★米バークリー音大に学び、また蘭アムステルダムでジェシ・ヴァン・ルーラーらにも師事した、オールラウンドなコンポーザー肌の個性的ギタリスト:伊藤寛哲(1990年愛知県弥富市生まれ)をリーダーとし、名古屋シーンで活躍する精鋭陣が結集したクインテット:Quin' Krantz=クインクランツ、による初アルバム。曲は全て伊藤のオリジナル。
★コンテンポラリー色濃く陰影に富んだ妖麗なギターや、シャープなトーンでメランコリックに囀り鳴くソプラノ、或いはドライヴ感満点に力強く咆哮するテナー、硬質なバップっぽさとマイルド・テンダーな耽美性の間を自在に往来するピアノ、らがカラフル&スリリングに交差し、見せ場を分け合ってゆく、現代感覚に溢れた瑞々しい敢闘トラックの連続する中々密度の高い好演内容。
★シリアスなハードボイルド調アクションのスリルや迫真味と、メロディアスでハートフルな抒情派傾向、とが好バランスで融和した、リズム・スタイルは今風でバラエティーに富む、フレッシュで精悍な今日流儀のモーダル・バピッシュ快演がイキイキと展開され、息の合ったクール・スマートなアンサンブル音響の鮮麗さにもキラリと光る魅力が発揮される一方、各人が伸びやかに完全燃焼するソロ・リレー・コーナーの清新さみなぎる盛り上がり様で、大いに昂揚させてくれる。
★伊藤(g)の、ある時はロック色も含んだダークで怪しいゲリラティックな遊撃攻勢を仕掛けて来、またある時は粋で渋旨なバッパーらしいアプローチも見せる、そのメリハリの利いたドラマティックな活躍がとりわけアザやかに際立った独自の妙味を放っており、また、三輪(ss,ts)の、アグレッシヴであり爽やかでもあるソプラノと、腰の据わったソウルフルなテナー、とで絶妙のコントラストを描く奮戦や、林(p)の、まろやかなロマンティスト面とソリッド&スクエアーな硬派気質を的確に使い分けた構成的立ち働き、といった辺りもしっかりテイスティー・グルーヴィーで好インパクト。
1. Origins
2. The Quintet
3. Leiden
4. Petrichor
5. May
6. Intro For Passion & Zeal (solo guitar)
7. Passion & Zeal
8. Toe The Line
9. My Song, Our Song
※all compositions by Hirosato Ito
三輪 一登 (みわ かずと) (soprano saxophone on 1,4,5,7) (tenor saxophone on 2,3,8,9)
伊藤 寛哲 (いとう ひろさと) (guitar)
林 祐市 (はやし ゆういち) (piano except 6)
出宮 寛之 (でみや ひろゆき) (bass except 6)
大森 ひろ (おおもり ひろ) (drums except 6)
Unknown (female voice on 9)
2018年日本作品
レーベル:
KRT
在庫有り 見開き紙ジャケット仕様CD
国内制作CD
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