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ホーム日本のジャズ (JAZZ IN JAPAN)折り目正しく精緻でカラフルかつスケール雄大なドラマツルギーと自由奔放なる個性の炸裂が共存した今日流ラージ・アンサンブル会心の一撃! CD 大西 順子 プレゼンツ・ジ・オーケストラ / OUT OF THE DAWN アウト・オブ・ザ・ドーン
商品詳細
★熟味を増しつつしかし依然チャレンジングな軒昂覇気〜ラジカル精神を絶やすこともない才人:大西順子(1967年京都府久世郡城陽町=現・城陽市生まれ)の、近年取り組んできたアンサンブル路線(ザ・セクステットやセクステット・プラス)の集大成とも云うべきオーケストラ作品が登場。

→予てより大西が絶大な信頼を寄せる吉本章紘(sax)、広瀬未来(tp)、井上陽介(b)の3人による作編曲ナンバーを、総勢で20名となるラージ・アンサンブルがカラフルに大スケールで奏でてゆく(大西自身は今回演奏には参加していない)。

★色彩感豊かで奥行きの深い、そして精緻に息の合った多層的・重層的ホーン・アンサンブルが雄渾に、ドラマティックに響鳴して鮮麗なる壮大音空間を形作る中で、各人の、曲想に沿ってキッチリ役作りする側面とマイペースで伸び伸びと個性を発揮する自由闊達面、とを的確に使い分けたメリハリあるソロ活躍が次々交錯して、予断を許さない殊の外フレッシュ・スリリングで縦横無尽な活劇世界を創出し、瑞々しく昂揚させてくれる会心打内容。

★モード・ジャズと現代音楽を掛け合わせたかのような巨大建築様の(適度に入り組んだ)サウンドが組み上げられて行ったり、賑々しくもちょっとミステリアスにエキゾティック・グルーヴ大会が展開されたり、トラッド〜ニューオリンズ系やスイング・ジャズの匂いを濃く呈したレトロめ趣向があったり、シンプル&ストレートアヘッドにノリノリで突進するド真っ当なハード・バップ・セッション風の盛り上がりを見せたり、モダン・ビッグ・バンドの正統らしい一糸乱れぬアンサンブルと明確な役割分担そして簡潔かつ濃密なソロ、の連繋で手堅く魅了する作劇構成力に長けたトラックが現れたり、更には、アカペラ・サックス・アンサンブル物と往年のウエストコースト・ジャズ的なアレンジ物っぽい意匠そしてS・ケントンやW・ハーマン辺りに底通するクール派の趣、が微細にミックスされたヒンヤリ涼しくスマートな洗練味溢れる瀟洒で趣味のいい寛ぎ曲もあったりと、道程は山あり谷ありの波瀾万丈な展開を見せるが、一貫して難解さは微塵もなくごく親しみやすいリリカル・アクション・ドラマ、的なエンタテインメント性徹底重視、加えてメロディアスさ徹底重視の極めて豊饒なる大衆娯楽指向の行き方が嬉々溌溂と連続して、大いに愉しませてくれる。

★要所要所に浮かび上がっては温かくスピリチュアルな歌いっぷりを見せる井上(b)や、ピリッとしたハードボイルド・バピッシュな颯爽の立ち回りを演じる広瀬(tp)、マトモなモダン・ジャズからちょっとズレたところで(→半アコースティック調とかエフェクター効かせまくりとか)独自の詩的個性を発揮する馬場(g)、やんちゃでアナーキーな暴れ倒しワザにさすがの真価を示すスガ(p)、ショーターやリーブマン辺りに通じるダーク・ミステリアスな妖しい浮遊ブロウがインパクト強すぎのソプラノサックス(誰だか不明)、など、圧倒的に濃く旨味たっぷりな個人芸の見せ場も超充実。

