ジャズのCD,LPをご紹介します。メジャーからマイナー、自主制作盤までジャズのCD,LPをお届け致します。



catfishrecordsをフォローしましょう

ホーム日本のジャズ (JAZZ IN JAPAN)明るく風通しよく表情多彩で旨味のエッセンスがギュギュッと凝縮された70年代流ストレートアヘッド・ピアノ・トリオの超充実未発表ライヴ!爽快!!! CD 福居 良 トリオ RYO FUKUI TRIO / ライブ・アット・びーどろ '77 LIVE AT VIDRO '77
商品詳細
★札幌を拠点に地道な演奏活動を続け、また寡作ではあったが味のあるアルバム群を残したモダン・ピアノの逸材:福居良(1948年北海道・日高管内平取町生まれ、2016年死去)の、本盤は、レギュラー・トリオを率いて1977年6月8日札幌「びーどろ」で公演を行なった折の未発表ライヴ音源、の初ディスク化=先行限定リリースの2枚組LPに続いてCD版での登場。

★澄んだ光沢感と涼やかな潤いを放つようであり、同時に歯切れのいい鋭角性や骨太感・硬質堅牢さをも備えた端正なクリスタル風タッチのピアノが、エヴァンスとかにも通じるマイルド・ロマンティックでバネの利いた躍動型リリカル節や、マッコイ寄りの音数多く熱情的・沸騰的な疾走アクション攻勢、そして伝統的なバップ・イディオムもしくはファンキー・イディオムに則った燻し銀っぽい陰影ある粋渋フレーズ、などを組み合わせながらダイナミック&メロディアスに劇的抑揚を描いてゆくあくまでエンターテイニングな人情肌プレイを溌剌と、キビキビと紡いで、豪快で頼もしくも瑞々しさみなぎった鮮麗なる華を堂々飾った会心打内容。

★1970年代流ハード・バピッシュ・ピアノ・トリオの正統らしい、バップ・ピアノ特有のシブ〜く翳ったサビ感ある殺陣っぽい立ち回りのスクエアーさ・ソリッドさと、モード・タイプのパッショネートさ・エネルギッシュな疾駆パワーや力学性あるいはスタイリッシュさ、加えて耽美指向・浪漫指向の豊かな詩情、以上が好バランスで掛け合わされ、親しみやすくイキで洒脱な唄心も揺るぎなく確固と堅持された、全編哀愁とガッツ溢れるスカッと壮快な大衆娯楽派ポエティック活劇!、風の精悍で晴れやかな進撃が続き、ドッシリ重心の据わった安定律動性と機略縦横なる遊撃力・奇襲力を併せ持ったドラム&ベースの中々ニュアンス濃やかな表情に富むバックアップ、に強固に支えられ、また煽られながら、福居(p)の、衒いやケレンを排してひたすら真っ当に直球でイキイキと歌い、猛々しくスウィンギン・アタックしまくる、力強いエモーションに満ちた一音入魂のアドリブ奮戦が、勢いよく吹き抜ける一陣の青嵐のように清々しくも凛然とした雄渾たるヒロイック・オーラ並びに豊饒なる美味さを鮮度も抜群に放って、全くゴキゲンだ。

→極めてオーソドックスに固くゴツゴツ角張った軌跡を描くオールド・ファッションなバップ・イディオム奏法にブレのない鉄板さを見せる他、シーツ・オブ・サウンド的喧騒性&立体力学性全開で超アツく突っ走るモーダル・アグレッシヴ大攻勢の切迫感や鬼神の如き気魄にも圧倒的なものがあり、また、吟醸的アーシー・ソウルを絡めた粋でイナセな寛ぎ小唄フレージング、更にはテンダー&メロウにしっとりと憂きロマンティシズムや深い安らぎを立ち昇らせるセンシティヴな機微あるバラード・プレイ、といった辺りの抒情的アプローチにおける柔和で優しく含蓄豊かなその趣、シャレたウィットっぽさ、にも得難い妙味があり、興は適度に多彩で飽きさせない。

1. Mellow Dream (Ryo Fukui)
2. Speak Low (Kurt Weill)
3. Body And Soul (Johnny Green)
4. Love For Sale (Cole Porter)
5. Mr. P.C. (John Coltrane)
6. My Foolish Heart (Victor Young)

福居 良 (piano)
伝法 諭 (bass)
福居 良則 (drums)

1977年6月8日 札幌「びーどろ」でのライヴ録音

レーベル:Solid Slowboat

在庫有り
国内制作CD

明るく風通しよく表情多彩で旨味のエッセンスがギュギュッと凝縮された70年代流ストレートアヘッド・ピアノ・トリオの超充実未発表ライヴ!爽快!!! CD 福居 良 トリオ RYO FUKUI TRIO / ライブ・アット・びーどろ '77 LIVE AT VIDRO '77[CDSOL 1966]

販売価格: 2,650円(税込)
数量:
商品情報
SOLID

★まさか福居良がこのような音源を残していたとは。1977年6月8日録音の完全未発表ライヴ音源である。録音は札幌のライヴハウス<びーどろ>にて、福居の『Scenery』と『Mellow Dream』を手掛けたプロデューサー、伊藤正孝によって行われた。

★まさにあの時期の福居トリオの演奏であるが、同時に、スタジオ録音作品にはない圧倒的な熱量と鮮度があり、エキサイティングなことこの上ない。
16分に及ぶ鮮烈な「Mellow Dream」は言わずもがな、躍動する「Speak Low」、艶やかに紡ぐ「Body & Soul」、疾走する「Love For Sale」、重厚な「Mr. P.C.」、零れ落ちる「My Foolish Heart」と、熱に浮かされたような圧巻の演奏である。当時、このライヴから抜粋した音源がトリオ・レコーズ本社で認められ、セカンド・アルバム『Mellow Dream』制作の運びとなった。あらゆる意味で貴重な音源である。尾川雄介(universounds/Deep Jazz Reality)