★NY主流派シーン第一線で精力的に活躍する(レコーディング・キャリアは1990年代初期より、と早30年選手である)シカゴ出身のテナーサックスの逸材:マーク・ハインズの、本盤は、2007年(5月)にブルックリンで吹き込まれていたベース&ドラムとのサックス・トリオ編(2008年に他界したデニス・アーウィン-bが参加している)。
★重厚で野太くドッシリと芯の据わったタフネスみなぎる逞しげトーンのテナーが、ハード・ドライヴ感全開で雄々しく苦味走ったスケールもドデカい渦巻きウェイヴ様のダイナミック咆哮を轟然と繰り出して、生々しい迫力も満点の勇壮武骨な堂々たる華を成し、一方、強烈にバネとウネりを利かせて中々雄弁によく歌うベースや、手数も多くシャープ&スピーディーに奇襲遊撃を仕掛けてくるドラム、らの安定律動的にしっかりスイングしながら絶妙にフェイントもカマしてくるアタッキングなサポート、もスリルとグルーヴをバッチリ底上げして頼もしい魅力を際立たせた、全編を通じ適度に荒削りで極めて男臭い武勇肌の熱演が連続して、理屈抜きの壮快な昂揚感と濃い旨味を満喫させてくれる敢闘内容。
★硬派で勇み肌で揺るぎなく泰然と構えた、生粋ハード・バップの色合い強くブルース・テイストも濃厚なサックス・トリオの王道ド真ん中をまっしぐらに驀進する、豪快ワイルドで質実剛健なアツい奮戦が頑として猛々しく展開され、ハインズ(ts)の、筋骨隆々そうな鍛え上げたマッチョなタフガイ・キャラを基本身上とし、少々荒っぽい野性味も漂わせながら豪放磊落に、壮大壮烈に吠えまくり、また朴訥に哀愁を歌う、パッションもほとばしった精悍モーレツな活躍、=前のめりの勢いある突撃疾駆ぶり、がひたすら雄渾に冴え渡って清々しい。
→重量感一杯で分厚く強靱げな音色も好もしく、甘さを抑えたハードボイルドな面持ちでどこまでもヘヴィー・ストロングに昔気質のバピッシュ・ブルージー節を剛剛と渦巻かせ続ける、ロリンズやグリフィン辺りにも底通するそのハード・ドライヴィング・ブロウの醸し出す迫真力とこってりしたコク味は全く圧倒的で、またバラードでの、ちょっと不器用そうでナイーヴな「大男の嘆き」っぽい憂愁節も瑞々しい妙味。
1. B's Monk
2. Cheesecake
3. Comes Love
4. Isfahan
5. Let's Cool One
6. Goodbye
7. Talk (Dennis Irwin Spoken Word)
Mark Hynes (tenor saxophone except 7)
Dennis Irwin (bass on 1-5) (spoken word on 7)
Yasushi Nakamura (bass on 6)
Darrell Green (drums on 1-5)
Jerome Jennings (drums on 6)
2007年5月9日NYブルックリンのAcoustic Recording録音
レーベル:
Cellar Music (Cellar Live)
在庫切れ
可能な限りお取り寄せいたします
見開き紙ジャケット仕様CD