★これだけのちょっと型破りな個性派連をきっちり一つにまとめ上げる大西の半ばカリスマ的な統率手腕も見事。

01. Naughty Ghost [吉本章紘]
02. 組曲:Suite Estacionesより - I. Giraudo (Invierno 冬) [広瀬未来]
03. 組曲:Suite Estacionesより - II. Voluntad (Primavera 春) [広瀬未来]
04. 組曲:Suite Estacionesより - III. Interludio (Verano 夏) [広瀬未来]
05. 組曲:Suite Estacionesより - IV. Bullicio (Tormenta 嵐) [広瀬未来]
06. 組曲:Suite Estacionesより - V. Carnaval (Otoño 秋) [広瀬未来]
07. Won't Cry Anymore [吉本章紘]
08. Metamorphosis [井上陽介]
09. Radio Engulfed In Sandstorm [吉本章紘]
10. Embers [広瀬未来]
11. Rise's Triangle [井上陽介]
12. Blue Flower [井上陽介]
13. Both Sides Now [ジョニ・ミッチェル作 / 井上陽介アレンジ]
14. In Need [広瀬未来]

広瀬 未来 (trumpet)
佐瀬 悠輔 (trumpet)
和田 充弘 (trombone)
池本 茂貴 (trombone)
青地 宏幸 (trombone)
松永 敦 (tuba)
中澤 幸宏 (horn)
デイビッド・ネグレテ (saxophone)
吉本 章紘 (saxophone)
曽我部 泰紀 (saxophone)
陸 悠 (saxophone)
本間 州 (oboe)
佐藤 芳恵 (bass clarinet)
馬場 孝喜 (guitar)
武本 和大 (piano)
スガ ダイロー (piano)
井上 陽介 (bass)
濱田 省吾 (drums)
吉良 創太 (drums)
大儀見 元 (percussion)
大西 順子 (produce)

2021年日本作品

レーベル:Somethin' Cool

※本作品はLPでのリリース予定もございます。

在庫有り
国内制作CD

折り目正しく精緻でカラフルかつスケール雄大なドラマツルギーと自由奔放なる個性の炸裂が共存した今日流ラージ・アンサンブル会心の一撃! CD 大西 順子 プレゼンツ・ジ・オーケストラ / OUT OF THE DAWN アウト・オブ・ザ・ドーン[SCOL 1054]

販売価格: 2,870円(税込)
数量:
商品情報
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SOMETHIN' COOL

※本作品はLPでのリリース予定もございます。
この数年、怒涛のリリースを重ねてきた大西順子プロデュースによるアンサンブル・プロジェクト。「ザ・セクステット」「セクステットプラス」を経て、遂に「オーケストラ」が結成された。
 リーダー・ピアニストとしてその名を轟かせてきた大西だが、20代の在米時にはミンガス・ビッグバンド、ディジー・ガレスピー・ビッグバンドなどの老舗アンサンブルに参加していた。また、ジョー・ヘンダーソンやジャッキー・マクリーンらレジェンドと共演し薫陶を受けるなど管楽器との縁は深い。聴いてはギル・エヴァンスのアレンジや楽器編成を敬愛し、自身でも「いつかはラージ・アンサンブルを」と願ってきたが、長年膨らませてきたその想いがついに2021年結実した形だ。
そんな構想のもと、通常のビッグバンド編成に加え、パーカッションやチューバ、ホルン、クラリネット、オーボエなど、様々な楽器を招集。その世界の新進気鋭の若手から日本を代表する奏者までが結集した。収録曲は、ザ・セクステットを通じて大西がその作・編曲に絶大な信頼を寄せてきた井上陽介(ベース)、吉本章紘(サックス)、広瀬未来(トランペット)の3名が、その能力を存分に発揮。大西順子総監督の驚異のオーケストラがここに誕生した。
早くもブルーノート東京公演とアルバム・デビューが決定。激動の時代を突破するジャズ・アンサンブルの大いなる夜明けをぜひ目撃していただきたい。(メーカーインフォ)