★国内ヴィーナスよりの作品群で人気を博してきた、NYで活躍中の美人歌手:シモーネ(シモーネ・コップマイヤー)(1981年オーストリアのシュラッドミング生まれ)の、馴染みの相棒:ジョン・ディ・マルティーノ(p)を中心とした小コンボ伴奏での快調作。
★張りと丸みが絶妙に合わさった、トーン高めのクール・スウィートな美麗ヴォイスによる、落ち着いた端正なリラックス・スタイルを基調とし、一部で香味効果っぽくスキャット技も滑り込ませる、という、優しく小粋な正攻法の抒情派歌唱、が安定して清々しい魅力を放った好投内容である。
★バック陣の、ファンキーな旨味に溢れた明朗ハード・バップ演奏、も快調に、和気あいあいの寛ぎムードを底流させた緩急ある小気味よい行き方が続き、シモーネの、折り目正しく繊細で誠実げ、かつキュートな節回しがどこまでもスッキリと爽やかに、中々密度の高い冴え具合を見せて抜群だ。
★詩の情感とメロディーの美をあくまで重んじ、一語一声を丹念に、クリアーに発してゆくその、芯の通った清楚でハートフルそしてウィットある歌声のあり様、=柔和でありながら背筋の伸びたイキな演唱、は瑞々しい輝きとプリティーな旨味に満ちており、要所要所で揮われる達者なスウィンギン・スキャット節!もきららかに好アクセントを成して、さりげなくメリハリの利いた瀟洒なドラマティック・ストーリー風の流れが創出されており、見事。硬軟併せ持ったイナセなブルージー・ピアノや、溌剌バピッシュなトランペット、らの活躍もナイス。
1. Didn't You Say
2. Baubles, Bangles & Beads
3. Ghost In This House
4. I've Never Been In Love Before
5. Bewitched, Bothered And Bewildered
6. Come Fly With Me
7. S'Wonderful
8. Forgetting To Breathe
9. Pathway
10. Everything Must Change
11. Kiss
12. How Sweet It Is
13. Tennessee Waltz
14. Don't Explain
Simone Kopmajer (vocal)
John Di Martino (piano)
Richie Goods (bass)
Tim Horner (drums)
Tim Ouimette (trumpet,flugelhorn on 4,5,7)
James Chirillo (guitar on 1,3,6,8,9,11)
2009年作品
在庫有り
スリーブケース仕様CD