルーヴィーな映えを見せ、一方、簡潔に要点を切り詰めた感じなピアノのハードボイルド調のアドリブ技も威厳充分に泰然たる渋い魅力を際立たせた、全般にハードな歯応えと芳醇な旨味がバランスよく満喫できる快演内容。

★甘さは控えめのシリアスな理知性や瞑想感仄めく現代流硬派筋ポスト・バップの一典型らしい、シャープ&ソリッドで微妙に妖しくもある苦味走ったモーダル・ブルージー奏演、が滑脱敏活に展開され、ベースやドラムのツボをキッチリ心得た律動力並びにフェイント・センス抜群な半遊撃的サポートにガッチリ支えられ、また煽られながら、ウィルキンス(as)やエヴァンス(p)の腰の据わった伸びやかなインプロヴィゼーション〜ソロ合戦や掛け合いキャッチボールが、中々密度の高いタイトな盛り上がりをひたすら毅然とした調子で示して、実に颯爽としている。

★ウィルキンス(as)の、結構シビアげで辛口かつ音数多く激烈に速射砲撃的咆哮を素早く止めどなく繰り出し続ける風なパッショネート・アクション攻勢が、ただならぬ切迫した真剣味と気さくなアンちゃん的イナセさの両極端を行き来するかのような殊の外瑞々しい妙味を揮っており、かたやエヴァンス(p)の、華やかな一番手の突破口的見せ場はウィルキンスに譲り、自身は粛々と、或いは厳然と、贅肉を削ぎ落としたようなスレンダーかつ強硬堅牢な甘さのない立ち回りに終始する、基本はハンコックのハード面を踏襲した感じ(またある時はモンクに接近した風)なスクエアーで固くニガいそのダイナミック・グルーヴィー技がまた、ちょっとストイックでいて含蓄に富んだ懐深い魅力を放っていて秀逸。

1. Mynah / The Eleventh Hour (Bill Stewart / Mulgrew Miller) 13:48
2. Libra (Orrin Evans) 5:54
3. The Poor Fisherman (Immanuel Wilkins) 8:21
4. MAT-Matt (Orrin Evans) 8:04
5. Levels (Immanuel Wilkins) 9:05
6. Momma Loves (Immanuel Wilkins) 8:42
7. Dave (Orrin Evans) 3:43

Immanuel Wilkins (alto saxophone)
Orrin Evans (piano)
Vicente Archer (bass)
Bill Stewart (drums)

2020年12月11&12日ニューヨークシティのSMOKEでの録音

レーベル:Smoke Sessions

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します

デジパック仕様CD

精悍凛々と苦味走ったハードボイルドかつアグレッシヴな迫真アクション攻勢で大いに昂揚させる現代硬派ポスト・バップ快編! CD ORRIN EVANS オリン・エヴァンス / THE MAGIC OF NOW[SSR 2103]

販売価格: 2,180円(税込)
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商品情報
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SMOKE SESSIONS

ピアニスト&バンド・リーダー、オリン・エヴァンス
パンデミックの中で録音されたワンホーン作品!

★ピアニスト&バンド・リーダー、オリン・エヴァンス、スモークセッション・レーベルからの通算 6枚目の作品。最近は自身のビッグバンド「キャプテン・ブラック・ビッグ・バンド」を率いての作品が中心であったが本作はシンプルなワンホーン・カルテットの作品。

★録音は 2020年 12月、パンデミックの中、ライブストリーミング配信のため NYのジャズクラブ「Smoke」に集合し、その演奏の模様が収録された。メンバーは、ペンシルベニア州出身の 23歳の注目のアルト奏者、イマニュエル・ウィルキンス、ニコラス・ペイトン等のグループでも活躍しているベーシスト、ビセンテ・アーチャー、ドラムスはニューヨーク・トリオでも有名な名手ビル・スチュワート。世代を超えた強力メンバーである。

★収録曲は全 7曲、オープニング曲はビル・スチュワートと故マルグリュー・ミラーのオリジナル曲メドレー、オリン・エヴァンスの 3曲のオリジナル、イマニュエルのオリジナルが 3曲が収録されている。

★オリン・エヴァンス率いるダイナミックなサウンドを展開するビッグ・バンド演奏も良いが、パンデミック中、本作で聴くことのできる、しっとりしたオーソドックスなオリンのピアノ演奏にも注目である。(新譜案内より)