★お馴染みカナダの人気歌姫:ダイアナ・パントン(カナダのオンタリオ州ハミルトン生まれ)の、2年ぶりとなる最新作は、すっかりツーカーなドン・トンプソン(p,vib,b)&レグ・シュワガー(g)との鉄壁3人体制による、好評を博していた一作:「I Believe In Little Things」(2014年録音)の続編となる、またハートウォーミングで楽しい(童心を大切にした?)快盤。
★潤いたっぷりで清楚可憐げな、トーン高め・線は細めの澄みきった爽涼キュート・ヴォイスによる、語りに軽く節をつけたような、リキみなしの小粋でガーリッシュ&ロマンティックな抒情派歌唱が、何とも滑脱瀟洒に瑞々しく優しい華を成し、バック陣のクールで渋いラウンジ・バピッシュな趣味よき演奏も、バッチリ美味しく彩りを添えた、中々ハイセンスでありながらあくまで親しみやすく取っ付きやすい和みの世界、にゆったり心地よくハマらせてくれる好演内容。
★和気あいあいのウォーム&インティメイトなリラクゼーションが変らず底流した、流麗で小気味よくも思わずホッと一息つける、気さくな人情味とテンダネスそして洒脱さ満点の寛ぎ小唄セッション、風の簡潔端麗な行き方が一定の節度(やウィットっぽさ)をもって楽しげに続き、トンプソン(p,vib,b)やシュワガー(g)の旨味のエッセンスをごくナチュラルに凝縮したような、巧まずして余情深いさすが醸熟の至芸も絶えずテイスティーに際立ち、これに頼もしく支えられ、また適度に刺激を受けながら、パントン(vo)の、落ち着いたしっとり感に満ちたクール・スウィートで清らかな乙女チックさも充分の、自然体にしてニュアンス濃やかな語り口の妙が、ひたすら軽々と清新に流れるそよ風の如く冴え渡って、全く見事。
→歌詞とメロディーを大切にして、一声一声に誠心込めて丁寧に、真摯に詩情と浪漫溢れる歌曲世界をきめ細かく創出し、それでいて同時に、肩肘張らぬ脱力調子でふんわりスイスイと宙を遊泳するような飄々さや悠々さも仄めかせるその、どこまでも衒いなく誠実繊細にして何げに含蓄あるウィスパリング・ヴォイスの舞い泳ぎ様は、実に愛らしくも雅趣に富んでいて格別だ。
01. ハッピー・トーク (O. Hammerstein II, R. Rodgers)
02. イッツ・ア・モスト・アンユジュアル・デイ (H. Adamson, J. Mchugh)
03. A、ユー・アー・アドラブル (B. Kaye, S. Lippman, F. Wise) (vocal & piano duo)
04. レッド・レッド・ロビン (H. Woods)
05. アイ・ドン・ウォント・リヴ・オン・ザ・ムーン (J. Moss) (vocal & piano duo)
06. チアフル・リトル・イアフル (I. Gershwin, B. Rose, H. Warren)
07. イフ・ユー・フィール・ライク・シンギング、シング (M. Gordon, H. Warren)
08. ミュージック・アンド・ミー (M. Cannon, D. Fenceton, M. Larson, J. Marcellino)
09. ポケットフル・オブ・ミラクルス (S. Cahn, J. V. Heusen)
10. ルック・トゥ・ザ・レインボウ (E. Y. Harburg, B. Lane)
11. オール・イン・ザ・ゴールデン・アフタヌーン (S. Fain, B. Hilliard, L. Sauvat)
12. エクスペリメント (C. Porter)
13. アーント・ユー・グラッド・ユーアー・ユー (J. Burke, J. V. Heusen)
14. シング・ア・レインボウ (A. Hamilton) (vocal & piano duo)
15. ハッシャバイ・アイランド (H. Adamson, J. McHugh)
Diana Panton ダイアナ・パントン (vocal)
Reg Schwager レグ・シュワガー (guitar except 03, 05, 14)
Don Thompson ドン・トンプソン (bass, piano, vibraphone)
2019年カナダのトロント録音
レーベル:
Muzak
在庫有り
国内制作 W紙ジャケット仕様CD