★12歳の頃からプロとして演奏し、ビッグ・バンド経験も豊富、ニューヨークを拠点に活動を続け、過去Inner Circle Musicからリリースした初リーダー作も好評を博していた、実力派女性バリトンサックス奏者:ローレン・セヴィアン(1979年生まれ)の、前作からおよそ10年ぶりとなるワンホーン・カルテットを基本とした(3曲にアルトサックス加わる)気合みなぎる一編。
★分厚くて肉太・骨太な、ズッシリドッシリと重い、そして味の濃いトーンのバリトンが、ハード・ドライヴ感満点の豪快でタフげな、起伏に富んだ渦巻きアクション風の大咆哮を轟かせて、何とも勇ましくてシブい華を成し、ソリッド&スクエアーなピアノ以下、バック陣の苦味走ったキレのあるハード・バップ熱演も雄々しくスリリングにガッチリと魅力を際立たせた、極めてエキサイティングで歯応え充分の敢闘内容。
★硬派でシリアスな真剣勝負の緊迫感に溢れ、それでいて親しみやすい歌心やイキなブルース・フィーリングもしっかり備わった、ひたすらストレートアヘッド街道をまっしぐらに突き進む正攻法のモーダル・バピッシュ奏演、が精悍凛然と展開され、主役:セヴィアン(bs)の、ペッパー・アダムス・タイプの豪放磊落さとコルトレーン・ライクなアツい激烈さをミックスしたような、徹底して力強くパンチの利いたブローイングが、正に問答無用の壮快この上ない映え渡り様を見せて、全く圧倒的だ。
→威勢よく逞しそうに吠え、唸るような、ダイナミックかつ屈強にウェイヴを描いてゆく前のめりの爆発的吹鳴は、理屈抜きの清々しい昂揚感に満ち満ちており、一転してバラードや寛ぎ調における、しみじみと哀愁漂うナイーヴな歌いっぷりがまた瑞々しい妙味。ハードボイルドに突きを入れてくる風なロドリゲス(p)や、超旨口によく唄うマクブライド(b)、らの助演も光る。
1. Triple Water
2. Square One
3. Bliss
4. Bluesishness
5. Goldies Chance
6. Miss Lady
7. Lamb And Bunny
8. In The Loop
9. Evergreen
10. Minimal Moves
Lauren Sevian (baritone saxophone)
Robert Rodriguez (piano)
Christian McBride (bass)
E.J. Strickland (drums)
Alexa Tarantino (alto saxophone on 2,7,10)
2017年9月19日NYブルックリンのAcoustic Recording録音
レーベル:
Posi-Tone
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見開きペーパージャケット仕様CD