★ポーランドの歴史的なラジオ放送用レア音源をディスク化する、同国の国営放送局:Polskie Radioによるアーカイヴス・シリーズの第22弾、=ワルシャワで1958年より毎年行なわれてきた国際ジャズ・フェスティヴァル:ジャズ・ジャンボリーの、第7回(1964年10月)開催時のライヴ音源を収録したその第3集。
★登場するのは、フラヴィオ・アンブロゼッティ(as)(1919〜2012)・オール・スターズ(息子フランコ-tp、ジョルジュ・グルンツ-p、ピエール・ファヴル-dsら参加)、クシシュトフ・コメダ(p)(1931〜1969)・クインテット、ポーリッシュ・ジャズ・カルテット(ヤン・プタシュン・ヴルブレフスキ-ts、ヴォイチェッフ・カラロフ-p他)、ズビグニエフ・ナミスウォフスキ(as)(1939〜)・カルテット、の4グループで全10曲。
★キュキュッと引き締まったタイト&ソリッドなトーンで、ある時は渋くブルージーに、ある時は猛々しくモーダルに、苦味走ったハードボイルド調の躍動的ブロウ!をひたすら精悍に轟き渡らせるアルトや、カラッと明るく晴れやかで、同時に凛々しく勇壮でもある、イナセさ抜群のトランペット、ツボを心得つつファンキー・バピッシュに前のめりで疾駆するピアノ、らが実にイキイキとデッドヒートを繰り広げて、胸のすくような娯楽活劇調のハード・バップ世界が創出される、フラヴィオ・アンブロゼッティ(as)・オール・スターズ編。
★キレ味シャープで敏活ハツラツなトランペットと、こってりコクの利いたスモーキー・レイジーなテナー、そして、ダウン・トゥ・アースさと妖しい思索瞑想性を併せ持ち、独特のリズム感覚をも有したクール&パーカッシヴなピアノ、がスリリングに交錯して中々ミステリアスかつテイスティーな音景色を描き出したクシシュトフ・コメダ(p)・クインテット編。
★ドライヴ感溢れる太く雄大な唸り波打ち鳴動ぶりで、バッチリ旨味濃いソウルフルな豊饒地帯を悠々形成するロリンズ似のテナーと、抑えを利かせた巧緻な、それでいて芳醇なる語り口で粋に彩りを添える吟醸的ピアノ、のコンビネーションが絶品のポーリッシュ・ジャズ・カルテット編。
★張り詰めた鋭いシリアスさやダークネスと伝統的な旨口のブルース感覚、を混在させたスピーディーで歯切れのいいダイナミック・アクションをキメる、ピリッとしたモーダルなアルトが毅然げに華を成し、より純正バップ色強めのアーシーなピアノも好コントラストを形作った、ズビグニエフ・ナミスウォフスキ(as)・カルテット編、といった具合で、それぞれにワン&オンリーな魅力が十二分に発揮された、バラエティー豊かで極めて密度の濃い充実内容となっている。
1. That For Me -(Flavio Ambrosetti All Stars)
2. Spanish Castel -(Flavio Ambrosetti All Stars (piano trio)
3. James Bond -(Flavio Ambrosetti All Stars)
4. Tribute To Someone -(Flavio Ambrosetti All Stars)
5. Anthropology -(Flavio Ambrosetti All Stars)
6. Sophia's Tune -(Krzysztof Komeda Trzciński Quintet)
7. Variee -(Polish Jazz Quartet)
8. Intima -(Polish Jazz Quartet)
9. Despair -(Zbigniew Namysłowski Quartet)
10. The Caretaker Rules -(Zbigniew Namysłowski Quartet)
1964年10月24日-26日ポーランド-ワルシャワのNational Philharmonic Concert Hall(国際ジャズ・フェスティヴァル:Jazz Jamboree '64 - 第7回)でのライヴ録音
レーベル:
Polskie Radio
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